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孤高の旅人~憩いの広場~

SERONNの機関のエージェント

順当に行けば10月公開2006(第31話)

2008-03-20 17:55:57 | やっぱり春だよね2006
『その名はワインの銘柄(らしいよ)』


 「・・・ヘブン」
 音声認識のロックか・・・。しかし、こんな単純な暗号でいいのか? ・・・脳筋な軍人共の考える事だ、こんなものか。

 俺は今、軍による作戦行動中の洞窟に単身進入している。目的は、軍の一部の過激派による暴走を食い止める為だ。・・・敵は『WORKS』。軍部の高官『レオ・グラハート』の私設部隊だ。
 依頼人の情報によると、WORKSはこの地下でとんでもない計画『MOTER計画』を遂行中で、これを食い止めないと大変な事に為るらしい。・・・詳しくは聞いていないのだが、面白そうな展開だ。

 依頼人の手引きにより、軍の作戦に紛れて侵入したのはいいのだが・・・隕石の落下地帯の中心は隠れるところが無いみたいだ。強引に突破するしかないのだろうか?

 ん? 連中・・・慌しく為って来たみたいだな。もしかして見つかったか?
 ・・・いや、どうやら俺以外にも動いている連中がいるみたいだな。・・・WORKSの作戦にケチをつけるとなると・・・黒い紙か総督府といった辺りだろうな。まぁ、どちらでも構わないか。この騒ぎに便乗させてもらうとしますか。


 奥に進むにつれ、エネミーの妨害も激しくなってきた。・・・どうなっているのだ? ・・・どうやら連中、エネミーを手なずける事に成功したらしいな。ということは、上のエネミーの大量発生はWORKSの仕業か。レオ・グラハート、一体何を考えている?

 ・・・何故お前がここに居る!?
 依頼人が先回りをして待ち構えていた。そんなつてがあるのならば、俺も同行させてくれ。まぁ、ここまで来れるだけの実力があるか測っていただけかも知れんがね。

 依頼人の言うことには、この先にいる『少女』を助けてほしいという事だ。ついでにレオ・グラハートの企みを台無しにしてくれとの事。・・・WORKSも堕ちたものだな。お前らの存在など事のついで扱いだとよ。

 ふむ、どうやら上の騒ぎも沈静化したらしいな。敵の攻撃がおとなしくなって来た。・・・今の内に奥へと進ませてもらおう。

 これが『少女』なのか? ・・・俺には巨大な芋虫にしか見えない。赤いからメスなの・・・か? いや、違うだろうな。これが最後の門番か。ではこいつを退治して、囚われのお姫様を助け出すとしますかね。


 ・・・まさかの展開だな。『芋虫』の正体が、助けるはずの『少女』だったとは。おまけにこの娘、グランスコール号のあの娘だったとは、な。やっと合点がいったよ。パイオニア1の唯一の生き残り、体に仕込まれた発信機、そしてこのクーデター。この星は・・・いや、この移民計画そのものが『実験』だったのだろう。そして俺達は実験体なのだ。
 だが、パイオニア1は全滅した。それは予定にあったとは思えないほどの人材の浪費だ。高名な博士達、優秀なハンターズ、最高の装備、そしてWORKSの主戦力も・・・。


 そして事件は終わった。このクーデターの失敗により、レオ・グラハートは軍を追われ表舞台から退いた。WORKSはレオの娘が引き継いだらしいが、以前のような力はなくなり、無害な集団に成り下がっているらしい。
 助けられた芋虫少女だが、どうやら元気なようだ。度々病院を抜け出しては周りの連中を困らせているらしい。・・・監視をしている連中にはいい気味だな。


 人間、何は無くとも腹が減る。陰謀を企てる者もそれに巻き込まれる者も。あの娘は、そんな何でも無い事を思い出させてくれた。
 あの戦いの後、その舞台で戦っていた連中が取り囲むその真ん中で、彼女が言ったその言葉がこれだ

「お腹すいちゃった」

 結局、この事件は何だったんだろうな。「お腹すいちゃった」の一言で収束するようなクーデターなんて初めて聞いたよ。全ての事件がこれで落ち着くのなら平和でいい、そう思う。・・・そんな事を考えていたら俺まで腹が減ってきた。
 ま、いいか。考えるのは苦手だ。うまい飯を食って、暖かいベットがあれば十分だ。明日は明日の風が吹く。人生なんてそんなもんさ。

秋に公開のはず2006(第30話)

2008-02-05 20:11:45 | やっぱり春だよね2006
『クレーターへの道』

10:00

 作戦開始
 今回の任務は、新たに発見された新大陸に落下した隕石の調査をする為の、調査団の侵入ルートの発見と確保だ。しかし今回の作戦は軍にしては珍しく、ハンターズに作戦を委ねている。・・・何か裏がありそうだな。

10:12

 エネミーと遭遇
 大陸が違えば、そこに住むエネミーも違うのだな。似たような感じだが、こちらの方が全体的に大柄だ。ここの気候によるものだろうか?

