たかしです。

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いち

2013-03-11 | けんちく する



今年、初の市(いち)へ。

今回のイチは
綺麗な化粧材が種類豊富に置いてあり
じっくり見てきました。

見てきた化粧材というのは
建具の枠や天板に使用する無垢材。

こういった化粧で使用するような木材は荒材で販売しており
バンドでひとまとまりになっている状態です。
全てが綺麗に使用出来るわけではありません。
そのまとまりの中の、材の性質や綺麗さは一定ではなく
削ってみなければわからない世界です。
中にはバンドを切っただけで
あちこちに曲がりくねるという事もあります。
そのクセリをなおすためには
何度も自動カンナにかけるしかありません。
それには時間も手間もかかりますが
厚み自体はどんどん薄くなり
幅も小さくなっていくことになります。

購入には、目利き的な要素もありますし、運もあります。

また、バンドひとまとまりの中に
凄く幅の広いものが混じっていたりすると
それだけで、欲しいと思ってしまいます。
お菓子の袋詰め、と同じ効果でしょうか。 
商売上手です。


こういった形で購入し
加工を行うと、やっと木の表情が見えてきます。

この中の、どれほどの材が
どのような形で、どう使用できるか。
また、どのように使うと価値があがるのか。
こういう事も、経験を積み重ねていくと
積算時の木の単価設定に信憑性が増してきますし
意匠を考える上で、幅がひろがります。

単純な、数字的な積算では読めないところが
難しくもあるし、実に面白いところです。


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