参加したのは2018年6月13日東京日本橋でがん情報サイトオンコロが主催する
日本初?
EGRF陽性肺がん限定の患者セミナー
~複雑化する治療に迷わないため~
というセミナーです。
講師は
国立がん研究センター中央病院副院長
呼吸器内科 大江裕一郎先生
でした。
セミナーの章立ては以下のとおりです。

当日のハンドアウト全体へのリンクはここ
この中で特に興味があったのは赤線で囲んだ部分です。
なにせこれからの自分の治療方針にかかわって来ますから。
この章に関わる裏付けとなる実証結果の詳細は
上記のハンドアウト全体へのリンクの終わりの方を見ていただきたいのですが
結論は「効果がある」ということでした。
2018年の肺がんにおける最新標準治療(医学的なベストプラクティス)は以下の通りです。

私自身のカテゴリーは左端の赤い下向き矢印をつけたグループです。
現在の治療段階は右向きの矢印をつけた、いわば1.5th line で、オシメルチニブ(商品名:タグリッソ)の単剤服用をしています。
このままの標準治療方針が継続するならば
オシメルチニブ(商品名:タグリッソ)が耐性となり増悪した場合
次の段階の治療は2nd line の
プラチナ併用療法(プラチナ製剤+細胞障害性抗がん剤)+ベバシズマブ(血管新生障害剤*)
の組み合わせということになります。
ところが免疫チェックポイント阻害剤の効果があることが実証されてきたので
来年には標準治療方針は以下の様の改定されるだろうと大江先生は予測しています。

予想される標準治療方針では
私の現在の治療段階はオシメルチニブ(商品名:タグリッソ)の単剤服用ですから
下向き矢印のグループの1st line に該当します。
なので耐性となり増悪した場合には2nd line の
プラチナ併用療法(プラチナ製剤+細胞障害性抗がん剤)+ベバシズマブ(血管新生障害剤*)
の組み合わせに加えて
アテゾリズマブ(商品名:テセントリク**)
という免疫チェックポイント阻害剤を併用することになるでしょう。
アテゾリズマブについては既に厚生労働省から最適使用ガイドラインが発出されています。
どこまで行けるか分かりませんが、次に打つ手があることがわかって希望を持てるのはありがたいことです。
患者が心強くなるいいセミナーでした。
*:血管内皮細胞増殖因子に対するモノクローナル抗体です。
VEGFの働きを阻害することにより、血管新生を抑えたり腫瘍の増殖や転移を抑えたりする作用を持ちます。
分子標的治療薬の一つです。
**:抗PD-L1 ヒト化モノクローナル抗体です。
PD-L1は、免疫細胞であるT細胞の表面上に見られるPD-1、B7.1の双方と結合しT細胞の働きを阻害します。
アテゾリズマブはこの結合を阻害することによりT細胞を活性化して、腫瘍細胞を効率的に検出し攻撃します。
免疫チェックポイント阻害剤の一つです。