10:25

 攻撃が激しい
 どうやらこのエネミー、隕石跡から湧いて来ているらしい。という事は、このルートが正解なのか。エネミーの妨害が激しいが、先を急ぐとしよう。

10:36

 最初の脱落者が出る
 油断したな。まさか敵の強襲を受けるとは思わなかった。銃が効かない犬を相手している間に、空からの突撃を受けたのだ。今までのエネミーは空から攻撃してくるものがいなかった為、考えが及ばなかったのも事実だ。言い訳にはならないがね。

10:57

 クレーターに到着
 どうやらここが正解のようだな。だが地下への入り口に辿り着く為には、ここに居るエネミーを殲滅しなければならないようだな。・・・ここからが本番か。

11:10

 エネミーの殲滅開始
 ここに居るエネミーは、場所が開けている事もあってか大型のものが多いようだ。さっきの鳥も多数見受けられる。・・・苦戦は必至だな。

11:25

 南ルートの部隊が応援に駆けつける
 どうやら、早期のうちにルートに見切りをつけて、他のルートに人員を振り分けたようだ。・・・助かる。正直この人数ではキツイと思っていた所だ。この勢いで一気に決めてしまおう。

11:43

 地下への入り口を確保
 このままそこを押さえておいてくれ。そうすれば、敵の増援を防ぐ事が出来る。後はここに居るエネミーを掃討するだけだな。・・・大型エネミーが多いが、何とかなるだろう。

12:26

 掃討完了
 後は軍に引き継ぐだけだ。任務は成功だが、犠牲も多かった。ここのエネミーは体の大きいものが多く、攻撃的な進化をしていたようだ。種族間の垣根を越えた統率も出来ていたし、軍の戦力だけでは対処し切れなかったかもしれないな。


 しかしこの作戦、こんな無理を圧してまでやるなど、普通に考えればおかしな話だ。どうやらこの隕石には何かが隠されているのだろう。そうでなくては、新大陸でこれだけの規模の作戦をする理由が分からない。・・・一体何が隠されているのだろうな?


続く 

あれ? 2007年も後半だよ??(第29話)

2007-09-11 18:42:49 | やっぱり春だよね2006
『とあるハンターズの日記』

★月■日(曇り)

 ラボに感化されたのかしら? 今回は珍しく軍からの依頼で、大勢のハンターズによる掃討作戦です。軍とハンターズって犬猿の仲で、いつもいがみ合っていたんだけれど、こんな作戦を起用するなんて、本当に珍しいのね。・・・それだけ危険なお仕事なのかしら? ん~、それは無いか。軍にもプライドがあるもの。じゃあ、人手不足なだけかな?

 作戦を行う場所は、新しく発見されたクレーター周辺区域の掃討で、4ブロックに分かれて行われるものです。私が行くのは、クレーターの東側。目的は、クレーター内部への経路の確保です。・・・う~ん、この間みたいな凶暴なお猿さんが居なければいいけどな~。

 作戦の開始は全区域同時で、10:00です。後5分ほどなんだけれど、待っている時間って何かドキドキするね。やることはいつもと同じはずなんだけれど、緊張してきました。
 作戦開始! よ~し、頑張って一等賞獲るよ~。

 ふ~ん。この辺の敵は、いつもの森の辺りと同じような感じの敵なのね。全体的に肉付きが良くて、ワンワンが光学迷彩みたいな能力を身に付けているのが難点だけれど、他はあんまり変わらないみたいです。あ、忘れてた。ラッピーのクチバシがドリルになってましたね。

 あの~。火を噴くなら理解できるのですが、投げてくるのって謎なんですけど~。・・・発火性の強い汗なのかな? っていう事はあの怪物、よく燃えそうですね。でも、素手で投げてるから、火には強いのかな?

 小休止~。
 温泉があったので、ここで一休みです。あ、温泉っていうのはハンターズの間でいってるだけで、正式には回復装置っていうらしいんですが、可愛くないよね~。正式名称も温泉でいいよね。うん、決めた~。

 ちょ、ちょっと~。何、あのハードパンチャー。森でいう所のトーロウみたいなものだと思うけれど、サイズが違いすぎます。おまけに手が長くて懐に入れないし、接近戦は諦めた方がよさそうね。・・・レンジャーさん、おまかせしましたよ!

 ふぅ、結構進んだと思うけれど、クレーターはまだかしら? みんなの体力も限界っぽいし、メイトも心もとないし。困ったナ~。

 きゃ~。タンマ、タンマ~。・・・ぐえ。思いっきり轢かれました。
 暴走牛め~。覚えてなさいよ、倍返しなんだからね!!


