横浜東口生活  

子どものこと 仕事のこと そして横浜生活のあれこれ。

自宅安静の日々

2008年05月31日 12時47分55秒 | 妊娠生活
退院するときに、「自宅安静って言っても、近所のスーパーに行くくらいいいですよね」と確認したら、「とりあえず1週間はずっと自宅にいてください」との返答で、ホントにずっと家から出てません。
家に戻ってから、少し体力が落ちたようで、しばらく立ってると足が疲れてきて、何をするにも休み休みというかんじです。
家で何をしているかというと、主に部屋の片付け&掃除してます。とはいっても、あまり無理しない範囲で、なるべく座って片付けしたり、時間はあるのでゆっくりゆっくり作業してます。ずっと家にいるとはいえ、あれもやりたいこれもやりたいと思っていて、少しずつきれいになっていく部屋をみながらそれなりに充実した数日を過ごしていましたが、そろそろやることもなくなりつつあります。
いや、やることはあるんだけど、あとは重いものを動かしたり、新しいものを買ったりなので、今できる範囲ではもうそろそろ限界かな。
来週になれば、少し行動範囲も広くなると思うので、また別の楽しみをみつけたいと思います。

買い物にも行けないので、冷蔵庫にある食材をながめながらごはん作ってます。働いてたときは、家でごはんを作る機会もそうそうなく、食材(とくに野菜)を腐らせて捨てるハメになることも多々あったのですが、今はいかに食材を活用するかを考えてます。期間限定の専業主婦生活なので、朝はちゃんと起きて(というかあまり動かないので朝も目が覚める)ダンナに朝ごはんを用意、夜もいちおう支度してます(こんなことを書くとふだん何もしてなかったのがバレバレだけど)。ごはんが充実してるので、「専業主婦もいいもんだなぁ」と今のところダンナも満足気です。

次の入院まであと1ヶ月半。その間にいろいろとベビーグッズも揃えておかないといけないのですが、何を用意していいのやらいまだによくわかりません。とりあえず出歩けるようになったら、一度ベビーザラスとかあかちゃんホンポとかをのぞいてみようと思います。

ようやく退院

2008年05月26日 20時23分59秒 | 妊娠生活
本来、早ければ先週末に退院と言われていたのですが、入院ついでに血糖値の検査をしたら食後の血糖値がやや高く、検査日が延長されてしまいました。で、土日を挟んでしまったために、結局退院も延期され、ようやく明日、退院の運びとなりました。入院期間は20日間でした。長かった~。
手術をした子宮頸管の方はほぼ順調に回復、血糖値の方はふだんの食事において、少量ずつ回数をわけて食べることで数値の上昇を抑えるという処方がとられました。
が、退院後もしばらくは自宅安静です。目安としては6月の中旬くらいまで。そして病院にも週1回のペースで通院することになります。

かなり心配していた仕事のことですが、結局療養を続けてそのまま産休に突入、という方向で動いています。もともと7/1から産休になるのですが、授業のことがあるので、入院ギリギリまで働こうと思っていて、7/16あたりから取る予定でいました。が、担当の授業もすべて代行の手続きをとったので、もう7/1から取ることにしようかと。
学科長からも、「仕事のことは心配せずに自分と赤ちゃんの体のことだけを考えて休んでください」と言われたので、それに甘えることにしました。人事部からも、とりあえず入院から産休前までの休みはすべて有給で賄えるので休んだ方がいいと。

この結論に至るまで、かなり悶々と悩みました。産休後、3月まで育休を取ることは申請していたので、はからずもほぼ1年、仕事を休むことになります。5月なんて1日しか働いてない・・・。
しわよせがいった先生方には申し訳ないですが、そのように決まって、自分でももうしかたないと覚悟をきめたら、だいぶ肩の荷がおりました。
ただ、わたしとしては、研究室のこととか、D論の製本とか、業務の引き継ぎとか、産休前にやっておきたいことがいくつかあるので、自宅安静解禁から産休に入るまでの間、体調に支障がないようであれば出勤しようと思っています。今回の休みはすべて有給でまかなえますが、来年のことを考えると、少しでも有給を持ち越したほうがいいという気持ちもあるし…。

