リーグ戦半分となる試合はFC東京がガンバ大阪を3-2で下して勝点3を積み上げ、前半戦は5位の成績で折り返すこととなった。
戦前、G大阪は16位と低迷。前節も柏に6点を喫して敗戦していた。とはいえ、攻撃力は衰えてなく、この日も後半、東京がやや足が止まったところを2得点していた。終盤はガンバに攻め込まれる場面も多かったが、何とか逃げ切った形だ。
東京は開始早々の中村北斗の先制点が効いた。これで精神的に余裕を持てたのだと思う。だが、2-0となった時点で余裕を持ちすぎたのか、最後のダメを押せずにいたところ、接戦へと試合内容を移してしまった。もちろん、これは自分たちが原因だ。
途中でかなりの降雨があり、厳しいコンディションではあったが、やはり、決める時に決めておかないと試合を不安定にさせてしまう。特に雨で滑るピッチでは、1つのトラップのミスやドリブル・ステップの長短の差が、相手へのラッキー・パスへと繋がってしまう。最終ラインを上げてそれをやられたり、不用意なパスや緩慢なキープでボールを奪われてしまうと、本当に厳しい。これまで同様、相手からボールを奪取しカウンターとなる場面で、ハーフウェー過ぎまでは持ち込むもののスロー・ダウン、パス選択判断が遅くなり、最終ラインに戻そうとする、あるいはフェイクを入れて前線へ送ろうとするところを詰め寄られ、そのことによって選手との距離感が崩れ、相手にボールを奪われると、バランスを崩したまま守勢に入らなければならなくなる……という悪循環を消し去ることは出来なかった(特に右側)。
ただ、攻撃面では効果的な場面が見られた。積極的にミドルを打つ姿勢はあったし(相変わらず枠外が多いけれど)、相手背後を突く展開もあった(ガンバDFに問題があったこともあるが)。先制点を決めた中村北斗は積極的にボールを持ち込み、チャンスを作った。ここが徳永とは違う部分。もちろん、守備という面では不安定な部分が多いにあるため、単純に比較することは出来ないが、少なくとも、相手を脅かすプレーという面では、今日の中村北斗の攻め上がりのプレーは褒められていいだろう。
後半は、チャンスを活かしきれないまま、ガンバにペースを握られていったという感じだった。権田がPKを与えた場面もそうだが、特に2失点目は、DF陣が集中力を切らしての失点だった。このあたりは、しっかりと修正をしなければならない。終盤相当押し込まれたが、逃げ切って勝点3を獲得したことは“結果”としては喜んでいいといえるか。
反省点は多いにある。それでも、怪我人が多い中で泥臭く勝点3を積み上げたことは、今後に繋がるはずだ。そういう試合を一つでも多くものにして、さらなる上位へ食い込みたい。
◇◇◇
<J1 第17節>
2012/07/07 味の素スタジアム
FC東京 3(3-0、0-2)2 G大阪
【得点】
(東):中村(3分)、ルーカス(17分)、ルーカス(44分)
(G):遠藤(PK、31分)、佐藤(62分)
観衆:24,633人
天候:曇のち雨
気温:20.8度
≪MEMBER≫
GK 20 権田修一
DF 02 徳永悠平
DF 03 森重真人
DF 05 加賀健一
DF 14 中村北斗 → MF 28 幸野志有人(90+4分)
MF 04 高橋秀人
MF 07 米本拓司
MF 39 谷澤達也 → DF 33 椋原健太(90+3分)
MF 08 長谷川アーリアジャスール
MF 27 田邉草民 → FW 11 渡邉千真(66分)
FW 49 ルーカス
GK 01 塩田仁史
DF 29 吉本一謙
MF 17 河野広貴
FW 24 重松健太郎
監督 ランコ・ポポヴィッチ
◇◇◇
選手入場を待つFC東京スタンド。
G大阪側も煽る。
開始早々の北斗のゴール!
ルーカス、ブレ球ミドル炸裂!
ルーカス、2点目!
雨中の決戦は、3-2のスコア。
挨拶するG大阪の選手とブーイングと拍手入り混じりで迎えるガンバサポ。
アウェイ寄り(ほぼガンバゴール裏)のサポーターに挨拶するFC東京の選手たち。
はしゃぐドロンパ。
バックスタンドへ挨拶してまわるFC東京の選手たち。
“ボンジョルノ”長友凱旋。
花束プレゼンター長友。
それにしても、遠藤と二川の視線。(爆)
ルーカス“シャー!”
後ろのドロンパもキュート。
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