東京でカラヴァッジョ 日記

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大妖怪展 〜 重文《土蜘蛛草紙絵巻》東京国立博物館蔵

2016年07月12日 | 展覧会(日本美術)

   江戸東京博物館で開催中の「大妖怪展」。

   なんと、東京国立博物館所蔵の重文《土蜘蛛草紙絵巻》が前期(〜7/31)出品も、やや残念なことに、最後の場面のみの公開。

   そこで、2013年秋に東京国立博物館・総合文化展で展示された際撮影した画像を掲載する。3年前の記事の再掲である。



重文≪土蜘蛛草紙絵巻≫鎌倉時代・14世紀

【以下、異形が登場する場面のみ掲載】



廃屋の台所には290歳【!!】になる白髪の老婆がいた【見えづらいけど】。
老婆は阿弥陀の来迎に与るため自らを殺してくれと請うが、頼光は「問答無益」と思い、その場を立ち去る。【何もしない】




【詞書が残っていないので、ストーリーは不明。】
画面の奥の間には、衾(布団)をかぶった骸骨が、画面左手には男女の生首が描かれている【骸骨も生首も見えづらいけど】。



夕暮れ時、異形の者どもが数知れず【というが、数えると5匹】頼光のもとに寄ってきた。
その後、みな笑い声をあげて、障子を引いて消えていった【結局無害ということか】。



次いで一人の尼が現れた。身長約1mに対し顔が約66cmの異形の相【それは異形!! 身長1m・顔66cmというが、顔は内税か外税か。外税に見える】
化粧をし、色白だが、手は糸のように細い【というが、それほど細くは描かれていない】。
尼は灯火を消そうとして頼光ににらまれ、雲霞のように消え失せてしまった。



【画像は、一場面省略】

すると突然、その女【大きい目に注目してしまう】は毬のような白雲をいくつも頼光に投げつけてきた。
頼光は太刀を抜き女に切りかかると掻き消すように失せてしまった。
よく見ると床下の礎石を打ち割るばかりであった。



【異形退治その1】





【異形退治その2】→「大妖怪展」での公開場面の一部
そこで国に災いをなす土蜘蛛という「畜生」を発見した頼光主従。
頼光は首をはね、綱が腹を割くとそこから1990もの骸骨【凄い数!】が出てきた。
反対側の腹を割くと数多くの子蜘蛛【こちらの数の指定はない】が出てきて騒ぎ立てた。





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