ITで読んだ怖い話 (((;゚ρ゚)))アワワワワ
はじめまして
私は心霊系サイト(ホームページ)を運営しています 中野(仮名)と申します
いまから書く体験談は現在進行形であり(行方不明者もいる等)問題が起こる可能性
があるので 私のサイト名をあかす事はお許しください
登場する人物達のハンドルネーム(ネット内でつかう名前)も仮名のイニシャルに
変えていますのでご了承ください
私は先ほども書きました様に 心霊系サイトを運営しています
私のサイトは 遊びに来てくれ心霊体験談をEメールで投書してもらったり
掲示板に書き込みをしてもらい運営されています数ヶ月前 私の元にEメールで
心霊写真が送られてきました
私のサイトでは心霊写真を募集したり 掲載したりしていません
私は学生時代に ある心霊写真が原因で「祟り」に有った事があったからです
なるべくその手の物理的な心霊アイテムには触れたくなかったのです メールの
差出人は不明
関東にあるネットカフェから フリーメールを使いおくられて来ていました
写真は15人の30歳前後の男女が 日本間で正座して写っているものでした
会社の旅行先の民宿で撮影されたのでしょうか?
オフ会の写真でしようか? この写真の人達はどういった団体(集まり)で
どこで撮影されたものなのかそのそのあたりの説明がぜんぜん書かれて
いなかったので謎です 写真の説明は非常に簡単なもので
「助けてください もう三人が死にました 壁に映り込んでいる白い顔の祟り
でしょうか」
と書かれているだけでした 私は少しだけ霊感があります 霊感といっても
私の場合は それが もしくはそこが ヤバいかどうか感じられるぐらい
なのですが…
「顔」???は確かに正座している人物の上空の壁に有りました それは丸く
切り抜かれたような ねずみ色の髪の無い男の顔でした 無表情な・・・まるで
お地蔵さんの顔 それが心霊写真の類である事を感じることはできましたが
その写真からはイヤな感じはしませんでした Eメールで送られてきたと言う事は
この写真はオリジナルでありません コピーされたものです だからなのかも
しれませんが 気持ちの悪い写真ではありますが けしてヤバい写真には
感じなかったのです 祟りをなすようなヤバい写真には見えなかったのです
私のサイトでは第三金曜日の深夜二時に「心霊うしみつチャット」と命名された
イベントを行なっています イベントといえば大層な事を想像される方もおられる
と思いますが 気のあった常連さん達とチャットルームで他愛も無い会話をする
だけのイベントです チャットルームを知らない方の為に簡単に説明しますと
チャットルームとは リアルタイムで数人の人々が文字で会話をする場所です
新しい書き込みは一番上の段に書き込まれ 古いものからどんどん下に流れて
いき最後には消えて行きます 私は今回の写真をそのチャットルームで発表し
意見を聞こうと思いました そのチャットルーム集まる常連さんには霊感が強い
人達が多くおられます 心霊系サイトなので 自然と強い方が集まって来ることは
不思議ではないのです
金曜の深夜 いつもの様に常連さんが集まり他愛も無い会話に花を咲かせて
いました 私は霊感が特に強いUさんとAさんが来てからこの話題を出すつもり
でした が 挨拶的な会話も尽きてきたので あの心霊写真の話題を切り出すこと
にしました
「見たい!見たい!」
当然チャットにいる人達は興味を示しました 私は今回この写真が送られてきた
経過や 写真の説明をまずは書き込みました そして写真を公開
私の管理するチャットルームでは写真を文字の変わりに貼れたりするのです
チャットルームに参加している常連さんたちの反応は 恐怖というよりは
なんだか その白い顔はお地蔵さんみたいで可愛いという感じでした
ただ霊感があるMさんだけは 写真を貼ってからすぐに会話が途絶えてしまい
ました ・・・・・・・・そして突然一言
M「…俺駄目だわ。吐きそうなのでオチるわ」
彼はチャットルームから退室しました 私もそこにいた常連さん達も Mさんが
オチ理由を深く考えていませんでした 後でわかった事なのですが その邪悪な
モノに 最初に影響をうけたのがMさんだったのです 久しぶりの心霊系サイト
らしいネタなので会話は弾みました 先ほど書いたように 古い書き込みは
どんどん下に流れて行きそして消えます あの写真が消えてしまったので 再び
私は写真をチャットルームに貼りました ・・・そこからでした
参加者の様子がオカシクなりだしたのが・・・
D「……この写真はさっきと同じモノなの??(TT)中野さん」
何人かの参加者達が 写真が少し妙だと書き込み出しました 何度貼り
なおしても アップしても それはデジタルデーターの写真なので変わるわけが
無いのです しかし たしかに何処が最初貼ったモノとの違っているような気が
しました 的確に違を指摘する事は出来なかったのですが なにか妙な 寒気が
するような… 見てわかると言うより 身体に直接妙な違和感を感じるのです
写真が流れてしまったので私は再びチャットルームに写真を貼りました
チャットルームが非常に重くなり 書き込みがうまくできなくなりました
突然私の携帯が・・・・・あの霊感が強いUさんからでした
過去 このテのサイトをやっているが為に 心霊系のトラブルに巻き込まれた事が
数回ありましたが 彼女の的確な判断により 最悪の事態を何度も回避できました
必ず彼女は 先ずちょっとセクシーボイスでギャグをかますのですが 今日は切羽
詰た声でいきなり要点を話し出しました
U「中野さん あれヤバいよ」
私はアレとは何の事かすぐにわかりました それは目の前のコンピューター
モニターに映し出されている心霊写真だと
Uさんはチャットには参加していなかったのですが その写真を見ていたのです