 結局、4回ほど轢かれたところで倒すことが出来ました。広い所で相手をしていた所為か牛が大暴走で、皆して逃げ回って攻撃どころでは有りませんでしたよ。
 牛を倒して周りを見渡してみたら、崖の下のほうにクレーターが一望できました。・・・結局、東ルートではクレーター内部への経路としては不適切なようなので、ここで終了です。
 被害者こそ出ませんでしたが、時間・体力的に限界な為、他のルートの応援は諦めて引き返す事に為りました。・・・ちょっと悔しい。


 それにしても牛め~。次は覚えていなさいよ。今度会ったら、焼肉にしてやるんだから!!


つづく

前後編なのです2007(第28話)

2007-06-13 18:10:57 | やっぱり春だよね2006
『心の座(後編)』

 試験の結果は合格だった。一緒に受けた連中は全員不合格だったようで、制御塔の探索は俺達だけでやるみたいだ。・・・たった二人だけでこの塔を、か。面倒な仕事だな。
 で、依頼人よ。そろそろ目的を教えてくれないか?

 依頼人の言うことには、この制御塔の奥に行けば、例のプログラムが復活するかもしれないとの事だ。・・・しかし、その情報を何処で仕入れたんだ?

「来てくれたんだね。」

 誰だお前? どうやらコイツが情報の元らしいな。
 依頼人によると、コイツはあのプログラムで、ラボの端末からこの制御塔にハッキングして、今や制御塔そのものになっているらしい。・・・よく分からんがね。
 しかし、制御塔の奥にある装置だけは手動で無いと動かせないらしく、依頼人に来てもらわなくてはならなかったというわけだ。
 しかし腑に落ちない事がある。お前さん、ここでこうして喋っているって事は、復活したって事なんじゃないのか?
 どうやら、ここではもの凄い研究がされていたようだった。

 以前出てきた『マザー計画』それとは別に進められていた『レボリューション計画』。この施設はレボリューション計画の研究施設だったらしい。
 レボリューション計画とは、有機物をデータに置き換え、カードに封じ込めるというものだ。要するに、物を情報に転化させるといういうものだな。・・・面白そうな研究だが、どう活用するものかは皆目見当が付かないな。

 で、依頼人はこの研究を、逆に使えないかと思ったわけだ。情報→物という具合だな。・・・夢を見るのは自由だが、人を利用するのはやめてくれないか?

 制御塔の内部は、それほど複雑な構造はしていないらしく、ぐるぐると螺旋状のフロアを登っていくだけだった。・・・が、何故かエネミーが巣食っていた。
 どうやら金属に根を生やす植物らしいな。・・・メギドを吐くのは謎だが。
 他にも、延々と子機を吐き出すガードロボやら、肉球の愛らしい犬がいたが、知能はあまり高くはないらしく、フェンス越しに銃を撃っているだけで片がついた。

 塔の最上階にたどり着いてみると、最後の番人が待ち受けていた。・・・どうやら、秘密保持の為に作られたエネミーのようだな。
 どうにか退けはしたものの、倒したとたんに消えやがった。・・・どうやらレボリューション計画はほぼ完成していたみたいだな。という事は、依頼人の夢も叶うかもしれないな。


 機械を作動させ、この仕事は終わった。だが、成功したかどうかは分からない。未完成な機械でそううまい事いくものだろうか。成功したとして、それはいったい何時の事になるのか。・・・現実はそんなに甘くはない、と思う。だが、夢を見なくなってしまったら、それはそれで悲しいことだな。


続く

1年廻って2007(第27話)

2007-06-12 18:13:59 | やっぱり春だよね2006
『心の座(前編)』

 俺は今、ラボの開発したVRシステムの内部にいる。どうしてこんな所にいるのかというと・・・仕事だ。
 今回の依頼人は、以前、機械施設の件で請け負った仕事の依頼人だ。・・・何だか最近、この手の依頼が多いような気がするな。

 依頼人は、近々行われる、ラボによって新たに発見された研究施設の家捜しに参加したいらしい。・・・俺にはその施設の価値なんて分からんのだが、依頼人には何やら目的があるらしいな。

 で、VRシステムにいる理由なのだが、家捜しをする為には、実力を測るための試験があるそうなのだ。要するにこれが試験なわけだ。
 試験の内容なのだが、VR空間で戦闘を行い、無事に奥にたどり着ければいいらしい。・・・それ自体は簡単なのだが、問題がある。他のパーティと一緒に行うという事だ。おまけに妨害はOKだとか、先に着いたほうが得点が高いだとか、焚き付けやがって。
 ハンターズなんてのは、基本的にろくでなしばかりなんだ。そんな事をいえば、どうなるかなんて火を見るよりも明らかだ。・・・やれやれだぜ。

