今年も山雅劇場発動!
平塚での湘南ベルマーレ対松本山雅の試合を観戦。現在、松本山雅の監督・反町は以前の湘南の監督、同じく緑色のユニフォームなど、ドラマの要素が数々あるなかで、松本山雅は最後の最後、ロスタイムに同点に追いつくという、一番のドラマを演出してくれたのだった。
思えば、以前この平塚で湘南との対戦を見たのは、2008年(その時の記事はこちら)。天皇杯の3回戦で湘南はJ2、松本山雅はまだ地域リーグ所属だった。J2の一つ下、JFLのさらに下となるカテゴリーのチームがJ2で昇格争いをしているチームを破ったということで、話題になった試合だ。
それから4年。松本山雅はJリーグへ昇格し、同じJ2というカテゴリーとして湘南と対戦。松本山雅サポーターにとっては感慨深い一戦でもあったろう。
今季、湘南との対戦は既に済ませており、アルウィンでの試合は1-1のドローで終えていた。ということで、湘南にとってはホームで完全決着をと意気込んでいた。生憎の雨中での試合となったが、主導権はやはり湘南。両SBの裏のスペースを突いて……というよりも、山雅のディフェンスがなかなか対応出来ずに、サイドからの攻撃を受ける回数が数多く見られた。寸前でクリアして我慢してきた山雅ディフェンス陣も、ついに湘南・島村のゴールで先制を許すことになる。今季、山雅は先制された試合は勝てないという結果が出ているだけに、落胆してしまうところだが、最後まで諦めない精神力がこの後の同点弾につながったといえる。
後半はトップに塩沢を入れて、そこへボールを集めることに。空中戦ではほとんど山雅が競り勝っていただけに、塩沢が落としたセカンド・ボールをいかに拾って繋げられるかが山雅の課題だろう。湘南は決定機が続くも決められず。また、山雅のGK野澤のファインセーヴもあって、1-0から突き放せなかった。終盤も守備を固めるのでなく、宮崎を入れて2点目を獲りにいったと思われるが、そこまでに追加点を挙げられなかったことが、湘南にとっては勝点2を“失った”ことになったのだと思う。
実力的にみれば湘南のが1枚上だったが、このコンディションが悪い中でのアウェイの勝点1は、山雅にとっては悪くはない。こういう我慢を積み重ねていき、競り勝てる試合を徐々に作っていけば、下位から中位への上昇も見えてくるかもしれない。
◇◇◇
<J2 第22節>
2012/07/01 Shonan BMWスタジアム平塚
湘南 1(1-0、0-1)1 松本山雅
【得点】
(湘):島村(36分)
(松):船山(90+3分)
観衆: 6,693人
天候: 雨
気温: 20.3度
≪MEMBER≫
GK 21 野澤洋輔
DF 04 飯田真輝
DF 16 鐡戸裕史
DF 23 多々良敦斗
DF 28 飯尾和也
MF 13 木島徹也 → MF 08 弦巻健人(63分)
MF 14 玉林睦実
MF 37 ユン・ソンヨル
MF 38 喜山康平 → MF 27 大橋正博(77分)
FW 32 船山貴之
FW 39 チェ・スビン → FW 19 塩沢勝吾(46分)
GK 25 白井裕人
MF 18 楠瀬章仁
MF 20 須藤右介
MF 30 渡辺匠
監督 反町康治
◇◇◇
綺麗な映像の大型スクリーン。
ただし、自分の撮影技術ではそれを見せられないのが残念。
試合前のスタジアム。
湘南側には緑色の傘も登場。
試合前に盛り上がるサポーター。
選手入場をタオルマフラーを掲げて迎える。
“勝利を目指して~さあ行くぞ山雅!”
後半開始。
松本山雅が劇的同点弾により引き分け。
雨の滴+ピンボケですが、本当に鮮明なスクリーン。
試合後の選手を迎える山雅サポーター。
選手たちの挨拶。
“次こそ勝利を!”“よくやった”の声をかけて送り出す。
◇◇◇
3:20あたりから。船山のロスタイム劇的同点弾。
選手入場への煽り映像。
予想通り湘南乃風の曲(「SHOW TIME」)が使われています。
“S・H・O・N・A・N、湘南~♪”
“場外 HOMERUN~”って歌ってるから、野球の方がより合ってるかもね。