そしてなんだか予想外のしばしの専業主婦生活。少し楽しみでもあります。

お見舞い

2008年05月25日 09時09分29秒 | 妊娠生活
同僚のUさんとダンナさんが不意にお見舞いに来てくれました。しかも千葉からわざわざ。どうもありがとうございます。
お見舞いのお品もいただきました。Uさんお得意のなんちゃってオリジナル猫村さんの封筒。お手紙が入っているのかと思って、Uさんたちが帰った後中身をみたら…「おつまみいわし」でした(笑)。これでカルシウムとらせていただきます。
あ、すごくおいしそうなプリンもいただきました(というかこっちがメインだけど)。プリンはダンナと1コずつわけて、夜さっそくいただきました。濃厚でおいしかったです。ありがとうございました。

夜、同僚のTさんから「お肌ツルツルで元気なようですね」とのメールをいただきました。さっそくUさんからみなさんに情報が?早い…。入院中は時間がたっぷりあるので、化粧水と乳液をたっぷり時間かけてたたきこんでいるもので。

今日はまた別の同僚のMさんが来てくれるとのこと。Mさんはなぜかお見舞いに行くのを非常に楽しみにしているらしく、「ぜったいお見舞い(というか遊びに?)行きたいから、まだ退院しないでくれ」と言われてました。期待に応えて(?)まだおります…。

同室の人たち

2008年05月24日 09時09分00秒 | 妊娠生活
わたしが入院しているところのフロアは病棟が2つあって、ひとつは総合周産期母子医療センター(NICU含む)、もうひとつは母子センターのほかに、乳腺・甲状腺外科、内分泌・糖尿病科が混ざっていて、わたしは後者の病棟にいます。ということで、病棟内には妊婦だけでなく、おばちゃんや男の人も入院してます。

病室は4人部屋で、ここは全員総合周産期母子医療センターにかかっている人ばかりですが、妊娠中の人と出産後の人の両方がいます。ここへ来て2週間以上経ちますが、とにかく入れ替わりが激しくて、わたしが入院している間に各ベッド3ローテーションはしてるんじゃないかな。みんないつもカーテンを閉じているので、同室の人たちとしゃべる機会はほとんどありませんが、看護師さんとのやりとりが聞こえるので、この人はどういう状態だってのがなんとなくわかります。
大きくは妊娠中の人と出産後の人と2つにわかれるのですが、妊娠中の人はたいてい切迫流産or切迫早産で、わたしと同じように子宮頚管が短いとか、子宮収縮が続いてずっとお腹が張ってるとかいう人、出産後の人は、だいたいが帝王切開and早産で、赤ちゃんがNICUに入っているため、この病棟で帝王切開後の回復を待つ、というかんじです。本来なら出産後、隣の病棟で母子同室になるかと思いますが、そうならないワケありの人たちがきているようです。
ちなみに今日現在は、私以外の3人は全員出産後の人たちばかりです。

カーテン越しに聞こえてくる様子から、帝王切開後の経過がわかってなかなか勉強になります。
基本的には、先日わたしが手術を受けたときとほぼ似たようなかんじで、それに+痛みが何倍か+母乳を出す練習があって、思った以上に日にちを置かず回復が進んでいます。そう思うと、こないだの手術は帝王切開の予行演習みたいなものだったかなぁと思ったりします。
だいたい術後の翌日には立って、大丈夫なようならすぐに母乳出す指導があります。術後はみんなぐったりして病室に運ばれてくるのですが、あれよあれよという間に回復していって、1週間もしないで退院(?)という印象があります。最初の母乳はなかなか出にくいらしく、看護師さんがしぼってくれるのですが、みんな「痛ぁいっ!!」って悲鳴あげてます。

わたしの予定日はまだまだ先なので、まだ出産時のことはピンとこないし、みなさんワケありっぽいので、そうそう気軽に聞けない雰囲気。どちらかというと、似たような症状で入院している妊婦さんの方が話しかけやすいです。
今日もわたしより後から入ってきた人が退院するようです。わたしはぜひその次くらいに退院したい!(と、話はいつもコレに戻る)。

