投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

秋の味覚

ハモ茶漬けなるものがある。

これを季節になると、大人は旨そうに食していた記憶があるのだが、子供の頃はさして旨いと思ったことがなかった。大人になったら味覚が変わって、それまではたいして旨くないと思っていたものが、いつのころかけっこういけると感ずるものも多いのだが、ハモ茶漬けだけは私にとっては別だ。食えないことはないのだが、好んで食うものではない。

秋になると私の故郷では、子供の頃、川に行くとモクズ蟹と言う上海蟹の親戚のような蟹がいて、それを火箸でつかんで背中に背負った竹籠に放り込み、適当に集まったところで皆で山分けにして帰るということをしていた。これなんかは、子供の頃はたいして旨くないと思っていたのに、いつの間にか好んで食すようになったものの一つだ。今でも、これを捕っておる人がいて、季節(夏から秋)になると、国道脇で売られている。ただしこれに限らず川で捕れた魚や貝にはジストマがいて、ちょっと素手であつかいたくない。そう言えば小学校の頃、一度、「あぶねーから食うな」と禁止令が出たように記憶している。

あのころは、鮒や鯉、鯰も食っていたから。
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