住職のちょっといい話

北海道からお届けする住職のちょっといい話

お盆おわって…

2005-08-22 05:34:46 | 思うこと…
 お盆は、何だかバタバタして投稿できませんでした。実を言うと4日程前におわってはいたんですけど、友人と飲むのが忙しかったり帯広の後輩の結婚式に出席したりと、時のたつのを忘れていました。
 私の預かっている寺では8月13日にたくさんの人が、お参りに来ます。1年振りに逢う人や数年振りの方だったり、いずれにしても懐かしい人達との再会です。ちいさかった人が大きく成長していたり、大病を患って「もう逢えないかも?」と思っていた人が元気になって寺に来てくれたり、うれしいことがあります。逆に毎年当たり前のように逢えた人が病気をしたり、亡くなっていたり、何とも寂しいこともあるのです。人の営みとは思いつつも…
 ところで、扇子の骨を束ねている所を要(かなめ)というそうです。要が無ければ扇子は扇子の役割を果たしません。でも、要だけあっても仕方がありません。扇子を扇子たらしめているものが、目立たないけど必要なんですね。私達の要は何でしょう?気付かないだけで私を支え、私たらしめる用(はたらき)として必ずあるのでしょう。
 今年、夫を亡くした奥さんが「夫は雨の降らない日は毎日、草むしりをしていました。今度は私の番です。草はどんどん生えてくるから大変です。でも、草取りをしていると夫に逢えるんです。」と語っていました。お盆の最中、印象的な言葉でした。
 それから8月18日、コンサート無事におわりました。お陰さまで100名を超える皆様に来て頂きました。ありがとうございます。何かの形でその様子をお知らせできたらと思っています。

子供って…

2005-08-05 04:23:22 | 思うこと…
 7月29、30日にお寺の子供会を開催しました。場所は蘭越町昆布のお寺です。蘭越や昆布はもちろん共和や京極、黒松内などから総勢42名の小学生が参加してくれました。内容は仏様のお話を聞いてもらったり、お勤めをしたり、ゲームをしたり、寝袋で本堂に寝たり、今年はUFOフリスビーという紙皿を利用したフリスビーを作って遊びました。(これがなかなか楽しい) 
 子供達にとっては親元を離れての宿泊のせいか、子供達の社会の中でいきいきと笑って過ごす子もいれば、自分の思い通りにならなくて泣き出す子や怒り出す子もいました。ただ、解散の時「楽しかった、来年も来るよ!」という言葉に救われる思いがしました。
 ずいぶん前に、「この子らに世の光りを」というキャッチコピーを聞いたことがありますが、子供達の手を合わせる姿に逢うと「この子らこそ世の光りだ」と感じてしまいます。
 子供達に光りを与えられるような世の中なのでしょうか、この子達の輝く“いのち”こそ、薄汚れた世の中にした大人を告発し、それでもなお大人に生きる意欲を与え続ける光なのでしょう。
 私もその大人のひとりなんですが、あらためて子供達に感謝。
 それから、私の所属しているお寺でお盆にコンサートをやります。お寺って色んなことやるんですよ。