投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

日本の映画 ぼくの300本

300本の映画が載っていたのかどうかは数えていないので分からない。

双葉 十三郎 「日本の映画 ぼくの300本」 文藝春秋

平成16年6月20日 第1刷

日本映画 ぼくの300本

文藝春秋

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著者 1910年生まれ。東大経済学部卒。住友入社。戦後、映画評論家として独立。

「秋津温泉」とう映画をこの本の中で見つけた。「秋津温泉」(松竹、1962年、岡田茉莉子、長門裕之)は藤原審爾の小説が土台の悲恋ドラマ。

一昨年、岡山県の奥津温泉に父母を連れて行ったのだが、あそこは「秋津温泉」という松竹の映画のロケ地だったところ。これは以前に母親から聞いたことがある。1962年(昭和37年)の映画なのだが地元では未だにそのロケ地をしめす看板があった。昔、ここを父親が運転する車で何度か通ったことがあったのだが、そのときの記憶からするとずいぶん温泉街は廃れている。通りは温泉街を成していなくてポロポロと歯が抜けたように宿屋がなくなっていて更地になっている。寂しい話だ。

本に載っていた映画で観た記憶があるものを「あ」からあげていく。

青い山脈
暁の脱走
赤ひげ
あげまん
悪名
網走番外地
嵐を呼ぶ男
犬神家の一族
駅(station)
王将
お葬式
隠し砦の三悪人
影武者
風の谷のナウシカ
家族ゲーム
かまた行進曲
カルメン故郷に帰る
飢餓海峡
ギターを持った渡り鳥
君よ憤怒の河を渡れ
キューポラのある街
銀河鉄道の夜
くもの巣城
黒部の太陽
ゴジラ
サード
細雪
座頭市物語
幸福の黄色いハンカチ
シコふんじゃった
時代屋の女房
七人の侍
shall we ダンス?
新幹線大爆破
スーパーの女
砂の器
青春の門
瀬戸内少年野球団
大魔神
太陽を盗んだ男
タンポポ
天国と地獄
となりのトトロ
楢山節考
ビルマの竪琴

・・・・・・・と多い。

上にあげた映画の中で私が選ぶ一番の作品は「君よ憤怒の河を渡れ」。西村寿行原作、高倉健と中野良子主演のこの映画、もの凄く面白い。もともと西村が描く作品は日本を舞台にしていても日本離れしているところがある。映画の方もかなり日本離れしている。1980年代は日本と中国の関係も良かった時だが、この映画が中国で大ヒットしたのは出来が良かったからに違いない。

中野良子は高倉健を助ける北海道の牧場の娘役。熊は出るは飛行機(牧場には飛行場があり自家用機があるのだ)での逃亡シーンはあるは、おまけにそれが不時着するは、とにかく日本列島を縦横無尽に使う。

これを観たとき(tvだが)日本もやればできるじゃない、といった感想を持ったものだ。著者も同じようなことを述べられていた。同じ監督の作品では「新幹線大爆破」がある。

本に載っていた映画でこれから探して観て見たい物は以下の二つ。

暁の脱走

1950年の谷口千吉監督、池辺良主演の反軍映画と説明されている。日本はこの頃より反軍思想になったようだ。よく日本は反戦だといわれるのだが、これは間違いだろう。「反軍」が正しいように思う。

神々の深き欲望

1968年の今村昌平監督、三国連太郎の映画。沖縄の孤島を舞台にしていて、因襲・近代化を問題にしたもの。沖縄の孤島をあつかったものでは石原慎太郎も似たような作品を書いていたが、これとは別物だそうだ。




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