 案の定乱戦になった。依頼人をかばいながらの戦いは辛く、それでも何とかやり過ごして出し抜く事ができた。戦いにばかり気を取られすぎだ。

 VR神殿を抜けた先は、宇宙船だった。どうやらこれもVRらしい。・・・エネミーが配置されていたからな。
 ここを抜ければゴールらしいが、迷路状になっており、やたらと通路が入り組んでいた。おまけに後続の連中も追いついてきやがったし。難儀な事だな。

 宇宙船は神殿とは違い、罠とスイッチが多く、神殿のような力押しよりも、主に知恵を試されているようだった。依頼人は機械関係がお得意のようなので、謎解きと罠の解除はまかせっきりだ。・・・技の1号・力の2号といったところか?

 どうやら他の連中は、依頼人ほどに機械には強くなかったらしい。一つだけ残しておいた罠に引っかかり、エネミー共の攻撃をもろに受けていた。作戦勝ちだな。
 連中が敵に引っかかっているうちに、俺達は悠々ゴールする事ができた。楽勝だったな。ざまーみろだ。


 試験の結果が出るのは後日だが、心配は要らないだろう。だが依頼人よ、何を隠している? やばい事でなければいいのだがな。


続く

気が付けば年越してた・・・2007(第26話)

2007-01-09 21:33:15 | やっぱり春だよね2006
『密林にて』

09:00

 掃討作戦の開始だ
 今回の任務は、新たに発見した施設への直通のトランスポーターの設置の為の安全確保が主な内容だ。この作戦には、珍しく多数のハンターズが参加している。ハンターズは基本的に少数行動で行うことが多く、4人以上で挑むのは大変に珍しい。もしかしたら初めてかもしれないな。

09:10

 花の化け物と交戦
 開始早々に最初の犠牲者が出た。襲い掛かってきた蜂に気を取られている隙に、突然飛び掛ってきた”花”にやられた。この花よく見てみると、器用に根っこで歩いているのだが・・・それでいいのか? おまけに、枝を手のように扱っているし、どうやら植物から進化した動物の様だな。

09:25

 罠にかかる
 このトラップ、対人用みたいだな。エネミーには反応しないようだが、何の為に設置してあるのだろう。エネミーどもにこの罠が作れるとは思えんのだが、いったい誰が?

09:55

 巨大な花と遭遇
 どうやら、コイツがここのボスの様だな。だが、相手はまだこちらに気が付いていないらしい。先ずは様子見だ。

10:00

 殲滅開始
 作戦も何もない。様子見をしていたのだが、流石はハンターズだ。単独行動が得意な者が多いため、チームプレイには不向きだ。結局はこうなるのだな。

10:17

 花に動きが
 遠くで銃を撃っていて助かった。近くで剣を振るっていた者共が、突然走り出した花に踏まれた。・・・どうやら全員無事なようだが、突然に出来事に混乱状態になっている者が居るようだ。っと、今度はこっちに来るみたいだな。踏まれるのはごめんだ。逃げるとしよう。

10:26

 任務完了
 犠牲者を複数出しながら、何とか倒す事が出来た。楽勝に思われたのだが、追い詰めた所で突然、超音波のような攻撃を発し、一瞬にして近くに居た連中が全滅した。どうやら最後っ屁のようなものらしく、それを最後に倒れてくれたのだが、近くに居た者は災難だったな。


 余力があれば他の区域に応援に行くはずだったが、多数の犠牲が出た為、手分けして病院に運ぶ事になった。任務に犠牲は付きものだが、こうして目の前で見ると明日は我が身かと思うときがある。本当にそうならない為に、気を付けないといけないな。


続く

あの澄んだ冬空に向かって2006(第25話)

2006-12-18 19:52:47 | やっぱり春だよね2006
『とあるハンターズの日記』

★月○日(晴れ)

 今日は初の大規模作戦です。いつもの総督府関係のお仕事では無く、ラボのお仕事なのです。
 ラボは総督府とは違い、独自の戦力を持たない為、優秀なハンターズを雇い入れて、さまざまな調査・研究を行う組織です。

 今回のお仕事は、新たに発見した島に謎の施設が発見されたので、この施設に行く為の・・・要するに露払いです。やっていることはいつもと同じですね。只、いつもと違う所は、この作戦は同時進行で4箇所を攻め立てる事です。島狩りですね。
 私の担当区域は・・・高山地帯ですね。どんな生き物が待ち受けているのか、なんだかドキドキします。頑張っちゃうんだから☆

 きゃ~。
 火を吹くのはともかく、雷を投げるって何!? どんな生き物? ブー・タカギ? かみなりさんなの??