タイムテーブル

2008年05月22日 21時46分17秒 | 妊娠生活
入院して2週間。おおよそのタイムスケジュールはこんなかんじです。

7:00 起床
7:30 体温、血圧、脈を計る
8:00 朝食
9:00 赤ちゃんの心音チェック、お腹の張りチェック(ノンストレステスト)40分、点滴
11:00 診察
12:30 昼食
18:30 夕食
20:00 点滴
22:00 就寝

日によって多少のズレはありますが、だいたいこんなところです。午前中はいろいろ診察があるので、気が付くとお昼になってるのですが、昼からが長い。お風呂はお昼の空いた時間に入ってます。あとはテレビみたりネットみたりパソコンで作業したり本読んだり昼寝したり。そんな毎日です。
術後は点滴をつけっぱなしで、移動する時もガラガラと点滴セットを押してたのですが、おとといようやくはずれました。これでかなり解放されました。この点滴、ふだんはナースステーションにつながるよう電源も入っていて、点滴が詰まると「ピロリン ピロリン」って看護師さんがくるまでずーっと鳴り続けます。なぜか1日5,6回はつまって、毎日夜中の2時くらいに「ピロリン ピロリン」の音で起こされてました。しかもトイレが近いので、夜中に起きてトイレに行くときとか、暗い中、点滴の電源抜いてガラガラ引っ張ってトイレに行くのはかなりめんどくさい。管は長くて絡まるし。
点滴が終わったと同時に、点滴のかわりに薬をたくさん飲むことになりました。

普段移動していい範囲は同じフロアの病棟内だけで、売店にも行けない状況です。診察のため隣の病棟(同じフロア)に行くのにも車イスです。自分自身は元気なので、車イスで押されるのはちょっとはずかしい。しかし、これもおとといから診察は歩いていってもいいという許可がでたので、これは別のフロアに行くのも解禁かなと思ったら、それはまだダメでした。どんだけ安静にしてなきゃいけないんだというかんじですが。
でもゴールは近い?

入院生活雑感

2008年05月21日 21時27分55秒 | 妊娠生活
入院生活で感じたことをいくつか書きとめておこうと思います。
わたしが入院しているところは大学付属のわりと大きな総合病院です。建物も比較的新しく、かなり清潔できれいな環境です。
これだけ大きい病院ならではということもありますが、まず思ったことが、働いている人がすごく多い。そして、すべてにおいて分業が徹底されてるってことにすごく驚きました。わかりやすいところからいうと看護師さん。看護師の仕事は24時間体制の3交代制が徹底していて、逆に言うと特定の看護師さんが担当してくれるというよりは、かなり多くの看護師さんが入れ替わり立ち替わり来てくれます。いちおうこの時間のこの患者の担当は誰、って決まっているようですが、その数が多いので、結果的にわたしのところにきてくれる看護師さんも10人くらいいて、全員の名前をおぼえられない。
でもみなさんとても親切です。下の世話とかきたない仕事もこなしていって、看護師という仕事もなかなか大変だな~と思いました。
そして、病棟の清掃が徹底してることにも驚きでした。部分によって担当が分かれているようで、病室の床清掃の人、ゴミ担当の人、お風呂担当の人、ランドリー担当の人…っていろんな人がたえず掃除してる姿を目にします。ゴミなんて、1日に3回も回収にきたりします。あと、ベッドの電球交換をお願いしたときも、3分後くらいにはその専門らしき人が取り換えにきてくれたし、テレビのリモコンの調子が悪いと言ったらまた別の人がきて、交換をしてくれました。
手術にしても、多くの人の立ち合いがありました。執刀してくれる医師や麻酔科医のほかに、たくさんの助手みたいな人がいて、たとえば体をずっと支え続けてくれる人とか、みんな役割分担が徹底してたことに妙に関心しました。

あと感じたこととして、インフォームドコンセントが徹底してるということがあります。要は、事前にどういう治療をして、そのために起こるリスクなども事前に説明するということですが、主治医からの説明はもちろん、手術の前日には麻酔科医が別にたずねてきて、どのような麻酔をするのか詳しく説明があり、しかも翌日にもきちんと状態を聞きにきたりしてました。すごくきっちりしてました。

