シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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全国選抜シャンチー(中国象棋)トーナメントは所司和晴選手が初優勝

2010-07-19 | 国内トーナメント
「半途列炮王争覇“日中学院倉石記念杯”第16回全国選抜シャンチー(中国象棋)トーナメント」は、7月18日・19日、東京・目黒区民センターで開催され、所司和晴選手が決勝戦で今年の全日本チャンピオン・山崎秀夫選手を下して初優勝しました。

「全国選抜トーナメント」は1995年、中国の特級大師・柳大華選手の来日に際して、わが国の有力プレーヤーを召集して行われたのがその起源です。翌年からは「わが国に高い自覚を持ったプレーヤー集団を形成し、国際的に通用するシャンチープレーヤーの養成を目指す」という目標を掲げ、全日本選手権と日本リーグをつなぐ大会として定着しました。

1999年からは日本シャンチー協会が日中友好に貢献のあった団体に贈られる「日中学院倉石賞」を受賞したことを記念して、日中学院の創立者で日本の中国語教育に大きな足跡を残した倉石武四郎博士の名を冠して行われることとなりました。

さらに2004年からは、日本のプレーヤー全体の布局のレベルアップを図るため、毎回布局を指定して行われるようになり、国際的にも類のないユニークなトーナメントとして高い評価を受けています。

今年の選抜トーナメントには協会が指名するプレーヤー13名のプレーヤーが出場、2日間にわたってスイス式5ラウンド+準決勝・決勝(前半5ラウンドの上位4名以外は7ラウンドまでスイス式を続行)が戦われました。出場者には今回のテーマである「中炮対左炮封車転列炮」の布局を十分に研究してくることが義務付けられています。出場者がそれぞれの研究成果を引っさげてくるため、試合会場はさながら研究発表会の様相を呈します。

所司選手はスタートから3連勝と好調な出足でしたが、第4・5ラウンドで服部亜光、山崎秀夫両選手に連敗、前半5ラウンドを4位で辛くも準決勝に進出しました。しかし、準決勝で服部選手を、決勝で山崎選手を下し、見事な逆転優勝を果たしました。所司選手はこのトーナメント初優勝です。協会が今年発足させた「トップアスリート育成プログラム」に参加している阿部秀俊選手が全日本選手権B級優勝に続いて、このトーナメントでは6位入賞を果たし、このプログラムが着実な成果を上げていることを示しました。

また5位以下のタイブレーク(同ポイントのプレーヤーの順位決定方法)に、これまでの「対手分」(対戦した相手のポイントの総和)に代わって、初めて「累進分」(各ラウンドのポイントの総和)方式が採用されました。この「累進分」は昨年の中国・全国個人選手権でも採用された方法で、(1)自分の順位が他人の試合結果に左右されない、(2)他の対局結果を待たずに簡単に計算できる、などの利点があることが認められています。

【入賞者】優勝-所司和晴(千葉)、2位-山崎秀夫(神奈川)、3位-服部亜光(埼玉)、4位-田中篤(青森)、5位-曹運生(千葉)、6位-阿部秀俊(東京)

日本シャンチー協会では「トップアスリート育成プログラム」参加希望者を募集しています。あなたも日本代表選手を目指しませんか?
http://blog.goo.ne.jp/jxiangqi/e/aa0415c02103c3fe93bf20d5d20e890e

「トップアスリート育成プログラム」説明会を下記の日程で行います。ご希望の方は事前にメールでご連絡ください。
今後の説明会の予定…8月2日(月)・9日(月)・23日(月)いずれも午後6時半から(1時間程度)
会場…東京・中野区「なかのZERO」西館学習室
http://www.nices.jp/access/zero.html



優勝・所司選手


2位・山崎選手


入賞者の皆さん


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