![]() | 江戸八百八町に骨が舞う―人骨から解く病気と社会 (歴史文化ライブラリー)谷畑 美帆吉川弘文館このアイテムの詳細を見る |
2006年6月1日第1刷 2006年8月1日第2刷
著者は京都生まれ。明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒。東京芸大大学院芸術学科保存科学専攻修了(学術博士)。東京大学大学院生物科学専攻受託研究生。英国自然史博物館特別研究員。現在、明治大学文学部兼任講師。
江戸時代の遺跡(主に墓地跡)から出てくる人骨から当時の人の健康状態を研究した本。ロンドン留学の経験から江戸とロンドンの比較考察もある。
面白いことを研究している人もいるもんだ。
著者の母の実家は和歌山県日高郡龍神村。ここは明治時代より前は外界との交流はほとんどなかったそうで、ちょっと昔でも交通手段は田辺からバスで三時間かけるか、高野山越えをする必要があったそうだ。ここはいまだに土葬が続いているそうで、樽のような木製の棺、場合によっては甕棺を使うという。(p201)