東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

國學院大學博物館 & NHKプラスクロスSHIBUYA で沖縄を見る。

2022年05月25日 | 展覧会(その他)
 渋谷区立松濤美術館の「SHIBUYAで仏教美術」展を鑑賞後、入場無料の展覧会を求めて渋谷を彷徨う。
 
 
 まず向かったのは、渋谷駅から都営バスに乗って。
 
 
沖縄復帰50年
うちなーぬ ゆがわりや
琉球・沖縄学と國學院
2022年5月19日〜7月23日
國學院大學博物館
 
 「うちなーぬ ゆがわりや」は、「沖縄の世変わり」の意味らしい。
 
 琉球列島の自然・歴史・文化を簡潔に紹介するとともに、國學院大學と「沖縄学」研究との関わりを再確認する展覧会。
 
 先史文化から始まる展示は、琉球王国の成立、島津氏の琉球侵攻、明治政府による琉球処分、沖縄戦と米軍支配と進むが、この手の考古資料や歴史資料は私には難しい。
 
 そんななか、興味を持ったのは、「米軍支配下の学生たち」のコーナーの展示資料。
 
 米軍政府統治下の沖縄では日本本土の大学へ進学を希望する学生のために独自の国費・自費沖縄学生制度が設けられた。日本本土の国公立大学を中心として沖縄県出身者のための定員枠が設けられ、琉球育英会が実施する選抜試験の合格者は入学を許された。この制度を利用して國學院大學に進学した学生も多く、日本政府が沖縄に設けた南方連絡事務所で査証(パスポート)を受けて、受け入れ先の大学に向かった。昭和47(1972)年の日本復帰後に私費学生制度、昭和55(1980)年に国費学生制度が廃止された。
 
《日本留学生証明書》
琉球政府文教局発行、1958年
 
《日本渡航証明書》
琉球列島米国民政府発行、1967年
 
 
 
 「日本渡航証明書」で、NHK朝ドラ「ちむどんどん」の一場面を思い出す。
 比嘉家の4人の子どもたちのうち1人なら引き取ってもよい、との東京の親戚(「金の亡者」?)から申し出があり、誰が行くか、一族の相談となる場面。
 そろそろ決めないと、「渡航証明書」を取得するにも時間がかかる旨の台詞。
 
 
 東博では、開催中の特別展「琉球」にあわせ、平成館1階ラウンジにてNHK朝ドラ「ちむどんどん」の広報コーナーを設けていた。
 
 本家NHKでも企画展示をやっているかもしれない。
 
 と、次は、渋谷駅直結の渋谷スクランブルスクエアにある「NHKプラスクロスSHIBUYA」に行く。
(國學院大學からは、バスには乗らず、徒歩で移動する。)
 
 NHK放送センターの建て替え計画に伴い2020年5月に閉鎖した「NHKスタジオパーク」の代替施設にあたるのだろうか。
 私的には、初訪問。
 入場無料で、14階にある。
 
 
連続テレビ小説
「ちむどんどん」展
2022年3月28日〜5月31日(予定)
NHKプラスクロスSHIBUYA
(渋谷スクランブルスクエア 14階)
 
 
 期待どおりありましたが、会期最終盤で、滑り込みセーフという感じ。
 
 東博には、黒島さんと仲間さんの姿しかなかったけれども、こちらには。
 
 
 黒島さん。
 何故か、一度しか行っていないはず?のハンバーガーショップを紹介。
 
 
 ハンバーガーショップの側面には、復帰前の沖縄の物価を想像することができる貼り紙も。
(沖縄の復帰とともに東京・鶴見編に移った今では、役に立たなくなったけど。)
 
(女性の係員が(過剰なほど)丁寧に、見どころというか、見て欲しい点を説明してくれる。おかげで、この貼り紙の存在を知ることができたが、ドラマを見ていないと「?」で終わる。)
 
 
 仲間さんと上白石さん。
 
 
 竜星さんと川口さん。
 14階からの眺望を背にして立っている。
 比嘉家全員が揃っている。
 
 本企画の定番、出演者サイン色紙も展示(撮影不可)。
 
 
 せっかくなので、14階からの眺望も撮影する。
 
 JR山手線を新宿方向に撮る。
 
 
 渋谷のスクランブル交差点を撮る。
 
 
 眺望の範囲は限られるが、なかなかの迫力。
 
 施設自体は広くはなく、展示も限られるが、眺望を楽しむためだけでも訪問の価値があるだろう(入場無料だし。なお、21時まで開館しており、夜景も楽しめる)。
 
 
 
 ここで、時間切れ。
 訪問候補であった、まだ行ったことのない、東京都渋谷公園通りギャラリーは、次の機会となる。


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