新年あけましておめでとう記念(?)の飛び道具を出す。
「とびどぐもたないでくなさい」
って宮沢賢治か?
あと椎名誠ファンも反応するな(笑)
じゃなくって
今ワタシは「死」と近く生活してる。
来てくれてる人はご存知のとおり
義母は末期癌だ。
「死」について考えざるを得ない毎日。
どんな風に「その時」を迎えさせてやればいいのか
ワタシつーヤツはかなり「毒」だしいい加減なんだけど
割と根が真面目らしく(最近気づいた)
優しいキモチもあるらしく(これも最近気づいた)
悩ましい限りである。
もともと好きで好きでたまらない北村薫のこれは
「太平洋戦争末期、神戸に住む女学生の水原真澄は、時局の厳しさを横目で見ながら、友人たちと青春を謳歌していた。真澄には、結城修一というほのかな恋心を抱いている少年がいる。幼い記憶にある、30数年に1度しか見られないという獅子座流星群をいつかふたりで眺めてみたいと真澄は心に期していたが、度重なる戦火がふたりを引き裂いてしまう。やがて終戦を迎え、東京オリンピック開催が近づく昭和30年代前半。小学5年生の村上和彦は、自前で小学生に絵本や児童書を貸し与える女性と知り合う。彼女こそは水原真澄だった。折りしも獅子座流星群の到来まで、あと4年と迫っていた…。
本書は、愛し合う男女がいかにしてそれぞれの想いを伝えあうかを巡る物語である。獅子座流星群の訪れを挟んで、幾たびも交錯するふたつの生命を、時間は長い長い年月をかけて見守り育んでいくのである。」
つーお話。
ワタシは結局戦争も知らないけれど
これを読むと
「命」とかやっぱ考える訳
ワタシ的には「死んだら終わり!なーんにも残らない」って思いたい気もする。
でもそれだけじゃちょっと納得しきれない部分が残る。
志なかばに倒れた人の「想い」とか「意志」が消えてしまうとも
あっさり思えないところがあるからか?
「生れ変わり」とかも少しだけど信じたいキモチがどっかにある。
いつもながらぐいぐい引き込まれる筆力と
そして人間ってヤツへの深い愛を感じる作者の
この末文はいつ読んでもワタシを泣かせる。
こっから引用
幾度も星は流れ、そして時はめぐる。地上では詩が生まれ、歌が作られる。
人々は、絶えることなく、それぞれの物語を、各々の言葉で語り続ける。
そして、時は流れ、星はまためぐり続ける。
人は死んで終わりじゃないのかな?どーなんだろ?
とりあえず本日よっぱのjungle-roots
皆様はいかが思われるでしょーかね?