柔道整復師国家試験

柔道整復師 期末試験 国家試験対策問題集を販売中
生理学・衛生学(付録 病理学・一般臨床医学・外科学のプリント)

病理学 マトメと問題 抜粋

2021年04月25日 | 柔道整復師国試病理学
病理学pathology マトメ
解剖の種類 系統解剖:正常なヒトの解剖
病理解剖: 診断・治療効果の解明CPC
法医解剖:司法解剖(犯罪性)・
行政解剖(監察医務院で実施-自殺・事故死・検疫)
外科病理学:細胞診(細胞の検鏡)→生検(切除して検鏡)
→手術試料(摘出標本の病理診断)
疾病発生原因
内 因:遺伝・体質・免疫・年齢
外 因:化学的・物理学的・生物学的なストレスや障害因子
化学的因子:非生物的中毒(ヒ素・水銀・青酸カリ)、
     環境汚染、医薬品などによる医原病
物理学的因子:放射線被曝、寒冷、外傷
生物学的因子:病原微生物(感染など)
自覚症状(疼痛・倦怠・悪心)・他覚症状(肝腫・脾腫・赤沈亢進)

固定液 ホルマリン   : 10%ホルマリン液で検体を固定
染色液
ヘマトキシリン・エオジン: 核―青藍色、細胞質―赤色
 グラム染色(細菌) : グラム陽性菌――濃青色
 チール・ネルゼン  : 抗酸菌(結核菌・らい菌)―赤色
 グロコット     : 真 菌―――――黒色
コンゴー赤     : アミロイド――――赤橙色 
オイルレッドO   : 脂 肪―――――赤色

先天性疾患:            参照 遺伝・奇形p.4
遺伝子異常:マルファン症候群、クレチン症、血友病
染色体異常:ダウン症候群、エドワーズ症候群、
ターナー症候群、クラインフェルター症候群
胎児での異常:サリドマイド→アザラシ症、先天性風疹症
候群(心・大血管奇形)、トキソプラズマ症[ネコ→妊婦]、
先天性梅毒など
 ファロー四徴症:原因不明 心臓超音波検査→肺動脈弁
口狭窄・心室中隔欠損・騎乗大動脈・右心室肥大
後天性疾患:感染症・高血圧・がん
  突発性(本態性)疾患、原発性(最初に生じた)疾患、
  続発性(原発性に続いた)疾患

退行性病変(代謝障害):萎縮、変性(タンパク質・脂肪変性
などの代謝異常)、壊死・アポトーシス
灌流・循環障害:充血・うっ血・出血・塞栓・梗塞・浮腫
進行性病変(病的増殖):肥大、過形成、化生、再生(表皮・
        腸上皮)、肉芽にくが・にくげ・瘢痕*組織
*瘢痕はんこん:膠原線維(コラーゲン)

退行性病変(代謝障害) 萎縮 変性 壊死

萎 縮
生理的萎縮:老人性萎縮(褐色萎縮-肝臓・心筋・神経)・
  胸腺退縮(思春期で退縮→脂肪)
貧血性萎縮:動脈硬化性萎縮(腎動脈硬化性腎萎縮)
  圧迫性萎縮(水腎症-ネフロン萎縮)
廃用性萎縮(無為性萎縮):ギブス固定-筋萎縮
神経性萎縮:筋萎縮性側索硬化症(ALS)
内分泌性萎縮:閉経後の乳腺、高齢者の精巣萎縮、
長期ステロイド投与→副腎皮質の萎縮
筋原性筋萎縮:進行性筋ジストロフィー(→仮性肥大)

