柔道整復師国家試験

柔道整復師 期末試験 国家試験対策問題集を販売中
生理学・衛生学(付録 病理学・一般臨床医学・外科学のプリント)

柔道整復師生理学

2024年10月22日 | 柔道整復師国試生理学
新稲毛ゼミナール塾長【千葉大学文理学部(生物)卒】の樋渡裕道が著した柔道整復師国家試験対策集(医療系)を格安にて販売中です。生理学・衛生学(付録 病理学・一般臨床医学・外科学はまとめと問題プリント)セットで2,000円です。問題と解説が平行に配置され学習しやすく、また80%の得点を目的にしたテキストです。過去問の答えまで覚えてもそっくり同じ問題はでないので、問題を解きながら、基礎から学んで実力をつけることが合格への近道です。無駄なく医療系科目をマスターできます。ぜひ本書で春の栄冠を!
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生理学 一部抜粋 『細 胞』
問1.DNAに含まれない元素はどれか。
1.水 素
2.硫 黄
3.酸 素
4.リ ン
5.窒 素

問2.細胞の主要な構成成分で最も多いのはどれか。
1.タンパク質
2.ビタミン
3.H2O
4.ATP

問3.核酸について誤りはどれか。
1.DNAは半保存的複製をする。
2.核酸はヌクレオチドである。
3.核酸はX線や紫外線をよく反射する。
4.核小体にはRNAがおおい。
5.RNAは一本鎖である。

問4.DNAについて誤っているのはどれか。
1.巨大分子である。      
2.ウラシルを含む。 
3.糖・燐酸・塩基からなる。  
4.水素結合がある。
5.二重らせん構造である。

参考 化学結合には 
共有結合 【CO2 N2  O2】、 
イオン結合【NaCl食塩 KCl塩化カリウム】、 
金属結合 【Fe鉄 Zn亜鉛】、
水素結合 【H2O NH3アンモニア】、 
分子間力による結合【I2沃素ヨウソ C10H8ナフタレン】 などがある。 
水素結合:共有結合よりはるかに弱い化学結合である。 水がいろいろな物質を溶かす力はこの水素結合による。 DNAの二重らせんをつくる水素結合は90℃1分間でほどける。 この性質を利用して、ほんのわずかなDNAを増幅して、DNAの塩基配列を確定でき、DNA鑑定などに応用している。

問1.【解答】2
核酸(DNA,RNA):リンP,酸素O,窒素N,炭素C,水素H
タンパク質:硫黄イオウS,酸素O,窒素N,炭素C,水素H
参考 タンパク質の髪の毛や爪を燃やすと二酸化硫黄SO2ができ卵の腐った臭い(腐卵臭ふらんしゅう)がする。
タンパク質の立体構造に硫黄イオウSが大きく関与している。

問2.【解答】3
1.タンパク質(蛋白質)は約18%を占める。
3.成人体重の約60%を占めているのは水分である。
4.ATP:アデノシン三燐酸のこと。高化学エネルギーをもった化合物。 エネルギーの通貨として働く。

問3.【解答】3
1.二重螺旋らせんのDNAはほどけて、それぞれの一本鎖を鋳型に複製していく。これを半保存的複製という。
2.DNA,RNA,NAD+,ATPはともに塩基・糖・リン酸からなるヌクレオチドである。
3.核酸はX線や紫外線を吸収し、損傷を受けやすい。
4.核小体はリボゾーム(RNA)を合成している。
RNAは一本鎖からなり、rRNA(リボゾーム),tRNA(転移),mRNA(メッセンジャー・伝令)などがある。
5.二重らせんのDNA(二本鎖)の一部分をコピーしたRNAは一本鎖である。

問4.【解答】2
DNAの二重らせんは外側のリボンがリン酸phosphateと糖sugar(デオキシリボース)で、らせんの横棒は塩基GCAT(G:グアニン、C:シトシン、A:アデニン、T:チミン)からなる。
塩基GCATはGとC、AとTがペアを組む。このペアは水素結合による。
覚え方 大きい猫great cat   DNAの塩基GCAT
大きい猫売っている!  RNAの塩基GCAU 

問5.エネルギー代謝で誤りはどれか。
1.脳はグルコースを大量に消費する。
2.糖は肝臓や脂肪組織でトリグリセリドとなる。
3.タンパク質は単糖類に分解されてエネルギー源となることがある。
4.グリコーゲンは肝臓と筋に貯蔵される。

問6.ミトコンドリアについて誤っているものを選べ。
1.細胞膜と同じ二重膜である。
2.核外遺伝子としてのDNAがある。
3.細菌類似のリボソームを持つ。
4.好気呼吸によりATPをつくる。
5.基質にクエン酸回路と内膜に電子(水素)伝達系がある。

