東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

札幌・名古屋・大阪のカラヴァッジョ展 2019-20 の「章構成」と「出品作」

2019年07月18日 | カラヴァッジョ
   札幌・名古屋・大阪のカラヴァッジョ展2019-20。
 
 
札幌展 
2019年8月10日〜10月14日
北海道立近代美術館 (札幌市)
 
名古屋展
2019年10月26日〜12月15日
名古屋市美術館
 
大阪展
2019年12月26日〜20年2月16日 
あべのハルカス美術館(大阪市)
 
 
   公式サイトが更新され、「みどころ」「展示作品紹介」が公開されている。
 
 
 
 
【章構成】
 

第1章   1600年前後のローマにおけるカラヴァッジョと同時代の画家たち

第2章   カラヴァッジョと17世紀のナポリ画壇
 
第3章   カラヴァッジョ様式の拡がり   
 
 
 
【出品作】
 
〈公式サイト「展示作品紹介」掲載7点〉
 
カラヴァッジョ
《法悦のマグダラのマリア》
1606年
個人蔵 
札幌◯、名古屋◯、大阪◯
→2016年の回顧展来日作品だろう。
 
 
カラヴァッジョ
《メドゥーサ》  
1596~1598年頃
個人蔵 
札幌◯、名古屋◯、大阪×
→2016年の回顧展来日作品
 
 
カラヴァッジョ
《執筆する聖ヒエロニムス》
 1605~1606年
ボルゲーゼ美術館蔵
札幌×、名古屋×、大阪◯
→2001年の回顧展来日作品
 

カラヴァッジョ
《リュート弾き》 
1596年~1597年頃
個人蔵
札幌◯、名古屋◯、大阪◯
→日本初公開
 
 
カラヴァッジョ
《病めるバッカス》
1594年頃
ボルゲーゼ美術館蔵
札幌◯、名古屋×、大阪×
→日本初公開


カラヴァッジョ
《ゴリアテの首を持つダヴィデ》  
1609~1610年頃
ボルゲーゼ美術館蔵 
札幌×、名古屋◯、大阪×
→日本初公開
 

カラヴァッジョ
《ホロフェルネスの首を斬るユディト》 
1602年頃
バルベリーニ宮国立古典美術館蔵
札幌×、名古屋×、大阪◯
→日本初公開



〈札幌展のチラシ掲載作品(上記以外)4点〉
 
カラヴァッジョ
《女占い師》
1596〜97年頃
カピトリーノ絵画館蔵
札幌◯、名古屋×、大阪×
→2016年の回顧展来日作品
 
 
カラヴァッジョ
《瞑想するアッシジの聖フランチェスコ》
1605〜06年頃
バルベリーニ宮国立古典美術館寄託(サン・ピエトロ聖堂、カルピネート・ロマーノ蔵)
札幌◯、名古屋△、大阪△
→2001年の回顧展来日作品


カラヴァッジョ
《歯を抜く人》
1608〜10年頃
ピッティ宮パラティーナ美術館蔵
札幌◯、名古屋△、大阪△
→日本初公開

 
カラヴァッジョ
《洗礼者聖ヨハネ》
1609〜10年頃
ボルゲーゼ美術館蔵
札幌◯、名古屋△、大阪△
→2009-10年のボルゲーゼ美術館展来日作品
 
 
 
   以上、明らかになったカラヴァッジョ来日作品。
 
3会場計   11点 
 
札幌         8点
(札幌限り2点)
名古屋     4点+3点?  
(名古屋限り1点)
大阪         4点+3点?  
(大阪限り2点)
 
 
 
   11点を所蔵者別に見ると。
 
ボルゲーゼ美術館   4点
バルベリーニ宮国立古典美術館   2点
カピトリーノ絵画館   1点
パラティーナ美術館   1点
個人蔵   3点
 
   ボルゲーゼ美術館は、所蔵するカラヴァッジョ作品6点のうち4点も出品するとは凄い。
   うち3点は1会場限りの出品。各会場2点ずつ貢献していただけるとして、もう1点の《洗礼者聖ヨハネ》は3会場共通出品となるのだろうか。それとも、札幌・名古屋までだろうか、その場合、大阪は別作品、《蛇の聖母》はないだろうから《果物かごを持つ少年》が来たりするのだろうか。
 
   カピトリーノ絵画館の1点は、札幌限りの出品。もう少し貢献していただけないか、名古屋・大阪にもう1点の《洗礼者聖ヨハネ》が出てきたりしてくれないだろうか。
 
 
   いずれにせよ、カラヴァッジョ作品は帰属作品を含め各会場約10点出品されるとのことなので、少なくともあと3点の出品があると期待して良さそうである。帰属作品なのか、真筆作品の驚きの出品があるのか、楽しみである。
 
 
   なお、コピー作品も何点か出品されるとの話も聞こえてきたが、約10点にカウントされていないものと信じる。
 
 
   カラヴァッジョ以外の画家の出品作情報は、今のところない。こちらも楽しみ。
 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。