変 性 外的障害・代謝異常によるa~fへの変性
a.タンパク質変性 
1.顆粒変性
【混濁腫脹】:臓器の腫脹・割面の膨隆と混濁した灰白色
【硝子滴変性】:脱水症・ネフローゼ・水銀中毒での尿細管上皮
2.空胞変性(水腫変性):【混濁腫脹】→酸欠→浸透圧性
    ネフローゼ→細胞内液胞→細胞内空胞→細胞死
3.硝子変性:瘢痕・古い結核結節・高血圧症の小動脈(結
 合組織蛋白質が変化しガラス片様のヒアリンが出現)
4.アミロイド変性(類でんぷん変性、特殊な線維状の蛋白質)
 :原発性のほか、多発性骨髄腫・関節リウマチ・癌・結核
 などによる続発性がある。ハム脾(赤脾髄)・サゴ脾(白脾
 髄)・ベーコン脾、手根管症候群、アルツハイマー病
5.フィブリノイド変性(類線維素性変性):悪性高血圧症・
 結節性多発動脈炎・全身性エリテマトーデス

b.脂肪変性:脂肪肝(フォアグラ)←過食・アルコール中毒・
 四塩化炭素(以前使用されたドライクリーニング剤、消火剤)中毒・
 粥状動脈硬化症
(粥腫アテローム、動脈内膜へのコレステ
 ロ-ル沈着)←高脂血症・高血圧・糖尿病

c.糖原(グリコーゲン)変性:フォン・ギルケ病(肝・腎にグル
 コース蓄積)、糖尿病(末梢神経や腎のメサンギウム細胞に
 グルコースが変化したソルビトールが蓄積する。)

d.石灰変性:石灰沈着(高Ca2+血症)
 テタニー(低Ca2+血症)・くる病(低Ca2+血症)

e.色素変性:リポフスチン(消耗性色素or加齢性色素)
メラニン(日焼け・アジソン病・蒙古斑)
ヘモグロビン・ヘモジデリン(貧血、ヘモジデローシス・ヘモ
 クロマトーシス)うっ血性心不全→ヘモジデリンを貪食の心
 不全細胞が肺胞内に存在      参照 4.鉄代謝異常
ビリルビン(黄疸)
カロチノージス(ミカンなどの多食で手掌が黄色化)

f.角質変性:胼胝べんち(たこ)・鶏眼けいがん(うおのめ)

g.粘液変性:カタル性炎症・胃癌・卵巣嚢腫

代謝障害と疾病
1.尿 酸:水に溶けにくい。尿にまざって排泄される。量が
 多いと排泄しきれなくなり、足の親指付け根などの関節にた
 まり、痛風となる。核酸(DNA・RNA)のプリン体塩基(アデニ
 ンとグアニン)は分解してアンモニアにならず、尿酸となる。
2.結石症:胆石(女性に多い)・尿路結石・唾石(唾液腺結石)
3.色素代謝異常:
リポフスチン:消耗性色素→黄褐色の顆粒→褐色萎縮
メラニン:アジソン病・黒子・色素性母斑・悪性黒色腫・蒙古
斑・白皮症(アルビノ)
4.鉄代謝異常:
ヘモジデローシス:ヘモジデリン(血鉄素)沈着症
ヘモクロマトーシス:青銅糖尿病(血色素沈着症) 皮膚が
青銅色を呈し、糖尿病、肝硬変、心不全などを伴う疾患
5.胆汁色素代謝異常
溶血性黄疸:過剰な赤血球の溶血→溶血性黄疸・
新生児黄疸・新生児重症型黄疸
肝細胞性黄疸:
グルクロン酸抱合の欠如→間接型脂溶性ビリルビ
ンの血中増加、
ビリルビンの分泌障害(肝硬変)→間接型・直接型
ビリルビンの両方
閉塞性黄疸:
胆石症・胆管癌→直接型水溶性ビリルビンの血中↑
6.糖尿病:
 血液検査:HbA1cヘモグロビンエーワンシー
 1型糖尿病:インスリン依存型糖尿病
 2型糖尿病:インスリン非依存型糖尿病
7.老 化
リポフスチン:消耗性色素or加齢性色素の沈着
心 臓:老人性萎縮(褐色萎縮)  注 高血圧→心臓肥大
中枢神経:アルツハイマー病、脳血管性認知症

