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Medical Records of Seasons

2016年末からの肺腺がん療養記録です

タグリッソ適用拡大

2018-08-22 07:04:36 | 医療情報

いいニュースです。

2018年8月22日のフェースブックで、タグリッソの適用拡大が報じられました。

オンコロが開催した肺がんセミナーで、がん研究センターの大江先生がおっしゃっていた通りになりました。

 

私自身は最初ジオトリフを約1年、次にタグリッソを約7ヶ月服用しています。

ジオトリフでは下痢、爪囲炎、皮膚炎症、肝機能障害などの副作用で、かなりQOLが低下しましたが

タグリッソではそのような副作用はほとんでなく生活しています。

これで少なくとも年間1~2万人に及ぶと推定される新規EGFR陽性ステージⅣの患者の

副作用によるQOLの低下がかなり軽減されることになります。

薬価は増えることになり健康保険には財政負担増になりますが

適用拡大で薬価の設定が下がることも期待できるかもしれません。

 

<追記1>

オンコロでもタグリッソ適用拡大の記事を掲載しています。

ご参照ください。

 

<追記2>

この決定が安易に流れているのではないかという懸念を示す先生もいらっしゃいます。


「肺癌を勉強するブログ」記事

2018-06-24 13:19:44 | 医療情報

「肺癌を勉強するブログ」というブログは臨床医の先生がブログ主なのですが

そこにこんな記事がありました。

記事へのリンクはここ

 

EGFR変異陽性の一次治療で第1世代あるいは第2世代の分子標的薬(商品名でいうとイレッサ、タルセバ、ジオトリフ)を使った肺腺がん患者が

増悪後T790M変異があってオシメルチニブ(タグリッソ)を使用した場合の脳転移や無増悪生存期間がどうなのかという論文についての記事です。

先生の感想(抜粋)は以下の通り:

今回の研究では、T790M変異の出現率がDel19>L858Rでしたが、従来報告は同等とされ今後の集積を待ちたいところです。今回の報告で最も重要な点は、初回診断時に脳転移がないもので、T790Mが出てくるものには脳転移の出現割合が少ないということです。さらに興味深いのはT790M変異がありオシメルチニブ(商品名:タグリッソ)が使用できなかった患者はT790M陰性例と同じ生存曲線を描いています(Fig3C)。バイアスはありますが、T790Mにオシメルチニブを使うことが延命寄与するという間接証拠になるかと思います。

 私の治療経過と同じなので興味をひかれました。

個別例にそのまま当てはまるわけではないでしょうが、少し気分が明るくなる論文です。


肺がんセミナーに参加しました

2018-06-14 08:42:49 | 医療情報

参加したのは2018年6月13日東京日本橋でがん情報サイトオンコロが主催する

 日本初?

 EGRF陽性肺がん限定の患者セミナー

 ~複雑化する治療に迷わないため~

というセミナーです。

講師は

 国立がん研究センター中央病院副院長

 呼吸器内科 大江裕一郎先生

でした。

セミナーの章立ては以下のとおりです。

当日のハンドアウト全体へのリンクはここ

 

この中で特に興味があったのは赤線で囲んだ部分です。

なにせこれからの自分の治療方針にかかわって来ますから。

この章に関わる裏付けとなる実証結果の詳細は

上記のハンドアウト全体へのリンクの終わりの方を見ていただきたいのですが

結論は「効果がある」ということでした。

 

2018年の肺がんにおける最新標準治療(医学的なベストプラクティス)は以下の通りです。

私自身のカテゴリーは左端の赤い下向き矢印をつけたグループです。

現在の治療段階は右向きの矢印をつけた、いわば1.5th line で、オシメルチニブ(商品名:タグリッソ)の単剤服用をしています。

このままの標準治療方針が継続するならば

オシメルチニブ(商品名:タグリッソ)が耐性となり増悪した場合

次の段階の治療は2nd line の

 プラチナ併用療法(プラチナ製剤+細胞障害性抗がん剤)+ベバシズマブ(血管新生障害剤*)

 の組み合わせということになります。

 

ところが免疫チェックポイント阻害剤の効果があることが実証されてきたので

来年には標準治療方針は以下の様の改定されるだろうと大江先生は予測しています。 

予想される標準治療方針では

私の現在の治療段階はオシメルチニブ(商品名:タグリッソ)の単剤服用ですから

下向き矢印のグループの1st line に該当します。

なので耐性となり増悪した場合には2nd line の

 プラチナ併用療法(プラチナ製剤+細胞障害性抗がん剤)+ベバシズマブ(血管新生障害剤*)

 の組み合わせに加えて

 アテゾリズマブ(商品名:テセントリク**)

という免疫チェックポイント阻害剤を併用することになるでしょう。

アテゾリズマブについては既に厚生労働省から最適使用ガイドラインが発出されています。

どこまで行けるか分かりませんが、次に打つ手があることがわかって希望を持てるのはありがたいことです。

患者が心強くなるいいセミナーでした。

 

 

 

*:血管内皮細胞増殖因子に対するモノクローナル抗体です。

  VEGFの働きを阻害することにより、血管新生を抑えたり腫瘍の増殖や転移を抑えたりする作用を持ちます。

  分子標的治療薬の一つです。

**:抗PD-L1 ヒト化モノクローナル抗体です。

  PD-L1は、免疫細胞であるT細胞の表面上に見られるPD-1、B7.1の双方と結合しT細胞の働きを阻害します。

  アテゾリズマブはこの結合を阻害することによりT細胞を活性化して、腫瘍細胞を効率的に検出し攻撃します。

  免疫チェックポイント阻害剤の一つです。


肺がんのPrecision Medicine 治療

2018-06-05 16:30:53 | 医療情報

日本肺がん学会などが厚生労働省に対し

次世代シークエンス検査(NGS検査)に基づいて

治療選択ができる診療体制を早期に確立するよう提言しました。

以下がその提言書です。

確かに近年のPrecision Medicine の開発・実用化は目覚ましい進歩を遂げています。

私も一次治療でジオトリフ、二次治療でタグリッソという分子標的薬の単剤経口投与を行っています。

提言は、近い将来(1-3年後)までの実現を要望しています。

早く実現するといいですね。


サイバー生存率

2018-05-27 09:40:00 | 医療情報

がんサバイバーの励みになるようなデータがありました。

 

上掲したのは国立がん研究センターのがん情報サービスの最新がん統計の末尾にある

 サイバー生存率

という項目の抜粋です。

私が肺腺がんの診断を受けてから1年5ヶ月経ちました。

男性の肺がんの場合では1年半経過で5年相対生存率が倍増しています。

診断時のステージによる生存率の違いは大きいでしょうが

少しは元気がでるデータです。