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アベちゃん

名付けてアベちゃんブログでございます。オフコース関連情報やメンバーの皆さん、野球のことなど、そんなことを語るブログです。

「Give Up オフコース・ストーリー」

2007-04-07 21:58:50 | 日記
今日、私は東京は永田町にある国立国会図書館に行ってきた
その国立国会図書館で前々から読みたいと思っていたその本についに今日お目にかかることができた。
故山際淳司氏の書かれた「Give Up オフコース・ストーリー」である。

オフコースのメンバーである鈴木の脱退の真実、そして5人のオフコースの解散の真実に迫れる打ってつけの本である。
オフコース人気絶頂期の水面下でなされていたやりとりが事細かに綴られている。私はこの本を読んで、とても感動している。
鈴木がオフコースの脱退の意思表示をしたのは、1980年末のことである。小田や周囲のスタッフは鈴木がオフコースを脱退しないよう説得するが、鈴木の決意は固かったという。
とくに、学生時代からずっと一緒にやってきた小田の悲しみは計り知れないものがあったと思う。

時の流れは本当に残酷だと思った。 それまで、対等な関係を保っていた小田と鈴木との関係の歯車が狂ってしまったからだ。
オフコースは、当時人気絶頂期であった。 80年6月にはオフコースで初となる武道館公演も見事に成功し、同年11月に発売されたアルバム「We are」は当然オリコン1位。
オフコースはもはや最もチケット入手が困難なバンドになっていて、コンサート会場を意図も簡単に満員にしてしまう。
初期の2人時代では考えられなかったことである。
そのオフコースの人気絶頂期とは裏腹に、その舞台裏で実はオフコースは重大な問題を抱えていた。
鈴木の脱退表明をきっかけとする、解散問題である。

マジョ氏は、オフコースをさらに大きな存在にするべく、新たな対策を練る。
それは、グループの中で、一人のメンバーを中心に据える、ということだった。
その中心メンバーが小田になった。
実際、それまでのオフコースのアルバムは小田と鈴木の曲のバランスは本当に対等だった。
この二人の曲のバランスがオフコースのであったことはもう言うまでもない。
しかし、「We are」以降、小田和正作品の割合が高まる。
融合したグループから、「小田和正のオフコース」になっていった。
これが結果的に「ひとつの時代の終わり」へいざなう原因にもなってしまった・・・・・・・
こういったグループの方向性に嫌気の差した鈴木は1980年末に脱退を表明する。

当時、小田の音楽活動はオフコースそのものであり、鈴木のいないオフコースは考えられなかった。
鈴木は最初、自分に代わる代替メンバーを入れれば良いのではないか、という提案を出したが、小田が反対した。
小田曰く、「ヤス(鈴木康博)が他の人間に代わることによって、オフコースがオフコースでなくなってしまう。だから、解散するしかないと思った」というのである。
そうした小田の主張を受けて、オフコース解散プロジェクトと銘打って、5人の最後の全国ツアーである「over」(1982年1月22日~6月30日)終了の翌日の7月1日に最後のアルバムを発表し、解散発表する予定だった。
解散の事実は、その解散発表日まで極秘にされるはずであった。

しかし、そこから解散の話し合いは、紛叫し始める。加入組みの清水仁、大間ジロー、松尾一彦は元々オフコース解散には否定的であった。また、「本当に解散発表するべきだろうか」や、「解散発表するタイミングが悪いのでは?」という意見も出ていた。
しかし、全ての意見がまとまらないまま、ついに解散の事実がマスコミに漏れてしまう。(同時に、鈴木の脱退も外に漏れてしまう)
こうした状況に危惧を感じた小田は解散発表はせず、オフコース存続の道を探り始めていた。しかし、解散問題は棚上げになったまま、ツアーの最終日、6月30日を迎える。

これ以上の詳細な内容は省略させてもらうが、この本を読みたいという方は、是非ご自分の目で確かめてもらえればと思う。
ただ、これだけは言っておく。 先ほど言った、小田中心のプロモーションを提案したマジョ氏は、小田と鈴木との関係を引き裂くことになった張本人ではないが、100%中数十パーセントこの人物にある。

しかし、ここで勘違いしないで欲しい。
この人物はオフコースという素晴らしいバンドに誇りを持ち、世の中にもっと広めたいと願う、企画推進、営業的な存在でオフコースにとっては重要人物で、心底オフコースに惚れ込んでいた良人である。
が裏目に出てしまったのである。

この本は、これだけではなく、オフコースのメンバー、小田、鈴木、清水、大間、松尾の今まで生まれ育った環境も事細かに綴られており、マニアックにはたまらない本当に貴重な本である。

※この本は、殆どが絶版であるため、入手できる可能性はきわめて低いです。 オークション等での出品を待つことを強くお勧めします。


関連記事:「言葉にできない」考察


コメントレスしま~す

>あおぞらさん
コメントありがとうございます

いや~、実は最後煮込みうどんも食べてしまいました・・・・・・・
凄く美味しかったです 嫌なヤツですね、僕って

でわでわ

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1 コメント

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Unknown (あおぞら)
2007-04-08 04:27:15
なんかゾクゾクしちゃいます。
私も読みたくなりました。
そこにはまだ知らない真実があることでしょう。
ぜひ、機会をつくってでも国立国会図書館で山際淳司氏『Give upオフコースストーリー』を読みたいですね。
そこはどうしたら入館できますか?
素敵な情報、ありがとう♪
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