壊 死
凝固壊死:循環障害で貧血となり蛋白質が凝固して壊
死する。心筋梗塞・腎臓・脾臓
乾酪壊死:結核性肉芽腫、梅毒のゴム腫
融解壊死:脳梗塞巣の融解を脳軟化症という。
乾性壊疽:糖尿病による動脈硬化により手足の先端部が
乾燥し、ミイラ化する。
湿性壊疽:嫌気性細菌の感染により肺や消化管が腐敗し
悪臭を放つ。ガス壊疽。
アポトーシス(プログラム細胞死):細胞の縮小・核の断片
化、炎症反応はない。
キラーT細胞やNK細胞によるウイルス感染細胞や
癌細胞の破壊。 発生過程での細胞死。
胸腺で自己の細胞に反応するリンパ球がアポトーシス
することでTリンパ球がつくられる。
脳死の判定:平坦脳波、脳幹反射の消失、自発呼吸消失
など               注 植物状態と脳死の違い

循 環 障 害
充 血 : 局所の動脈へ動脈血の過剰流入(炎症性充血)
うっ血:静脈血の鬱滞うったい    原因:心不全・肝硬変
 肺うっ血:左心不全→肺の褐色硬化・肺水腫
  肝うっ血:ニクズク肝
  下肢うっ血:下肢静脈瘤
門脈圧亢進:肝硬変→メズサの頭・食道静脈瘤・脾腫
(脾静脈圧亢進)・腹水(門脈圧亢進と低アルブミン
血症による)
虚 血(乏血・阻血):血栓・塞栓そくせん・梗塞・圧迫
→酸欠・蒼白・温度低下・機能低下→壊死


出 血 : 点状出血・血腫
喀血(肺・気道)、吐血(食道・胃・十二指腸)、下血(鮮
血便・粘血便・タール便*)、新生児メレナ(VK不足の
消化管出血)、血尿、脳出血、血胸、紫斑病、壊血病
(VC不足)、播種性血管内凝固症候群(DICディーアイシー)
*タール便:上部消化管からの下血
皮下出血:暗赤色→黄色→褪色たいしょく(色が褪あせる)

心タンポナーデ:心筋梗塞・大動脈解離・外傷・心膜炎
→心嚢・胸腔への大出血→心臓を圧迫→心停止
治療:心嚢穿刺せんし・心嚢ドレナージ


塞 栓 : 血栓・空気・脂肪などの血管閉塞
血栓塞栓:終動脈*での塞栓   
 大腿静脈・膝窩静脈など下肢深部静脈にできた血栓が肺
 の血管を詰まらせる急性肺動脈血栓塞栓症(肺塞栓症・エ
 コノミークラス症候群・ロングフライト症候群)
①血管内皮細胞の障害(高血圧・糖尿病・外傷・手術)
②血流の緩慢(長期臥床・エコノミー症候群)
③凝固線溶系の異常(高脂血症、脱水時、妊娠・出産時、
老齢、経口避妊薬、DIC)により→血栓症→虚血・梗塞
白色血栓(血小板血栓):主に動脈内に析出の血栓で白い血小板が多い。
赤色血栓:主に静脈内に析出し、赤血球がフィブリンに取り囲まれ赤くなる。
空気塞栓:潜函病・減圧症
脂肪塞栓:外傷・骨折
骨髄塞栓:骨髄組織の肺動脈塞栓
腫瘍塞栓:静脈内での腫瘍組織の塞栓
奇異性塞栓症:心臓の卵円孔開存・心房中隔欠損など→
動脈での塞栓

