先日の火曜日に(リリース日の6月3日の前日)に例のレコード会社企画のオフコースのデビュー50周年記念の全シングルを揃えた、オールタイム「コンプリート・シングル・コレクション CD BOX]」が届いた。
昨日の記事でもチラっと書いたが、今日はもう少し掘り下げて書いておこうと思う。
ま、再三にわたってお伝えした通りのオフコースの36枚リリースされた全シングルを集めたコレクションです(笑)
1970年4月5日リリースの1stシングル「群衆の中で/陽はまた昇る」から、1988年10月25日リリースのラストシングル「夏の別れ/逢いたい」までを12cmCDで纏めたオールタイムCD BOX「コンプリート・シングル・コレクション」。
全楽曲、最新のデジタルリマスタリングが施されており、各楽器・ボーカル・コーラス全て良質な音質にて聴くことができ、まるで"レコーディングの息遣い"が聞こえてくるようだ。
そして、全シングルのジャケットも完全復刻された。
別冊で音楽評論家の小貫信昭氏により全楽曲の解説がされている。
その冊子の最後に今回の企画盤の製作スタッフが紹介されていると同時に、オフコースのメンバーである、小田和正、鈴木康博、清水仁、大間ジロー、松尾一彦の5人が印字されている。
しかし、ファンならご周知の通り、デビュー時からこのメンバー構成ではない。
この前は小田さんとヤスさんの2人であるのだが、さらにその前のジ・オフ・コースのメンバーだった地主道夫、小林和行、そして当時もともとマネージャーを務め、3rdシングル「おさらば/悲しきあこがれ」にてコーラスで臨時加入した吉田浩二も参加したシングルも含まれている。
この初期の初期の、特にカップリング曲は現在入手が困難なものが多いため、今回の企画盤に収録されたのは貴重である。
この当時はオフコース自身の自作ではなく、著名な作詞家・作曲家から提供された曲であった。
演奏テクニックから入っていったオフコースはなかなか作詞・作曲させてもらえるような環境ではなかったという。
そんな中で、2枚目のシングル「夜明けを告げに」のカップリングで、小田さんが作詞・作曲した「美しい世界」がフルで聴けるのは貴重である。
3rdシングルで、第1回東京音楽祭で何の入賞もできなくて屈辱を味わったオフコースは、これを機に本格的に自作で制作する方針を固める。
小田さんとヤスさんの2人となったオフコースは1973年2月20日リリースで4枚目のシングル「僕の贈りもの/めぐり逢う今」にて"仕切り直し"のデビューとなった(ただ、「めぐり逢う今」のみ作曲が"オフ・コース"となっている)。
これ以降、殆どすべての楽曲を小田さん、ヤスさんで自作自演し、編曲もオフコース自身で手掛けていく。
1976年に後に正式メンバーとなる、ドラムス・大間ジローさん、ベース・清水仁さん、ギター&ハーモニカ・松尾一彦さんが参加し、5人のオフコースが揃う。
試行錯誤の末、力強いロックサウンドを兼ね備えたバンドへと変貌。
ファンも着実に増え、日本を代表するアーティストへと成長していく。
そして、1979年12月1日のリリース、通算17枚目の「さよなら/汐風のなかで」が大ヒットし、ビックバンドと化したオフコース。
その後のヒット曲の連発、1980年にはオフコース初の日本武道館公演も行われた。
しかし、1982年6月30日、日本武道館10日間連続公演の最終日を最後に、小田さんと同じ、結成時からのメンバーであるヤスさんが脱退。
2年間の活動休止があり、1984年4月21日リリースの通算25枚目のシングル「君が、嘘を、ついた/愛よりも」より小田さん、仁さん、ジローさん、松尾さんの4人のオフコースとなる。
特筆すべきは、アルバムにもベスト盤にも収録されなかった、1984年9月21日リリースの通算27枚目のシングル「緑の日々」のカップリングで、「哀しいくらい」の英語版である「CITY NIGHTS」と、1985年2月21日リリースの通算28枚目のシングル「call」のカップリングで、松尾さんの「2度目の夏」がフルで聴ける。
このように、シングル・コレクションはどのアルバムにもベスト盤にも収録されなかった曲も聴けるのはかなり貴重である。
レコード会社のレーベルの違いを越えてリリースされた「コンプリート・シングル・コレクション CD BOX」。
これまでのレコード会社が乱発してきたベスト盤は、どうしても数多くの楽曲の中から、ただ寄せ集めただけで、まったく中身のないどうでもいいベスト盤が目立っていたが、今回のこの企画盤は一応はオフコースの歴史・軌跡を垣間見ることができる。
相当値段が張るが、購入して一通り聴いてみる価値はある。
