2018年、東京・国立新美術館、福岡・九州国立博物館、名古屋市美術館にて、27年ぶりに日本で公開されるスイスのビュールレ・コレクション。
至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
2018年2月14日~5月7日
国立新美術館
2018年5月19日~7月16日
九州国立博物館
2018年7月28日~9月24日
名古屋市美術館
出品点数は約60点、その半数は日本初公開だという。
半数が日本初公開? 27年前のビュールレ・コレクション展とほぼ同じ顔ぶれかと想像していたが、意外に高い日本初公開率。
で、27年前のビュールレ・コレクション展の出品作を確認してみる。
開館1周年記念 西洋の名画展
スイス ビューレー・コレクション特別公開
1990年11月2日〜1991年1月13日
横浜美術館
出品点数は85点。最も古い作品がフランス・ハルツ、ピーテル・デ・ホーホあたりで、新しい作品が、ピカソとココシュカあたり。
メインの印象派・ポスト印象派の画家に限ると、50点の出品。ピサロ2点、マネ8点、ドガ5点、ファンタン・ラトゥール2点、シスレー2点、セザンヌ7点、モネ4点、ルノワール4点、ゴーギャン5点、ゴッホ6点、スーラ2点、ロートレック3点。
今回気付いたのは、所蔵者が、「E.G.ビューレー・コレクション財団蔵」の作品と「個人蔵」の作品の2つに分かれること。
85点中、52点が財団蔵、33点が個人蔵とある。印象派・ポスト印象派の画家に限ると、50点中、31点が財団蔵、19点が個人蔵。
個人蔵?
どうやらビュールレの子孫が所有、ということのようだ。
想像だが、2018年の展覧会は、財団蔵の作品に限られるのではないか。
さて、ゴッホ。
1990年の来日作品は、次の6点。
《アニエールの橋》
1887年、パリ
E.G.ビューレー・コレクション財団蔵
《花咲く杏の木》
1888年、アルル
個人蔵
《種まく人》
1888年、アルル
E.G.ビューレー・コレクション財団蔵
《オリーブ園》
1889年、サンレミ
個人蔵
《糸杉のある麦畑》
1889年6月、サンレミ
個人蔵
《花咲くマロニエの枝》
1890年、オーヴェール
E.G.ビューレー・コレクション財団蔵
3点が財団蔵、3点が個人蔵。
2018年の展覧会におけるゴッホの出品点数は、公式サイトによると1990年と同じ6点。公式サイトで紹介されている2作品《種まく人》と《花咲くマロニエの枝》は1990年に来日した作品。あと4点は何だろう。
財団のサイトを見る限り、財団が所蔵するゴッホ作品は7点のようである。