梗 塞 : 終動脈*などの閉塞→酸欠や栄養不足
→虚血性凝固壊死→瘢痕化
貧血性梗塞(白色梗塞):心・腎・脳・脾 
出血性梗塞(赤色梗塞):肺・肝・腸(二重血流支配)
心筋梗塞:冠動脈血栓→冠動脈閉塞(虚血)→壊死
 狭心症:一過性の虚血(ニトログリセリン)
脳梗塞:脳の酸欠や栄養不足→融解壊死→脳軟化症
*終動脈:脾・脳・甲状腺・肝・腎・網膜・心・肺
覚え方 キャンプ終り『火の粉火事も心配』
脳 卒 中:脳梗塞・脳出血(脳内出血・クモ膜下出血)

浮 腫 : 脳浮腫→脳圧亢進症、胸水→呼吸障害、
    心嚢水腫→心不全
1.血管透過性の亢進:ヒスタミン・キニンなどによる。
炎症性浮腫(熱傷・アレルギー・ハチ・蜂窩織炎)
2.毛細血管圧上昇:肝硬変での門脈圧亢進→浮腫・腹水
3.膠質浸透圧の低下:肝硬変(低アルブミン血症→肝性浮
  腫・腹水)・ネフローゼ(腎性浮腫)
4.リンパ管の閉塞:乳癌切除、フィラリア症
5.甲状腺ホルモン低下(粘液水腫)、クッシング症候群(満月
  様顔貌)、女性ホルモン(→血管拡張)、バゾプレッシン過
  剰、心房性ナトリウム利尿ペプチド低下
正常高血圧:140-90未満 
覚え方 血圧検査の表をくれ  表:140 くれ:90
本態性高血圧:原因不明、二次性高血圧:原疾患が明確
内分泌性高血圧:(二次性高血圧)
副腎髄質(カテコールアミン)→褐色細胞腫
副腎皮質機能更新(アルドステロン)→クッシング症候群

進行性病変(病的増殖) 肥大・過形成・再生・化生

肥 大 :ひとつひとつの細胞肥大
再生性肥大:ケロイド・類骨・仮骨
労作性肥大(機能性肥大):
高血圧症→心肥大、 スポーツ選手→筋肥大、 
大動脈弁狭窄→左心室肥大、 肺疾患→右心室肥大
代償性肥大:片方の肺・片方の腎臓
仮性肥大:進行性筋ジストロフィー→骨格筋萎縮・脂肪増
(大腿四頭筋・腓腹筋)
過形成:細胞数の増加 
乳腺細胞増加:妊娠      甲状腺過形成:バセドウ病
前立腺肥大:高齢男性→排尿障害
成長ホルモン過形成:末端肥大症
副腎皮質刺激ホルモン過形成:クッシング症候群
再 生:
永久細胞:核内DNAの複製ができず、発育後は再生しに
くい。神経細胞・心筋細胞…(X線の感受性が低い)
安定細胞:一定の条件下で再生能力を発揮できる。
 肝・膵・唾液腺・内分泌腺
不安定細胞:再生能力が高い。 表皮・腸管粘膜上皮細胞・
 造血細胞・骨細胞(類骨・仮骨)…(X線の感受性が高い)
化 生:慢性的刺激による、別の細胞・組織への形態的変
化で、しかも可逆的である。(注:異形成とは異なり正常細胞)
上皮性化生:気管支・子宮頸部の円柱上皮細胞↴
 尿路(腎杯・腎盂・膀胱)の移行上皮細胞→扁平上皮化生
 胃粘膜(単層円柱上皮細胞)
           ↳単層円柱上皮の腸上皮化生(小腸粘膜)
非上皮性化生:
 骨格筋→骨化生(外傷性骨化性筋炎)←上腕骨顆上骨
 折・肘関節後方脱臼・股関節後方脱臼・大腿部打撲

前癌性病変:大腸腺腫→大腸癌、食道・子宮頚部の扁平上皮
化生(異形成)→扁平上皮癌、胃の腸上皮化生→腺癌
(異形成:種々の程度の異型性(癌化)を示す病状を指す)