 死ぬかと思いました~。まさか毒液まで吐いて来るとは思いませんでしたよ~。おかげで何人か病院送りにされてしまいました。・・・死んでも病院送りで済まされるのだから、ハンターズって凄いと思います。だからといって、試しに死んでみようとは思いませんが・・・。

 ∑えぇっ!?

 突然の急襲で、いきなり3人くらいが飛んでいきましたっ! ・・・人って飛べるんだ~。って、何考えてるの私! 明日は我が身です。感心してないで逃げないと!
 どうやらボス猿みたいですね。でも、凄いパンチ力でした~。崖下に飛ばされた人たち、無事に病院に送られたのかしら?

 残った人たちで協議した結果、ボス猿係と取り巻きを掃討する係で分かれることになりました。ちなみに私はボス猿係です。

 あ~。また飛んだ~。
 他人が飛ばされる様を見ているのはいいのですが、実際に飛ばされてみると、何ていうか・・・凄いですよ。
 何回か飛ばされているうちに皆、飛ばされるのに慣れてきたのか、受身が上手に取れるようになりました。・・・でもね、崖下に飛ばされると帰ってこれないから、非常に困ります。おかげで、やっとの思いで倒したときには、3人しか残っていませんでしたよ~。


 どうやらこれで、この区域の掃討は完了したみたいなので助かりました。もぅ皆ヘロヘロで、これ以上の戦いは無理でしたし、メイトもフルイドも品切れですから。・・・それにしても、疲れた~。

 余談ですが、崖下に飛ばされた人たち、無事に病院に送られたみたいです。何ていうか・・・生きているって素晴らしいですね。


つづく

ちょこっと遺跡に突入2006(第24話)

2006-12-01 19:03:09 | やっぱり春だよね2006
『博士の密かな欲望』

 今回の依頼は特殊な物で、軍の監視の下、地下遺跡に巣食うエネミー共の生体フォトンの採取が目的だ。
 どうしてこんな仕事が舞い込んできたかというと、先日の届け物仕事が発端で、その時助けたレンジャーからの指名なのだそうだ。・・・やれやれ。

 ちなみにこの遺跡、機械遺跡のさらに地下に存在している。・・・地下何メートルなんだろうな。こんな所に遺跡を作るくらいなのだから、作った連中、たぶん土竜だな。土竜文明か・・・ちょっと興味がそそられるな。

 フォトンの採集ポイントは3箇所で、その1つ目に到着した。
 早速お出ましのようだな。・・・この武器で倒せばいいんだな? やれやれ、簡単な任務だ。さっさと片付ける事にしましょうか。

 ・・・? 武器のせいだろうか、切った感触が不自然だ。その、何ていうかだな、鎧を切っているような感じで、生物って感じがしない。見た感じ鎧なんて着込んでいないんだがな。

 1つめの収集完了か。しかし、まだ遺跡の調査も進んでいないこの時期に、こんな所で暴れていていいのかね? 考古学者辺りが知ったら目を剥きそうだな。

 2つ目も難なく収集完了っと。どうやらここのエネミー、他の所のに比べて知性は高そうだ。剣と盾を使いこなして・・・?
 剣と盾だと思ったが、どうやら体の一部みたいだな。こういう進化もアリなのか? もしかしたら爪の延長なのかもな。・・・ということは、熊も進化をするとこんな感じになるのかもしれんな。あ、もう既に昆虫にこんな感じのがいたか。

 おいおい、エネミーがテクニックだと? どういうことだろう。もしかすると、この遺跡にいる生物は、パイオニア1の生物兵器なのかもしれないな。
 マザー計画、か。・・・生物兵器の研究なのか? そういえば、もともとはニューマンも軍事利用目的の遺伝子改良人間だったな。千年前の過ちを繰り返すつもりなのだろうか?


 どうやら軍・・・というよりは、この博士、このフォトンを研究して武器を作りたいらしいな。エネミーウエポンか、どんな武器に成るんだろうな。出来上がったら見せてくれるらしいが、そんなモノ使う気にはなれんよ。ゲテモノはお断りだ。


続く

紅葉狩りの季節に・・・2006(第23話)

2006-11-06 19:12:41 | やっぱり春だよね2006
『武器を取り返すお話』

15:56

 予定よりは少し早いが、任務開始だ
 今回も、武器を盗られた間抜けなフォースからの依頼で、親父の形見のソウルブレイドを取り返す任務だ。しかし、これで3回目だぞ? ・・・これも一種の才能かもな。

16:30

 シノワと遭遇
 ・・・あの赤いのが指令機か? 角は有る様だが、3倍早いという事はなさそうだな。だからといって油断は禁物だ。

16:45

 罠か!?
 レーザーフェンスに閉じ込められた。どうやら侵入者に対する捕獲システムが作動したらしい。・・・だが、捕獲した外敵を駆逐するのは、この装置の本意ではないと思うぞ?

