東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

天上の舞 飛天の美(サントリー美術館)

2013年12月15日 | 展覧会(日本美術)

平等院鳳凰堂平成修理完成記念
天上の舞 飛天の美
2013年11月23日~2014年1月13日
サントリー美術館


 京都・宇治の平等院を訪問したのは、2002年、10年以上前のこと。
 京都国立博物館で開催の「大レンブラント展」鑑賞を目的に、京都1泊2日旅行を敢行した。

 「大レンブラント展」には、土曜の夜間開館時間帯、日曜の開館直後と、2日間とも訪問し、レンブラントの油彩画50点強を満喫した。
 今でも印象に強く残っているのは、205cm×272cmの大画面、フランクフルト・シュテーデル美術館所蔵の≪目を潰されるサムソン≫(1636年)である。
 なお、本展は、京都の後、そのシュテーデル美術館を巡回している。

 平等院には、1日目の日中帯に訪問した。
 鳳凰堂の内部拝観、ミュージアム見学をした記憶がある。内部拝観では、かなり冷え込んでいた分、厳かな雰囲気を味わうことができた。
 もう一つ、びっくりしたのは、鳳凰堂の背景に背の高いマンションが建っていたこと。
 Wikipediaによると、当面の対策として平等院境内にクスノキが植樹されており、この木が高さ10メートルまで成長すると、鳳凰堂背景からマンションを完全に隠すことが期待されているとのこと。


第1章 飛天の源流と伝播-インドから日本-
第2章 天上の光景-浄土図から荘厳具-
第3章 飛天の展開-来迎聖衆-
第4章 平等院鳳凰堂-飛天舞う極楽浄土世界-


 飛鳥時代に仏教が伝来したその時から表現されてきた「飛天」の日本的展開について、インド・中国・朝鮮の作例も交えつつ、概観する本展。

 メインは第4章、平等院の国宝 ≪阿弥陀如来坐像光背飛天≫6点(12点中)、国宝≪雲中供養菩薩像≫14点(52点中)である。

 本展は、平等院の寺宝のみで構成されているわけではない。
 多くの美術館や寺から、多くの飛天が出品されている。

 個人的には、平泉・中尊寺の国宝≪金銅宝相華唐草文幡頭≫および国宝≪金銅迦陵頻伽文華鬘≫が興味深かった。
 一度平泉を訪問したいなあ。



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