3バックに変更しシステムを変えたFC東京。シュート数は広島が14本と東京の7本の倍を放ち、後半押し込む時間も多く、決定的な場面も数回あったが、決めきれず。ルーカスのゴールによる1点を何とか守り抜いた東京が貴重なアウェイでの勝点3を奪った。
内容という意味では、広島の時間帯が多く、東京はなかなか自分たちのサッカーをなし得ず、多くを広島の主導権の下で過ごすこととなった。だが、多くのシュートを放ちながらも敗戦した前節大宮戦とは逆に、少ないチャンスをゴールに繋げた東京が好調の上位広島に勝ってしまうという、前節とは何とも好対照な試合となった。
願わくば、得点直後にあったカウンターでの追加点のチャンスを決めきる勝負強さ、試合巧者ぶりがあればよかったが、システムの変更もあり、サッカースタイルの構築もまだまだ発展途上の東京だ。そう簡単に試合をコントロール出来るまでには、時間が掛かるということだろう。
試合優勢に運びながら相手の巧みなカウンターを喫し惜敗することも多かった東京が、試合の主導権を握れないながらも決定機で得点を決め、相手の攻撃を耐え忍んで勝利する。なんとも歯がゆさが残るが、こういう勝ちグセをつけることは重要。怪我人も多く、ベストメンバーが組めないなかでの戦いが続くが、あらゆる可能性を試しながらも“勝つ”サッカーをすることも大切。失点しなければ敗戦はない……後で振り返った時にそう思えるような試合となっていればよいのだが。
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<J1 第23節>
2012/08/25 広島ビッグアーチ
広島 0(0-0、0-1)1 FC東京
【得点】
(東):ルーカス(49分)
観衆:23,656人
天候:雨、弱風
気温:28.2度
≪MEMBER≫
GK 20 権田修一
DF 05 加賀健一
DF 04 高橋秀人
DF 03 森重真人
MF 07 米本拓司
MF 08 長谷川アーリアジャスール
MF 02 徳永悠平
MF 33 椋原健太
FW 10 梶山陽平 → FW 09 エジミウソン(68分)
→ FW 11 渡邉千真(83分)
FW 18 石川直宏 → MF 32 ネマニャ・ヴチチェヴィッチ(63分)
FW 49 ルーカス
GK 01 塩田仁史
DF 14 中村北斗
DF 16 丸山祐市
MF 27 田邉草民
監督 ランコ・ポポヴィッチ
◇◇◇
≪後半戦≫
07/14 ×FC東京 0-1 鳥栖(A)
07/28 ×FC東京 0-2 新潟(H)
08/04 △FC東京 2-2 浦和(A)
08/11 △FC東京 1-1 柏 (A)
08/18 ×FC東京 0-1 大宮(H)
08/25 ○FC東京 1-0 広島(A)
≪今後の日程≫
09/01 FC東京×横浜FM(H)
09/15 FC東京×清水(A)
09/22 FC東京×川崎(H)
09/29 FC東京×磐田(H)
10/06 FC東京×鹿島(A)
10/20 FC東京×C大阪(A)
10/27 FC東京×札幌(H)
11/07 FC東京×名古屋(A)
11/17 FC東京×神戸(H)
11/24 FC東京×G大阪(A)
12/01 FC東京×仙台(H)
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ルーカスゴール!