特別なチャットルームでない限り 参加しなくても 書き込みや写真を見ることが
出来るのです
U「あの白い顔は大丈夫なんだけど・・・左側にあるクーラーの上が・・・」
私はモニターに写っている写真を見て驚きました 写真の左端の壁にクーラーが
映っているのですが そのクーラーと天井の間に黒いシミのようなものが現れて
いました
U「男の上半身が出てきているよ ・・・あれかなりヤバイよ」
彼女が言うには 彼女にもまだ正体はわからないのですが その男は「霊」とは
少し存在が違う 恐怖を喰って増殖する邪悪なモノ 奴らは 恐怖する人たちの
恐怖のパワー吸収し邪悪な力を増幅させるモノ達 彼女は最近その邪悪なモノ達が
存在する事に気づき なんともいえない不吉な予感を感じているようでした
その邪悪なモノがそこに写っていたのです
U「・・・皆が気づいて騒ぐ前に消したほうがいいよ」
運がいい事にチャットルームにいる人達は まだ その邪悪な存在に気づいて
いないようでした クーラーの上にいる上半身だけの男に気づいていない
ようでした 私とUさんとの電話中も チャットルーム内では 気持ちが悪い
寒気がする等 体の不調を訴える書き込みがどんどん増えていきました
Aさんからメールが届きました 彼女も同じく邪悪な存在に気づいたようでした
クーラーの上の男の存在を 彼女らはお互い会話していないのに 同じ邪悪な
存在を感じていたのです
私はとにかくネット上から その写真を消去する事をUさんに告げて電話を切り
ました 皆が気付く前に消さなくては・・・・
K「…クーラーの上に男がみえる」
・・・・・あッ!!・・・・・いっちゃった
彼の発言がきっかけでチャットルームには邪悪な気がましたようでした
そして K君の次の一言が 私達を恐怖のどん底に突き落としました
K「・・・俺の後ろに何かいるんだ・ ・・そいつが何か俺に呟いているんだ」
中野「なにが聞こえるんだよ!!!Kさん」
K「・・・・・・き」
K君の書き込みの途中で チャットルームはフリーズしてしまいました
書き込む事もチャットルームから出る事も パソコンを操作する事すら出来なく
なったのです 私は直接電源コード引っこ抜きました パソコンを再び立ち上げ
あの写真の全てをハードディスとサーバーから消去 慌ててチャットルームに
戻りました 私だけではなくチャットルームにいた参加者全員が フリーズして
しまい操作不能に陥っていたようです
そして 私と同じように心配になり戻ってきたのでした・ ・・
しかし私たちが一番心配しているK君が戻って来ませんでした K君にはメールを
出すと言うことで その日の朝方お開きになりました 結局K君は この日を
最後に私のサイトに来ていません メールでの返事も来ないのです ネット界では
基本的にあまりプライベートな事を聞かない事が暗黙のルールです 私も常連さん
たちも 彼に連絡をとる方法はメールしかなかったのです ・・・無事で居て
くれればいいのですが
それから数週間後 再び恐怖が私を襲いました 心霊体験談投書掲示板に
「不思議なサイトがあります ご存知ですか??」と
そのサイトのアドレス(場所)が書かれた書き込みがありました
そこには海外にあるフリーサイトのアクセス場所が示されていました
私はそのサイトを開いて戦慄しました あの写真が大きく貼られていたのです
そのサイトは1頁しかなく 写真の下には文字化けした数行の謎の言葉
(後日それが中国語で書かれていた為に文字化けしていた事がわかりました)
その下には訪問者の数を示すカウンターのみのシンプルな作りでした
カウンターが表示している数字も私をますます不安な気持ちにさせました
カウンターの数字は「444」
あの写真のあの部分は あの日見たものよりも 上半身しかない男がにじみ出て
きていました。 不快でなんとも言えない恐怖が私を包み込みました
私はこのサイトからとにかく出たい!! しかしまた画面がフリーズしてしまい
ました パニック状態でキーボードを激しく叩く私の後ろに気配が・・・・・・
今までにまだ体験したことが無い最大の恐怖が背中に突き刺さりました・・・・・
何か私の後ろにいる 私は恐怖で振り向く事が出来ませんでした
「ず...ず...ず...ず...ず...」
私の後ろにある壁までの距離は、そんなに無いのですが それよりも長い・・・・
いや遠くから なにかを引きずる音をさせなから近づいてきたのです
「ず...ず...ず...ず...ず...」
私の背中数センチ前で音は止まりました 恐怖で震える私の耳元に生臭い息が
吹きかけられ・・・ そして あのK君が書き込もうとしたと思われる言葉が
耳元で囁くように・・・ それは弱々しい男の声でした
「・・・・・きこえる?」
私は悲鳴を上げながらパソコンの電源をコンセントから引き抜きました ・・・
後ろには何もいませんでした
後日あのサイトが気になったのですが さすがに自宅でみる勇気はありません
でした 私は新宿にある有名なネットカフェから そのサイトにアクセスして
みました 写真はまだそこに存在していました
恐ろしい事にクーラーの上の男は以前増してはっきりと見えてきていました
それに反するようにお地蔵さんの白い顔は薄くなり ほとんどわからない状態に
なっていました 恐ろしいことに カウンターは一万人を超えていました
私はなんともいえない恐怖を感じました
先日アングラサイトで知り合ったハッカーの友人と合いました 彼はあのサイトを
消す事に協力してくれるようです 早くなんとかしなければ・・・・・
もしこのメールを読まれた方で この呪いのサイトを存知の方は けして場所を
教えないようにお願いします
奴らにこれ以上恐怖を吸収させてはいけないのです
このまま何も知らない人たちが このサイトを訪れ彼らの恐怖があの男に吸収され
ていくと・・・・・