ところで、今日は夕方にヤスさんの配信生ライブを堪能させていただいた♪
初めての経験なので、どんななのかな、と思ったが、ただただヤスさんの華麗なギタープレイ、歌に魅了!♪
まるでライブ会場で観ているような感じで、本当に素敵なライブだった♪
やはり生で見たい、とも思うが、このコビット19がうまい具合に収束して、生ライブが観れることを願う。
オフコース オールタイムCD-BOX「コンプリート・シングル・コレクション」
発売日:2020年6月3日(水)
仕様:12cmCD 36枚組BOX・全曲デジタルリマスタリング・全シングルのジャケット復刻+小貫信昭氏による楽曲解説掲載ブックレット(40ページ)
価格:36,000円(税抜) 39,600円(税込)
品番:UPCY-9918
【収録内容】 ※ カッコ内はオリジナル発売日
・ 東芝EMI全シングル:DISC-01~DISC-24
DISC-01(1970/04/05) 群衆の中で/陽はまた昇る
DISC-02(1971/10/05) 夜明けを告げに/美しい世界
DISC-03(1972/04/25) おさらば/悲しきあこがれ
DISC-04(1973/02/20) 僕の贈りもの/めぐり逢う今
DISCー05(1974/04/05) もう歌は作れない/はたちの頃
DISC-06(1974/10/20) 忘れ雪/水いらずの午後
DISC-07(1975/12/20) 眠れぬ夜/昨日への手紙
DISC-08(1976/05/05) ひとりで生きてゆければ/あいつの残したものは
DISC-09(1976/10/05) めぐる季節/ランナウェイ
DISC-10(1977/02/05) こころは気紛れ/あなたがいれば
DISC-11(1977/08/05) 秋の気配/恋人よ そのままで
DISC-12(1977/11/20) ロンド/思い出を盗んで
DISC-13(1978/04/05) やさしさにさようなら/通りすぎた夜
DISC-14(1978/07/20) あなたのすべて/海を見つめて
DISC-15(1979/01/20) 愛を止めないで/美しい思い出に
DISC-16(1979/06/05) 風に吹かれて/恋を抱きしめよう
DISC-17(1979/12/01) さよなら/汐風のなかで
DISC-18(1980/03/05) 生まれ来る子供たちのために/この海に誓って
DISC-19(1980/06/21) Yes-No/愛の終わる時
DISC-20(1980/12/01) 時に愛は/僕等の時代
DISC-21(1981/06/21) I LOVE YOU/夜はふたりで
DISC-22(1981/12/01) 愛の中へ/Christmas Day
DISC-23(1982/02/01) 言葉にできない/君におくる歌
DISC-24(1982/06/10) YES-YES-YES/メインストリートをつっ走れ
・ FUN HOUSE 全シングル:DISC-25~DISC-36
DISC-25(1984/04/21) 君が、嘘を、ついた/愛よりも
DISC-26(1984/07/18) 夏の日/君の倖せを祈れない
DISC-27(1984/09/21) 緑の日々/CITY NIGHTS
DISC-28(1985/02/21) call/2度目の夏
DISC-29(1985/05/22) たそがれ/LAST NIGHT
DISC-30(1985/09/21) 夏から夏まで/ぜんまいじかけの嘘
DISC-31(1985/11/30) ENDLESS NIGHTS/EYES IN THE BACK OF MY HEART
DISC-32(1987/03/04) IT'S ALL RIGHT(ANYTHING FOR YOU)/IT'S QUITE ALL RIGHT(INSTRUMENTAL)
DISC-33(1987/05/25) もっと近くに(as close as possible)/Tiny Pretty Girl
DISC-34(1988/01/25) 君住む街へ/君住む街へ(INSTRUMENTAL VERSION)
DISC-35(1988/07/25) she's so wonderful/陽射しの中で
DISC-36(1988/10/25) 夏の別れ/逢いたい
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でわでわ👋
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