一本の電話からルーツ探しに繋がって
石巻日日新聞のアンテナショップ 絆の駅「石巻ニューゼ」
生れる前の年に発行された母子手帳に記載されている
今はない町名の場所へ
若い新聞記者の女子が連れていってくれて
絆の駅から
歩いて10分もかからないところ
アイトピア通りをてくてく
坂下通りの脇道
永厳寺通りをぬけて
写真は どの通りだったか
真新しい石畳に あれこれ感じたりしながら
永厳寺
若い女子は ここのお寺の檀家さんで
地震と津波の
あの日の被害を語ってくれて
駅から近く周辺は膝の高さぐらいまで浸水したけれど
お寺はだいぶ被害が大きかったよう
外壁周辺、 古地図だと石巻小学校があった場所
その後、石巻小学校は、現在の場所に移動したそう
60年前の町名からたどっていくと
小学校が移動した周辺が ルーツのよう
外壁周辺は 住宅地
この通りも真新しい石畳
あの日から2年3ヶ月経った通りの景色
被害が大きかった建物は
取り壊されて 更地が とびとびに
シャッターが閉まったり 壊れたままだったり
あの日から 時間が止まったままの光景も まだまだあって
仲町通りを横切って 北上川
向こうに見えるのは中瀬
石ノ森漫画館
向こうの橋は西内海橋
手前は新たにつくられた堤防
ここまでの
少しだけ てくてくした風景
生れて初めてみつめる風景
あの日から2年3ヶ月経った 記憶のない58年ぶりの場所
感慨深い思いと 切ない思いと 入りまじって言葉もでなくて