投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

小隊 - 砂川文次(文春文庫)

 
2022年5月10日 第1刷
2022年5月15日 第2刷

著者は1990年大阪生まれ。自衛官を経て地方公務員。2016年「市街戦」で文学界新人賞を受賞。

一度読んでみたいと思っていた作家の作品。図書館で予約しようとしたら2年待ちという人気。これを予約しようとしていた時期がロシアのウクライナ侵攻の時期。文庫版が出たので購入しました。

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舞台は釧路。釧路別保ICあたり。標津あたりからロシア軍が侵攻。陣地を構えそれを迎え撃つ一般大卒幹部自衛官の安達3等陸尉 。航空支援も得られず孤軍奮闘する小隊。一人また一人と戦死。逃亡する兵。生きるということ、生き残るということ、生き残り方。色々考えさせらる作品でした。他に傭兵を描いた「戦場のレビヤタン」。

2019年「戦場のレビヤタン」文藝春秋刊行
2021年「小隊」文藝春秋刊行

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2019年、自分の定年退職祝いに息子をお供に訪れたのが道北。この辺りも含めて5日間車で走り回りました。羅臼で見た国後島の近さに驚きました。ボートでも渡ってこられる距離に見えました。

私はアイヌ人はカムチャッカ半島から千島列島を伝いこの辺りから北海道に鎌倉時代に入ってきたと考えていて、そう考えている人は多いと思うのですが、島伝い、見える土地と言うのは海で隔てられていても渡って行く気になるのだろうな、陸が続いているのと近い感覚なのだろうなと思いました。

(2022年 私物)
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