他には…、洗濯は乾燥機までついてるので簡単にできる、お風呂はユニットバスで、わりと広くてきれい、病室は温度が一定に保たれているので快適。窓から外がみえるので、天気は分かりますが、はたして今日は暑いのか寒いのか、さっぱりわかりません。
難点は、ベッドの寝心地が悪いこと。どうしても横になることが多いので、腰が痛くなります。こればっかりはなんとかしてほしいけど…。
が、いくら快適といえども、ずっと入院してるのはキツいです。早く退院したい、そればっかり考えてます。

病院のごはん

2008年05月20日 20時20分35秒 | 妊娠生活
退屈な入院生活で、ごはんの時間は毎回決まっているので、それを中心に動いているようなところがあります。
ちなみにわたしの食事は一日1600kcal塩分7gという食事制限がかかっています。出てくるごはんは温かいし、味もそんなに悪くはないけど、いかんせん量が少ないのが難点です。
ある日の病院のごはんはというと…。
***朝食***
ごはん(140g)
高野豆腐しいたけ煮
白菜ゆずサラダ
焼うどん
味噌汁
焼のり

基本的に朝はごはんと一汁三菜。この日はなぜかおかずに焼うどん…。

***昼食***
ごはん(140g)
さわらミリン漬(100g)
だいこんおろし
カレースティック
ほうれん草のごまあえ
パイナップル

お昼はごはん+三菜にフルーツがでます。この日はパイナップル。わたしはパイナップルを食べると胃酸過多になって気持ち悪くなるので、しばらく食べてなかったのですが、前回パイナップルが出た時に、全体の量が少なかったことと、もう胃酸過多が治ってるかもという気持ちで食べたらやっぱり気持ち悪くなりました。ということで、この日のパイナップルは残しました。
***夕食***
ごはん(140g)
うなぎ蒲焼
大根干しエビ炒め
茄子のからあげ

夕ごはんが品数的にはいつもいちばん少ないです。ちょっとさみしい…。

何も考えずとも栄養バランスのとれた食事が出てくるのはありがたいです。が、最初の頃は完食してもかなり物足りなく、とくに甘いものが食べたくてしょうがありませんでした。たまに差し入れのおやつを食べたりしてますが、入院して10日も経つと胃が慣れてきて、出てくる食事でだいぶ満足するようになりました。体重も少し落ちたし、これは入院によってもたらされたよい効果でした。
とはいっても、早く退院して好きなものを思いっきり食べたいという願望が強くあります。たぶん前より控え目になると思いますが、とりあえず焼肉食べに行きたいです。

突然の入院&手術

2008年05月19日 21時07分01秒 | 妊娠生活
GW明けの5/8、2週間に1度の妊婦検診に行ったところ、子宮頸管が短くなっているとのことで、即入院を言い渡されました。わたし自身、体調の変化はとくになかったので、え?なんで?ってかんじでしたが、とりあえず家に戻って荷物まとめて、午後イチには入院ということになってしまいました。
数日間の検査の結果、子宮頸管無力症の可能性が高いとのことで、子宮頸管を縛る手術をすることになりました。手術は先週5/15に無事終了し、今のところ経過は良好です。

長期入院も手術を受けるのも、わたしにとって初めての経験です。とくに手術に関しては、手術室に入って麻酔して酸素マスクつけて…終わってベッドで搬送されてという、テレビでしかみたことのない流れを自分が今経験しているんだと思うとヘンなかんじでした。部分麻酔のため手術中もずっと意識があり、それがかえって恐怖感と緊張感を高めました。術後は1日ベッドから動くことができず、とにかく背中が痛かった。尿も管をつなぎ、足は血栓予防のため機械にかけられ、かなり不快で、その日はよく眠れませんでした。

このあとまたしばらく入院して、その後自宅安静ということになるようです。お腹の子どもは今のところ無事、順調に育っているとのことで、気がかりなのは仕事のことです。
医師にどのくらいで退院できるのかをしょっちゅう聞いているのですが、毎回「しばらく経過をみないとわからない」という答えで、いつ仕事に復帰できるのかまだ確定してない状況です。が、授業のこともあるのでこちらとしては切羽詰っていて、かなり悶々と悩みましたが、結局他の先生に授業の代行をお願いするという形で話がまとまりました。入院中、そんな手続きや相談の電話やメールに時間を費やして、かなりのストレスでした。