病理学 問題

病理 染色液 先天性疾患
問1 事件性のない自殺や事故死などで、監察医が実施する解剖はどれか。
1.司法解剖  2.病理解剖  3.行政解剖  4.系統解剖

問2 病因について誤っているはどれか。
1. 先天性の病因を内因、後天性の病因を外因という。
2. 発病するのは内因より外因のほうが多い。
3. 感染症や栄養障害などの病因は戦後激減している。
4. 生物的外因に、遺伝や体質がある。

問3 病因について誤っているはどれか。
1. 物理的外因に、高温や放射線がある。
2. 化学的外因に、ダイオキシン・ホルムアルデヒド・水銀・カドミウム・アルコールなどがある。
3. 外因には医原病(菌交代現象・エイズ・C型肝炎など)がある。
4. 胃潰瘍を発症したストレスは内因である。

問4 放射線について誤っているのはどれか。
1. エックス線は電磁放射線である。
2. 生殖腺は感受性が高い。
3. 白血病の原因となる。
4. 骨髄など増殖性の低い組織が障害される。

問5 放射線障害を受けやすいのはどれか。
1. 脳     
2. 筋肉    
3. 腎    
4. 卵巣

問6 自覚症状でないのはどれか。
1.白血球増多   
2.倦怠    
3.悪心    
4.熱感

問7 他覚症状はどれか。
1.疼痛   
2.肝腫    
3.悪心 
4.倦怠

問8 他覚症状でないのはどれか。
1. 赤沈亢進
2. 悪 心  
3. 脾 腫  
4. 白血球減少

問9 一般細菌の染色法はどれか。
1.グロコット染色
2.チール・ネルゼン染色
3.グラム染色
4.ヘマトキシリン・エオジン染色

問10 グロコット染色で黒色に染まるのはどれか。
1.結核菌
2.大腸菌
3.真 菌
4.ブドウ球菌

問11 結核菌の検出に適する染色法はどれか。
1. ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色
2. グラム染色
3. グルコット染色
4. チール・ネルゼン染色

問12 病理組織標本作製における一般染色はどれか。
1.オイルレッドO染色
2.コンゴー赤染色
3.チール・ネルゼン染色
4.ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色

問13 奇形の原因でないのはどれか。
1. 風 疹
2. サリドマイド
3. 放射線
4. 結 核
5. トキソプラズマ症
6. 有機水銀
7. 染色体異常

問14 先天性風疹症候群でみられるのはどれか。
1. 骨軟化症 
2. 心・大血管奇形 
3. ダウン症
4. アザラシ肢

退行性病変(萎縮・変性・壊死)
問1 圧迫萎縮はどれか。
1. 長期間のギプス固定による四肢筋の萎縮
2. 水腎症による腎実質の萎縮
3. 成人期にみられる胸腺の萎縮
4. 腎動脈硬化症による腎の萎縮

問2 正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1. 変性萎縮 ―――― 長期間のギブス固定
2. 生理的萎縮 ――― 進行性筋ジストロフィー
3. 圧迫萎縮 ―――― 水腎症
4. 急性黄色肝萎縮 ― 劇症肝炎
5. 筋原性筋萎縮 ―― 筋萎縮性側索硬化症(ALS)

問3 誤っている組合せはどれか。2つ選べ。
1 無為萎縮 --------- ギプス固定
2 圧迫性萎縮 ------- 褥瘡じゅくそう
3 仮性肥大 --------- 進行性筋ジストロフィー
4 内分泌性萎縮 ----- 乳 腺
5 廃用性萎縮 ------- 胸腺退縮