17:20

 何とか脱出
 全てのガードロボを破壊したら、レーザーフェンスが開いた。どうやら爆発の余波で、レーザーフェンスの装置が壊れたらしい。

17:30

 ランゾ発見
 コイツは自走砲台だ。本来は戦場で使用される兵器の筈だが、何でこんな狭い所に配備されているんだ? コイツのミサイルは爆発力が低い反面、誘導性が高いので注意が必要だ。・・・だがその反面、敵・味方の区別が出来ない欠点を持ち、扱い辛い為、早期にお払い箱になったと思ったんだがな。

17:43

 ランゾ撃破
 避けて通りたかったのだが、あの巨体で通路を塞がれたのでは、な。・・・バータが効いてくれて助かった。防寒処理はされていなかったのでどうにか倒すことが出来たようだ。おまけにミサイルで周りのザコを駆逐してくれたようだしな。

18:01

 目的地に到着
 ここが武器を飲み込んだ敵の居る所か。今度はどんな生き物だ?

18:28

 ボルオプト撃破
 ・・・。飲み込んだというから生物だと思ったが、こいつは機械ではないか! ミサイルハッチに嵌っていたから、あながち飲まれたという表現でも合っているかもしれんが、どうだろう?

18:40

 任務完了
 依頼人に武器を届けて、この件は終わりだ。しかしお前、短剣まで装備できるとは、特殊な武器なのか? それとも、お前が凄い奴なのか。どちらにしても、3回も武器を取られてまだ生きているのだから、ある意味凄い奴なのは間違いないな。


続く

紅葉の季節2006(第22話)

2006-11-03 17:23:37 | やっぱり春だよね2006
『とあるハンターズの日記』

▼月☆日(晴れ・・・かな?)

 今日のお仕事は先日のお仕事の続きで、機械施設の探索です。
 今回は依頼人も同行するので気が抜けません。っていうか、いつもみたいに逃げ回れないので大変です。・・・神様、これも試練なのですか?

 事の発端は、先日のデータディスクを解析した結果、面白い生物が居る事が判明した事から始まりました。・・・っていうかそれが全てです。

 『β772』

 これがこの生物のコードネームです。どうやらこの生物、細胞促成因子を他の生物に注入する事により、注入された対象を異常進化させることが出来るようなのです。
 それで、この生物のサンプルを是非ともGETして、研究したいという事なのです・・・が、他の生物に注入しちゃうような生き物ですよ。こんな危険な生物を、誰が生け捕りにすると思っているんですか? ・・・注入されちゃったらどうなるんだろう?

 とりあえず、生物の生息地域を詳しく調べる為、再度オスト博士の研究室へとやってまいりました。
 研究日誌によりますと、β772は薄暗い水辺を好むみたいですね。それと、超巨大生物みたいです。博士の研究によると、自己進化・自己増殖能力を持ち・・・要するに、分裂してあっという間にでっかく育つということかしら?

 生息地域に心当たりは無いか・・・ですか? う~ん・・・もしかしたら、洞窟の奥、施設の手前辺りにある下水道辺りが怪しいかも。サンプルが逃げ出して生き延びてるかもしれないしね。
 でもさ、どうやって捕獲するのかな。まさか一本釣りっていう訳ではないでしょうが、網も罠も、それっぽい物は何も持って来ませんでしたよね? ・・・計画性の無い男は嫌われるよ?

 うひょ~。こんなデッカイ生き物だったとは!
 あ、こら、博士! なに死んだふりをしているんですか~!! え? 任せた? 何を言って・・・。うきゃ~。言ってるそばから襲ってきましたよ~! 無理、生け捕りは無理ですから! やっちゃうよ、やっちゃいますからっ!!


 捕獲作戦は失敗に終わりました。
 何度か注入されそうになりましたが、何とか無事に退治する事ができました。でもさ、この生物、自己増殖するんですよね? っていう事は、この川にはβ772が沢山住んでいるって事かしら? ・・・共食いの習性があることを祈るわ。


つづく

寒訪れて紅深まる季節2006(第21話)

2006-10-20 18:32:13 | やっぱり春だよね2006
『とあるハンターズの日記』

▼月▼日(曇り)

 今回のお仕事は、地下の機械施設に潜入して、パイオニア1の研究データをコピーしてくるっていう、産業スパイみたいなお仕事です。なんだかドキドキしますね。
 でもでも、このお仕事は総督府からの依頼なので、とりあえず安心ですね。

 機械施設はガードロボが警備しているので、注意が必要です。でも、このロボットさん達、何処で作っているのかしら? 倒しても倒しても限がないのですが・・・。

 あら? 扉が壊れていますね。こまったな~。この先のブロックに在るみたいなんですけれど、ここ以外には奥に進める道が無いみたい。どうにかならないのかしら?