問7.細胞質に含まれないのはどれか。2つ選べ。
1.細胞膜
2.基底膜
3.小胞体
4.ミトコンドリア
5.染色体

問5.【解答】3
1.脳ではグルコースを主なエネルギー源としている。
2.余った糖はトリグリセリド(中性脂肪)となる。
3.タンパク質はアミノ酸に分解されてクエン酸回路へ入りエネルギー源となることがある。
クエン酸回路:TCA回路 
4.肝臓のグリコーゲンは血液中へグルコースにして放出される。 筋のグリコーゲンは筋肉運動のエネルギー源となる。

問6.【解答】1
1.ミトコンドリアは核膜と同じく二重膜である。
注 細胞膜はリン脂質二重層で二重膜ではない。
2.3.参考 ミトコンドリア共生説:独自のDNAとリボゾ-ムをもっており、またミトコンドリアのDNAとリボゾ-ムは原核生物(大腸菌など)と似ている。今から15億年前の好気性細菌(ミトコンドリアの全身)が細胞内へと入って、共生し、好気呼吸が可能になった。
4.呼吸:肺で呼吸により酸素をとりこみ、電子(水素)伝達系でATPを生成する。→日常的に使う呼吸の意味を拡張してATPを生成することを呼吸とした。
ATP:アデノシン三燐酸。 高化学エネルギー結合を有している。ATPを加水分解したときのエネルギーによって熱産生のほか筋収縮やいろいろな代謝が行われている。
好気呼吸:酸素を用いてATPを生成すること。
無気呼吸(嫌気けんき呼吸):酸素なしでATPを生成すること。

問7.【解答】2,5  
1.3.4.5.体細胞は核と細胞質に大きく分ける。
  核 :染色体・核膜・核小体
細 胞 質:細胞膜・リボゾーム・ミトコンドリア・中心体・粗面小胞体・滑面小胞体・ゴルジ体(装置)・ライソゾーム(リソソーム)・細胞質基質
染 色 体:DNAが核蛋白質ヒストンに巻きつき小さく折りたたまれている。
ミトコンドリア:好気呼吸(クエン酸回路 電子伝達系)
細胞質基質:解糖系(無気呼吸・嫌気呼吸)がある。
2.基底膜:上皮と結合組織の間にあり、上皮に由来する細胞外の薄い膜である。
参考 基底膜は異なる組織が接するとき、その境界に形成される厚さ0.1μm程で、コラーゲンなどのタンパク質からなるシート状の細胞外構造である。 表皮細胞や血管内皮細胞、筋繊維などが間充織組織と接するところによく存在する。
参考 細胞膜:リン脂質二重層、厚さ10nm(0.01μm)
μm(マイクロメートル・マイクロミーター)=1/1000 mm(ミリメートル)=1000 nm(ナノメートル)

問8.細胞膜蛋白質の機能でないのはどれか。
1.アルブミンの担送機能
2.Ca2+チャンネル
3.ナトリウムポンプ
4.ホルモンの受容体
5.アクアポリン

問9.誤っている組合せはどれか。
1.リソソーム…蛋白質を合成する。
2.ゴルジ装置…分泌果粒を形成する。
3.中心体…細胞分裂時の紡錘糸起点となる。
4.小胞体…蛋白質・脂質の合成と輸送を行う。
5.リボゾーム…RNAとタンパク質からなる。
6.ペルオキシソーム…活性酸素を除去する。
7.微小管…細胞骨格のひとつ。

参考 
細胞骨格
ミクロフィラメント:アメーバ運動・筋肉運動など。
中間径フィラメント:より合わせたコイル状で、皮膚・毛・神経鞘におおい。
微 小 管 : 細胞内の物質移動(線路役)や線毛・鞭毛・紡錘糸を構成する。

問10.核酸について誤りはどれか。
1.二重螺旋のDNAはほどけて、それぞれの一本鎖を鋳型に複製する。これを半保存的複製という。
2.RNAには rRNA tRNA mRNAなどがある。
3.DNA,RNA,NAD+,ATPはともに酸・糖・リン酸からなるヌクレオチドである。
4.核酸はX線や紫外線をよく吸収する。
5.染色質(クロマチン)は細胞分裂のさいDNA量が2倍に増えた染色体となる。

