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【今日のウソ潜入ルポ】ハマる・キレる・コワれる--ネトゲ地獄 激増する孤独な中年主婦

2014-06-27 03:17:51 | 時事
「子供が可哀想じゃない---主人と口をきくのは『課金』をねだる時だけです。」






上のコメントは、テレビCMで一世を風靡したとうそぶくイマ風企業「サイバーエージェント」が運営するゲームがやめられないという主婦A子さん(42歳)。「課金」とは何のことだか、ご存知だろうか。

オンライン決済の用語で、文字通り「金を課す」、つまり有料という意味なのだが、ここゲーム村では、なぜか金を払う方が「課金する」と言うのがお約束になっている。正式版ではない「ベータ版」と呼ばれる公開前のバージョンながら、ネットユーザを募り、堂々と有料アイテムを販売するのも、この業界ではお馴染みだ。

「昔読んだ少女マンガの世界のようで、始めてみたらもう夢中。可愛いドレスに身を包み、ピグ村で知り合ったイケメン男子のお庭を訪ねては、夜な夜なチャット。リアル(現実の世界、生活の意)ではありえない、甘~い気分に浸ってしまい、子供のアカウントも結局は取り上げ、全て自分でやっています(苦笑)。」

「子供が可哀想なんて、もちろん口実。とにかく、お金が欲しいんです。短時間のバイトでもしようかと考えたんですけど、ゲームの中ではお姫様。近所の奥さんに見られるようなコンビニやスーパーで働くなんて、考えただけでもゾッとしますね。」(前出のA子さん)

(ご主人は、ご存知なんですか? 筆者)

「え? さあ。仕事仕事で、家の事なんかかまわない人ですし、どっちみち私が何やってるかなんて、知りたくもないみたいです。一応は子供にやらせていることになっているので、バレないよう、PCを離れる時は必ずキャッシュを削除してますけどね(笑)」

失礼だが「昔は美人だった」とすら、お世辞にも言えないような、地味な顔立ちの方である。ゲーム疲れなのか、目には生気が無く、くたびれた顔色を隠すためなのだろう、ことさらの厚塗りメイクが痛々しい。

しかし、現実では誰も振り返らないようなA子さんが、実はゲームの世界では人気者だという。彼女が気に入っているゲームは、アメリカのネットゲーム大手が開発したFacebookなどでも知られる超人気ゲームを日本版に焼き直した「お庭作り」もの。作物を植えて収穫したり、その素材で料理を作ったりするのが主な内容だ。このゲームに限らず、最近はいずれも「期間限定イベント」なるものが主流だそうで、中々出ない「レア」と呼ばれる素材を手に入れるため、また、ランキング方式を導入してプレーヤー同士を競わせるため、中には信じられないような高額を日常的に注ぎ込む人もいるそうだ。

A子さんの場合は、なんとか工面したお金を「課金して」イベントを次々とこなし、いわゆる「攻略法」を他のユーザに披露することで一目置かれているらしい。

「ゴールド(ランキングの最高位にあたる金賞のこと)の常連です。お金と暇さえあれば、不可能ではありませんから。でも、上に行けば行くほど、その地位を保つのが大変。抜かれるのではないか、堕ちていくのではないかと心配で、睡眠時間も随分減りました。子供には『送り迎えいいよね』って納得させて、朝は主人が出かけるまで、顔を合わせないように自室にこもっています。」

(つづく)
(仕事やりたくねー病が出るたび、どんどん書き足しているらしい)

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