「ふふ、こういうのにはコツがあるのよ」
 途中で出合ったハンターのお姉さんに、扉を開けてもらっちゃいました。・・・でもさ、バールのような物でこじ開けるのは、コツとは言わないと思うんだけど。
 この人、何だか隠し事をしているみたいですね。さっき通路ですれ違ったレンジャーの人とも顔見知りみたいだったし、仲間とはぐれたって言うのも嘘なのかも。・・・取り越し苦労ならいいけどね~。


 オスト博士の研究所・・・ここですね。
 データのコピーを取って・・・・・・・・完了。
「ふ~ん。手際がいいのね。まさか貴女も、データが目的だったとは思わなかったわ」
 って言う事は、貴女も同じ任務だったのですね。でも、依頼主はお互い違うみたいね。・・・オスト博士は生物の生態研究の第一人者だったはずだけれど、そのデータを欲しがるなんて。この研究にどんな価値があるというのかしら?

 
 この後、その場でお別れして、今日のお仕事はお仕舞いでした。でも、総督府以外にも動いている組織があるなんて思いませんでした。・・・軍も一枚岩ではないという事なのかな?

つづく

秋は食欲の季節です2006(第20話)

2006-09-27 18:15:45 | やっぱり春だよね2006
『パイオニア1の生存者』

 俺は今、地下洞窟を抜けた先に発見された機械施設に居る。ここは暴走した機械が襲い掛かってくる危険地帯だ。・・・どうしてこんな所にいるのかだって? 決まっている、仕事だからだ。
 今回の仕事は、音信不通になっていたパイオニア1のメール友達から、最近になってメールが届いたというもので、要するに捜索と救出だ。

 しかし、水も食べ物も無いこんな所で、よくもまあ生き伸びられたものだな。・・・もしかしてアンドロイドか?
 今回の依頼人は”フォース”なので、彼女の護衛も仕事の一環だ。・・・ふぅ、厄介な仕事になりそうだ。

 施設に降りて直ぐ、彼からのメールがあった。どうやら奥のほうは危険らしいな。そうと言われて引くようなら、初めからこんな所には来はしない。囚われの王子様を助けに向かいますか。

 どれだけの数、配備されているんだ? 明らかに工作用のロボットまで襲ってきている気がするんだが、いったい何が起こっているんだか。
 しかしこの施設、いったい何時作られたのだろう。この施設の規模からすると、パイオニア1の連中の筈は無いだろう。だとしたら、いったい誰が?

 おっと、またメールが届いたようだな。・・・さっきのは冗談だ? こんな所で冗談口を叩けるとは、豪胆なのか、それとも狂っているのか。意外と両方かもな。

 途中、この間のレンジャーと出合った。どうやら彼も仕事中らしい。・・・こいつが居るという事は、政府も動いているという事か? やばい事にならなければいいが。

 施設の奥で待っていたモノ、それは、一台の端末だった。コイツこそがメールの彼、本人だ。彼はパイオニア1で開発されたプログラムで、ここでは何らかの実験が行われていたようだ。
 実験の詳しい内容は彼も知らないようだが、計画名が”マザー計画”という事だけは分かった。いったい何なんだろうな?

 彼が言うには、彼は暴走しているらしい。この暴走のせいで侵入者を排除するプログラムが働き、もう誰にも止められないのだという事だ。そして彼もまた、自分を抑えられなくなった為、止めてくれる誰かを必要としていたという事らしい。


 仕事は終わった。端末を破壊して帰るだけだの事だからな。
 依頼人は彼の人格データのバックアップを取っていったようだが・・・感傷だな。

 今回の事件で分かった事は多い。
 パイオニア計画は、予め準備されていた実験場だという事。そして、パイオニア1の居住区を破壊し、地下施設を暴走させた何者かの存在。今もまだ行われていると思われる”マザー計画”。
 その気は無かったが、ずいぶんと深入りをしてしまったようだ。・・・だが、今ならまだ引き返せるのかもしれないな。


続く

残暑見舞いなのさ2006(第19話)

2006-09-12 21:09:45 | やっぱり春だよね2006
『飲み込まれた武器を取り戻すお話』

09:01

 任務開始
 またもやホプキンスからの依頼だ。今度は洞くつの奥で発見された『下水道』に居るワームに『アイススピナー』を飲み込まれたらしい。それを取り戻して欲しい、というのが今回の任務だ。・・・またしても敵に武器を盗られるとは、こいつはバカか?

