たかしです。

人生を自由に楽しくが目標。いえづくりを仕事にしています。きどたかしの「ひと・こと・もの」に関するブログ

花粉症と腹筋の筋肉痛が混合すると大変だ

2010-03-19 | けんちく する


建具の取付とガラスの取替工事をしている際に
あまりの床の冷え様に、スリッパを履いて工事。
こりゃ床の断熱をバチッ終えたら大分違うだろうね
と実感しました。

そして断熱材の工事日がやってきます。
当日の動きの作戦会議は既に済んでいます。
予定日数は三日。一日目に三人、二日目は二人、三日目に三人。
これがギリギリ、人をかけれる日数です。
これを外すと私たちにもメリットの無い仕事になってしまうので
施主のため、自分らのため、気合いれて良い仕事したるぞ!!

。。。。。

まずは床を開口。
開口のノコ入れは藤松隊長。
慎重に点検口のサイズに床を切り破り、、、
「とつにゅう~!Go!Go!!Go!!!」(藤松さん)
・・・気分はSWAT。。

まずは投光器で明かりをともし
道具を床下に搬入後、
しんさんがほふく前進にて床下掃除
私が仰向けの体勢で床下垂木間の実測

げげげ、垂木間の幅が、、そろっていないでは無いか。。。
さらに隣の垂木が突き出したり
矩手(かねて「水平垂直の意味」)が悪かったり。
こりゃ~大仕事になるばい。。。

メモ帳に簡単な垂木割り寸法図を書き、番号をわりふり
外の作業台にいる藤松隊長に渡す。
藤松隊長がスタイロフォーム(断熱材)をカットし
スタイロフォームに直接、番号を記してもらう。
それを床下に搬入し順番にはめ込んでいき
スタイロ受けで留めていく。
隙間が出来たら意味がないので
実測寸法ジャストサイズから4mm引いてカット。
なのに入らない箇所が続出。
4mmを5mmに変更してもらって!
床下でしんさんの叫び声がこだまする。
冷静に床下から携帯電話にて、本部の藤松隊長に伝える。


難しい形状は床下で身体を反転させ、自身でカットし調整
また反転して設置し、次の垂木間へ仰向けで進む。
用意していた車もかえって邪魔になる。
腕とお腹に力を入れて大引や垂木にぶら下がり移動。
打ち付ける垂木受けはどこだ?
仰向けになりながら手探りで探す。
フィニッシュ(小さな釘が飛び出す道具)の玉がきれた。
玉を胸ポケットから取り出し装填しなおす。
迅速に丁寧にこの作業を繰り返す。
目や鼻にはスタイロの粉や木屑が入り
涙と鼻水が止まらない。
しかしゴーグルをしていては、曇って前が見えない。
ゴーグルはおでこへ、ただの飾りと成り下がる。
コンクリート基礎の鋭い角が
容赦なく皮膚を削り取って行く。
頑張れ自分、この仕事を時間内に完遂するのだ。
そのためにはこの部屋は1時間半で済ませるのだ。
あせってはいけない、ゆっくりでもいけない。
ああ背中が冷たい。
さっきうったスネ、痛い。
結構腫れているかもな。
今日の昼飯なに食べよう、、

もう思考がわけわからない。
考えるのをやめるのだ。


。。。。。


そうして床下の戦いは終わりを迎えるのである。
大変だったが良い仕事ができた。

当分床下はもぐりたくない。
くしゃみをする度に腹筋に鈍痛を感じながら
心底そう思うのである。

床下での動きは思いがけない所が筋肉痛

2010-03-18 | けんちく する


3月の初旬にしんさんの親戚の家へ。
床下に潜り、天井にのぼり、断熱材を敷き込む工事を行ってきました。
これがなかなかの、筋肉工事でした。

。。。。。

10年程前に知り合いの大工さんに建ててもらった
木造平屋、真壁構造しっくい塗で瓦屋根の一軒家。


建具の建て付けが悪くなったこと。
家がえらく寒いので困っていること。

この2点を調査しにお伺いしたところ
建て付けについては、建具金物についての強度の問題である事
寒さについては壁床天井に断熱材が入っておらず
ガラスはペアガラスの所と単板ガラスの所が混在している事

これが大きな問題であろうと考えられました。
ただ上記が満たされていないといって
特に欠陥住宅というわけではなく
昔は当たり前の施工方法だともいえます。

。。。。。

知り合いの大工さんに直接頼んだという事は
その大工さんの経験してきた技術で家が建ちます。
設計事務所の監理や工務店の管理が入らないという事です。

現在めまぐるしく変化してゆく住宅の価値観や
施工方法などの研究から、少し離れてしまっていて
それを知らずにつくっていくことは
昔ながらの施工の良い面と遅れてきている所
そういう箇所が混在してしまうのは
しょうがないことかもしれません。

と、このハナシを始めると少し脱線してしまいそうなので
また別の機会につづるとして。

。。。。。

そういう現状があるので
建具を金物から取り替える工事と
ガラスと断熱を取り替える工事の見積もりを出す事になりました。
建具の変更とガラスをLow-eペアへ変更する事と天井断熱材に関しては
手はかかるけど、さほど難しい工事ではないだろうと予想しましたが
床下が・・・。

床下のフトコロはある程度あって
大引の下端から基礎土間コン天端までの有効450mm。
基礎工事後にあまり掃除も力を入れていなかった様子で木屑がてんこもり。
さらに基礎の形状が無計画で2箇所程床を開口しなければ
床下に突入できない部屋もあります。

さらに突入後のその空間の中で、50坪ある平面の
すべての垂木間にスタイロフォームを挟み込んで行く作業は
想像してもたやすい仕事ではないなと感じました。


さすがの藤松さんも少しお悩みの様子。
しきりに、しんさんと私に
おまえら、気合入っとるや?やるや??
と聞いてきます。

とりあえず、しっかりと適正価格で見積をつくってみて
これ以上こぎられたら(値切られたら)考えよう、と提出しました。

結果は、、承諾です。
決行です!段取り開始です!!
見積的にそうそう日数をかけれる金額ではないので
気合を入れて、その日を迎えます。

つづく