入院生活はとにかく退屈ですが、幸い、病室でパソコンやネットが使えるのが救いです。パソコンはありがたいことに、同僚のTくんに大学から病院に持ってきてもらい、ネットはダンナが新たにFOMAを契約して使えるようにしてくれました。

入院生活についてはまた別に書きますが、基本的には至れり尽くせり、でもすごく退屈。
仕事や本はたくさん持ってきたものの、時間があるとなるとなかなかやる気も起きず…。もともと28週目から出産まで(なんと2か月以上もある!)管理入院することは決まっているのですが、それに耐えられるか今から心配です。
今回はとりあえずご報告まで。

今年も発芽

2008年05月06日 12時05分36秒 | あさがお
毎年恒例になりました。今年もGWにあさがおの種を蒔きました。今年は4鉢に計14コの種を蒔いたところ、今日の時点で全部芽が出ました。
年を重ねるごとに種の種類は増えているのですが、何色の花が咲くのかは、実際にその時期にならないとわかりません。まぁそれも楽しみでもありますが。
今年は、残った種を甥っ子にあげてきました。実家でもあさがおの種をまいて、毎日観察してほしいです。

映画「東京物語」

2008年05月05日 22時47分37秒 | 映画・テレビ・本
わたしが担当している授業のひとつに家族のことを取り上げているものがあって、いろいろ文献を読んでいたときに、小津安二郎の映画「東京物語」がなかなかよい資料になるのではないかと思い、さっそくレンタルして見てみました。

「東京物語」は小津映画の集大成ともいえる作品で、本作を小津の最高傑作と位置付ける意見も非常に多いとのこと。ストーリーは、独立した子どもたちの元を訪れる年老いた夫婦と、それをあまり快く思わない子どもたちを通して、家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、それらをシビアに描いたホームドラマ。
実はわたしは小津映画を見るのは初めて。白黒のうえに、元のフィルムが火災により消失したとのことで、映像自体はかなり粗く少し見にくかったですが、ストーリーはかなり面白かったです。
が、映画を見る前に得ていた情報とわたしの感想はやや違いました。事前情報では、子どもたちが親を邪険に扱う、とありましたが、今見るとちっともそんなことはなかったです。長男も長女もそれぞれ自分たちの仕事を持っていて、自分のできる範囲で親に喜んでもらえるようあれこれしてあげているものの、それが親が望んでいた形とは別だったから冷たいと感じているだけ。つまり親からみれば子どもたちは冷たいと感じるかもしれないけど、子どもたちの立場で見れば決してそんなことはない。が、当時のことを考えると、そう思われるのが一般的だったということは、やはり家族とか親子の関係や考え方が時代とともに変化したんだなぁということを感じました。そもそも親自体がすごく受身。今だったら、田舎から東京に出てくるのに、ある程度目的をもって来るものだけど、いっさいそれがない。現代からみると、ちょっと言葉がキツい長女なんかは、すごく今風なキャラクターでした。

ちなみに、長女役は杉村春子。確かに今(とくかわたしの記憶がある杉村春子)と比べると若いんだけど、でも今とちっとも変わってないというのがおどろきでした。たしかにキツい役ではあるんだけど、すごくいい味出してました。
そしてびっくりしたのが笠智衆。役柄の設定はたぶん70歳くらいだと思うんだけど、このときの笠智衆はなんと48歳とのこと。とてもそうは見えない。すごく枯れてるかんじが演技なのかもともともキャラなのかわかりませんが、なかなかよかったです。原節子は喋り方がなんかイマイチわざとらしい。一方でお母さん役の東山千栄子ははまってたなぁ。

こういう昔の映画って初めてみたので、とにかく新鮮で面白かったです。舞台の背景も当時の様子がわかって、今と比べて、生活面からも変化してるものとしてないものがあったりして、なかなか奥が深く楽しめました。