参考 
骨髄にある血液幹細胞はX線による損傷を受けやすい。白血病の治療法に、X線で血液幹細胞を破壊し、HLA(ヒト白血球抗原)の一致した血液幹細胞を注入する治療法もある。
★夜、学校の給食室が青白いのは、紫外線で殺菌をしているため。
★色素性乾皮症(XP):紫外線によるDNAの損傷を修復する酵素(フォトリアーゼ)が遺伝的にない。→皮膚がんになりやすい。
参考 みかんの食べすぎで手掌などが黄色くなる症状は柑皮症(かんぴしょう)という。
★極地でのオゾンホールにより紫外線が増えている。→皮膚がんになりやすい。

問8.【解答】1
1.アルブミンは血漿中の球状タンパク質で、脂溶性のコレステロールや脂溶性ビタミンなどを輸送する。
2.3.4.5.細胞膜はリン脂質二重層で、ところどころにタンパク質が存在し、Ca2+チャンネル・ナトリウムポンプ・ホルモンの受容体やアクアポリンなどをもつ。細胞膜の厚さは約10nmの薄さである。
3.ナトリウムポンプ(Na+/K+-ATPase):ATPを加水分解し、そのエネルギーで、Na+を汲み出しK+を取り込む。
5.水分子のみを選択的に通過させることができる。

問9.【解答】1
1.リソソーム(ライソゾーム):加水分解酵素を含む。ゴルジ装置でつくられ、細胞内消化を行う。
2.ゴルジ装置:滑面小胞体が特殊化したもので、ライソゾームや分泌顆粒(アドレナリン,アミラーゼなどの入った小胞)を完成する。
3.中 心 体 :細胞分裂時に紡錘体をつくる。
4.粗面小胞体:小胞体は細胞内の通路で、この上にリボゾームがついて粗面となっている。
滑面小胞体:ステロイドホルモン産生など脂質代謝。
5.リボゾーム:細胞内小器官で、核小体で生成され核膜孔から出たメッセンジャーRNAの情報を基にアミノ酸を結合してタンパク質を生成する。
6.カタラーゼを含み活性酸素のひとつ過酸化水素H2O2を水と酸素に分解する。

問10.【解答】3
1.水素結合がほどけて半保存的複製を行う。
2.rRNA:リボゾームRNA  tRNA:転移RNA(運搬RNA)  mRNA:メッセンジャーRNA(伝令RNA)
3.ヌクレオチド:塩基・糖・リン酸  
NAD+:ニコチン酸(ナイアシン)という水溶性ビタミンである。このNAD+は解糖系・クエン酸回路でできた水素イオンをミトコンドリア内膜の電子伝達系にまで運ぶ脱水素酵素の補酵素である。
(ATP:アデノシン三リン酸のこと。 物質代謝や筋収縮などは、このATPの持つ化学エネルギーによる。
ヌクレオチド:遺伝子の核酸・水素の運び屋・エネルギーの通貨をかたちづくり、すべての生物に共通である。)
4.核酸はX線や紫外線をよく吸収し、損傷をうける。 X線→白血病、 紫外線(UV)→皮膚がん
5.体細胞分裂のさいDNA量が2倍に増えた染色体が分かれて、2つの細胞となる。卵子と精子を作る減数分裂では2倍に増えた染色体が2回連続して分裂する。
(遺伝子とリボゾーム
DNAの一部を転写したRNAがmRNAとなり核膜孔より細胞質へ出て、リボゾームと結合する。このリボゾームはmRNAの情報に基づいて運搬RNAが運ぶアミノ酸をペプチド結合していきタンパク質を合成する。
ペプチド結合: アミノ酸がATPにより脱水縮合してできる ―CO-NH― の結合。)
学習上の注意
柔道整復師用教科書「生理学 改定第4版」 2020年 1学年用
p.2 細胞膜が二重膜となっています。二重層に訂正する。
p.60 冷覚にクラウゼ小体が入っていました。クラウゼ小体は触圧覚なので削除する。
p.193 アミノ酸の分解で「肝臓でアンモニアとなり、尿素へ合成」を「アンモニアとなり、肝臓で尿素へ合成」と訂正する。(尿素合成のアルギナーゼが肝臓にしかないからです。)

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新稲毛ゼミナール 塾長 樋渡 裕道

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★佐藤栄佐久 著 「日本劣化の正体」 元福島県知事は原発に安全性を求めただけでマスコミ・検察による抹殺が行われた。原発事故は防げた! 
★児玉龍彦 ようやく見えてきたコロナの正体 (ヤフーニュース) 
コロナ対策で一丁目一番地の「早期発見・早期治療」をやらずに、検査を妨害した罪は重い。
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★目詰まりがどうのと責任放棄する自民公明の長期政権の弊害は与党議員の過半数割れしかない。
★能登半島の地震 原発推進者や原発規制委員会の人たちは想定外と言って責任を回避することは想定できる。またあと数十年後の大地震のときはこの世にいないので責任も何もあったものではない。