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★SARS★ Q&A

2003-03-28 22:48:43 | 時事
熱があるので、死ぬ前に遺言代わりにSARS情報を今訳してみました。
しくしくしく。ザッとやっただけなので「訳違う」とか言わぬよう。
しくしくしく。仕事もあるんですよう、犬も待ってるんです、しく。
 
元記事は:
 
All you wanted to know about atypical pneumonia - and how to avoid getting it
(South China Morning Post 2003.03.28 Pneumonia Outbreak)
 
Q SARSの定義
 
「Severe acute respiratory syndrome(重症急性呼吸器症候群)」の略。急性呼吸器感染の病気で原因は明らかになっていない。香港大研究報告では風邪の原因となるコロナウィルスの新種が病因とされている。
 
Q 症状
 
高熱(38度以上)、乾いた咳、息切れや呼吸困難。肺部X線撮影でも肺炎の徴候が認められる。また頭痛、筋肉痛、食欲不振、悪寒、めまい、発疹、下痢などその他の症状を伴うこともある。
 
Q 病気の深刻度
 
軽症の場合も死に到る場合もあり様々。SARS感染者との密接な接触により同様の病気が生じることもあるが、多くは発病しない。感染者と接触しても、呼吸器系の徴候や症状が見られず軽く発病するだけの例もいくつか報告されており、この疾患が常に呼吸器系統を通じて進行するとは限らないことを示している。
 
Q 感染経路
 
感染者との密接な接触。咳、くしゃみをした後、空気中で蒸発する飛沫との接触や、感染者の体液が主と思われる。現在までのケースの殆どはSARS患者を担当した病院関係者および患者の家族。
 
Q 潜伏期間・拡散速度
 
SARSはインフルエンザよりは感染度が低いと思われる。潜伏期間は大体2~7日で、3~5日の場合が多い。別の報告によると、潜伏期間10日という例もある。
 
Q 潜伏期間中のウィルス拡散
 
明らかになっていないが、感染度は患者に発熱が起きる時に高くなるとの例もいくつか報告されている。
 
Q 診断法
 
胸部X線撮影で非典型肺炎の徴候が認められると臨床診療に入る。また、その他の症状を除外していくことで感染の有無を確定する。
 
Q 治療方法
 
抗生物質は効かない。香港の場合、抗ウィルス薬リバビリンとステロイドの混合療法で一部効果をあげているが、最善の治療法はまだ明らかになっていない。
 
Q ワクチン
 
原因が未だ解明していないため、ワクチンの開発にはまだ時間がかかると思われる。インフルエンザワクチンではSARSの予防にはならない。
 
Q 治癒率
 
致死率は約3%。40歳以上の患者や、心臓・肝臓疾患のある患者が最も危険性が高い。
 
Q 予防マスク
 
マスクは身の回りの人間の咳やくしゃみの飛沫から自分を保護するために役立つ。医療従事者の多くは結核の職場感染を防ぐための顔部呼吸器フィルターN95型ハーフマスクを使用している。
 
Q 感染の危険性が高い場所
 
エレベーター、密閉された空間、地下鉄、エアコン付きバス、換気の悪い部屋などで周囲の感染者が咳、くしゃみをした場合、感染率が高くなる。飛行機や公共の乗り物のような閉ざされた環境は感染の危険性が高い。
 
Q その他の対策
 
手で鼻、口、眼を出来るだけこすらないようにする。液体石鹸で1、2時間おきに手を洗うのも勧められる。固形石鹸は他の人間と共用するため感染源となることがある。使い捨てペーパータオルで手を拭く。タオルは他人と共用しない。
 
Q 乳児、子供への感染率
 
3月21日現在、SARS感染が確認された患者の多くは25~70歳の成人で、それまでは健康だった者。15歳未満の子供の例も若干報告されている。香港の場合、現在までで最も若いSARS患者は、感染した医療従事者の子供で、2歳児。
 
Q 風邪と非典型肺炎の見分け方
 
医師の臨床診断がなければ区別は難しい。
 
Q 子供の通学
 
父兄は学校の衛生状態や、マスク着用が指示されているかなど、生徒の保護が適切であるかどうかに留意したい。
(*3/28現在、3/29~4/6全校閉鎖を決定)
 
Q 旅行
 
WHOでは渡航を制限することは推奨していないが、症状の認められる者、SARSと診断された人間との接触がある者、最近SARS発生地域に渡航した者は、医療上の注意を求めること。SARSの症状が認められる者は、完全に治癒するまで旅行しないよう忠告されている。
 
Q 香港への渡航
 
香港は今でも安全な場所だが、昨今の状況では旅行者も平常時のように楽しむことは出来ないかもしれない。
 
 
資料:米疾病予防センター(CDC)、勞永樂(立法委員、伝染病専門家、香港醫學會主席)、世界保健機構(WHO)、香港衛生署、ヘルスカナダ

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