問4 廃用性萎縮はどれか。
1.水腎症
2.動脈硬化性萎縮腎
3.老人の胸腺
4.ギプス固定後の運動筋

問5 老化による褐色萎縮が通常みられない臓器はどれか。
1.心 筋  
2. 胃  
3.神 経  
4.肝 臓

問6 誤った組合せはどれか。2つ選べ。
1. 顆粒変性──────混濁腫脹こんだくしゅちょう
2. 硝子滴変性─────脱水症
3. 水腫変性(空胞変性)─浸透圧性ネフローゼ
4. 粘液変性──────低酸素状態
5. 角質変性──────脳梗塞
6. アミロイド変性────多発性骨髄腫
7. フィブリノイド変性──-悪性高血圧
8. 脂肪変性 ─────-粥状動脈硬化症
9. 色素変性 ─────-リポフスチン沈着

問7 閉塞性黄疸の原因として誤っているのはどれか。
1.胆石症
2.胆管癌
3.先天性胆道閉鎖症
4.膵頭部癌 
5.溶血性貧血

参考
黄 疸       (症 例) → (血中に増加)
 肝前性黄疸 : 新生児黄疸 → 間接型ビリルビン
 肝細胞性黄疸・ビリルビン分泌障害
       : 肝炎・肝硬変 → 間接型と直接型のビリルビン
 肝後性黄疸 : 胆 石  → 直接型ビリルビン


問8.胆汁と黄疸について誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 胆汁のおもな物質は胆汁酸塩とビリルビンである。
2. 赤血球は腎臓で分解され、アルブミンにより肝臓まで担送される。
3. 肝細胞でビリルビンがグルクロン酸と抱合し、水溶性の直接型ビリルビンとなる。
4. 新生児黄疸は胎児の有核赤血球が破壊されることによる。
5. 新生児重症黄疸はⅠ型アレルギーである。

問9.胆汁について誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 消化管ホルモンのコレシストキニンにより、胆汁が放出される。
2. 胆汁酸塩は脂肪の消化促進やビタミン・鉄・カルシウムなどの吸収を促進する。
3. 直接型ビリルビンは腸内で還元されウロビリノーゲンとなりすべて糞便中へ排泄される。
4. 胆汁酸塩に腸肝循環がある。
5. 胆管閉塞では、血中に直接型ビリルビンより間接型ビリルビンのほうが多い黄疸となる。

問10 消耗性色素はどれか。
1. ビリルビン
2. メラニン
3. ヘモジデリン
4. リポフスチン

問11 誤っている組合せはどれか。
1.痛 風 -―――――― 高尿酸血症
2.閉塞性黄疸 ―――― 間接型ビリルビン上昇
3.蒙古斑 ―――――― メラニン沈着
4.褐色萎縮 ――――― リポフスチン沈着

問12 正しい組合せはどれか。
1.蒙古斑 ------------ リポフスチン
2.閉塞性黄疸 -------- ヘモジデリン
3.青銅糖尿病 -------- ビリルビン
4.けい肺 ------------ 遊離ケイ酸

問13 加齢変化について誤っているのはどれか。3つ選べ。
1.前立腺は肥大する傾向がある。
2.心機能・心重量ともに大きく低下する。
3.血液pHが低下する。
4.肺内残気量が増大する。
5.聴力は高音域より低下する。
6.血中酸素分圧が低下する。
7.相対的体脂肪量は増加する。
8.胸骨の造血機能はあまり変わらない。
9.体温が少し下がる。

問14 壊死過程で細胞の自己融解に関与するのはどれか。
1.ミトコンドリア
2.リソソーム(lysosome)
3.リボソーム(ribosome)
4.ゴルジ装置

問15 融解壊死はどれか。
1.心筋梗塞
2.脳軟化
3.結核の乾酪化巣
4.悪性腫瘍にみられる壊死巣

問16 アポトーシスについて正しいのはどれか。
1.壊死の別名である。
2.細胞は膨化崩壊する。
3.核は断片化する。
4.炎症反応を伴う。

問17 死後に生じる変化で誤っているのはどれか。
1.体温低下  
2.自己融解
3.関節硬直  
4.黄 疸


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