
それは「なんでも好奇心」というBlogを偶然見たこと。
民家には前々から興味があって古民家や武家屋敷跡を見て歩くことがよくあり、当然ネットでもその関連のページを検索することが多い。ある日偶然この図面をみつけ見入ってしまった。
なんと無駄がなくコンパクトな事か。
理想ではないか。
物置がこれに化けるのか。
風呂はTOTO-PA20か。
ユニットバスなのに壁を檜板にすることも可能なのか。
父の病気が発覚したのが2008年頃。それまで実家に帰るのは年2回程度だったのを毎月に変え、父の病状が進行するに従い月2回のペースになり実家で過ごす時間が増えるに従いそれまであまり気にも留めていなかった水回りが気になり始めた。特に五右衛門風呂。もう40年以上前に焚口は閉ざされ電気温水器からの給湯に変えてはいたが、息子曰く冬は最悪「風呂場が外気」という状況や、ふろ釜に張った水を抜くには家の外に出て栓を抜く必要がるとか・・・。嫌がる父を二人かかりで風呂に入れるのだがその不便さ。ただ風呂を改造するのはきっと面倒なんだろう、資金もかかるはずという思い込みがあり、実際金額が高い箇所ではあるが、生来の面倒がり屋の性格も加わり考えることから逃げていた。
そんな思いを一新させてくれたのがこの図面一枚だった。とても感謝している。
ただ、この小さな家は個人の思いの具現化であったことを思い知らされたのはずいぶん時間が経ってから。
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