09:25

 溶岩地帯を抜ける
 何度か危うく落ちかけたが、何とか無事にぬけることが出来た。軍の奴ら何をしているんだ? 早いところ、トランスポーターを設置して欲しいものだ。

09:35

 ???
 スライムが分裂した。・・・何で分裂しても同じサイズなんだ?

09:48

 空気が変わった
 どうやらここは、地下施設の入り口にあたるらしいな。いったい誰がこんな所に作ったのだろう。この規模から考えると、パイオニア1の連中ではあるまい。

09:59

 ???
 蟹が床から湧いてきた。この床、土じゃ無かったよな? どんな忍法だ?

10:20

 下水道に到着
 どんな敵なのか想像も付かない。ホプキンスがいうには、巨大なムカデの様な生物らしい。さて、当たって砕けろだ。行って見ようか。

10:45

 任務完了
 筏の上で戦うとは思わなかった。しかしこの筏、えらく丈夫だな。まさかレーザーに耐えるとは思わなかった。沈むと思い肝を冷やしたが、杞憂に終わって良かった。しかしこの敵、ムカデというよりは海老っぽかったな。食べる気はしないがね。


 敵を倒したのは良いが、この筏、何処まで流れていくのだ?


続く

・・・・・夏ですね2006(第18話)

2006-08-17 06:48:44 | やっぱり春だよね2006
『とあるハンターズの日記』

■月○日(たぶん雨)

 今日の日記は洞窟の内部で書いています。極秘の任務の為、軍の管理下に置かれているのです。
 今日のお仕事は前回同様、軍からの依頼で、洞窟の奥に生息するエネミーの掃討です。・・・ここだけの話ですが、軍の侵攻作戦の露払いらしいです。軍って本当にせこいよね。

 前回の作戦の時に「温泉に行きたい」っていったけれど、まさか本当に温泉地に行く羽目になるとは思いませんでしたよ~。温泉っていっても”溶岩地帯”なんですけれどね。あ~つ~い~。
 溶岩熱で活性化しているのかな? エネミーの攻撃がいつもより激しいです。おまけに、軍の設置したと思われる罠が、何故かエネミーに反応しないで、私の方にばっかり爆発してくるし。もう、やんなっちゃいます!

 あ~涼しい~♪
 溶岩地帯を抜けたその先には、地底湖が広がっていたのでした。涼しいのはありがたいけれど、汗が冷えたら体力を消耗しそうですね。風邪を引かないように気をつけなくっちゃ。

 またこの落ちか~!
 敵が・敵が・・敵がいっぱい湧いてきましたよ~。退治しても退治しても終わりません。そんな感じの無限への挑戦でしたが、何とか乗りきれました。きつい、きつ過ぎます。

 2度あることは3度あるといいますが、そうなりそうな予感がします。現実になりませんように。・・・もう、軍からの依頼は懲り懲りですよ。


つづく

夏だよね?2006(第17話)

2006-08-04 06:23:23 | やっぱり春だよね2006
『執事を探して』

 ブラント。この世界では有名なレンジャーだ。引退してかなり経つのだが、今だ彼の新派は多く、ハンターズの手本と呼ばれる程の人物だ。
 今回の依頼はブラントの捜索だ。彼が優秀なレンジャーだったのは、かなり前の事だ。この年になって、何故ラグオルに単身降りたのだろう。考えてみるとおかしい事だが、たんに血が騒いだだけかもしれないな。
 彼が消息を絶ったのは、ラグオルの爆発事故があってからしばらくしてからの事らしい。それ以前にも、依頼人に隠し事をしていた様で、どうやらこの事件、奥が深そうだ。

 洞窟に入って直ぐの物陰で、メッセ-ジパックを発見した。ブラントの残していった物らしい。どうやら依頼人に向けたメッセージらしいな。
 要約すると、依頼人の両親は、パイオニア1で秘密の研究を行っていたらしい。このメッセージパックはここで終わっていた。

 その後も何個かメッセージパックを回収しながら奥へと進み、彼が最後を迎えたであろう場所で依頼は打ち切りになった。


 終わってみて、彼のメッセージを思い返してみる。
 謎の研究。娘を1人惑星に残し、移民船に乗りこむ両親。パイオニア1の爆発事故。エネミーの凶暴化。
 これらは全て、仕組まれていた事なのだろう。だから彼女の両親は娘を置いて行った。ブラントはそれに気が付いていたのだ。だから、主人の命令に従わずパイオニア2に乗り込んだ。
 パイオニア計画は、実際は移民などでは無く、何かの実験場なのだ。では、俺達は実験体なのだろうか?

 難しい事は分からない。一介の探偵に出来る事は、明日の食い扶持を考える事だけさ。それだけで十分だ。


続く