テレビ東京 『ワールドビジネスサテライト』 より
京成の新型スカイライナーは原点回帰を掲げて、
初代と同じ「AE形」を名乗り「2代目AE形」となるようです。
あの山本寛斎氏がデザインを手掛けたという超斬新な新型車。
京成としては相当な力の入れようですな。
お世辞にもカッコいいとはいえない京成の一般車両群(←私見)ですが、
この新型スカイライナーだけは違います。
京成の一般車が野暮ったいのは、特別車両のスカイライナーを際立たせるためなのか…?
そうか、なるほど!
あのK鉄の田舎電車軍団も、特急車の何とかライナーを際立たせるためだったのか…。
まあ、あの小豆色軍団の中にいれば、どんな車両でもそれなりにカッコよく見えるはず…。
別に何とかライナーがずば抜けてカッコいいわけではない!
これがブルーリボン賞を取るための、セコい作戦なんだな…。
と、久しぶりにK鉄をいじったところで本題へ。
「日暮里~成田空港36分」
「大手私鉄初の最高時速160キロ運転」
魅力的な宣伝文句ではありますが、
番組が伝えているように、知名度を含め確かに現在の日暮里駅のターミナル機能の貧弱さは否めないか…?
東京駅をはじめ、品川、新宿、池袋、横浜、大宮など、
首都圏屈指のターミナル駅を発着するJR東の成田エクスプレスに比べれば明らかに見劣りします。
番組がいう「意外な事情」「越えられない壁」とは「レールの幅」のことですが、
これは今に始まったことではなく、どうしようもない話。
「フリーゲージトレイン」とかいうのが実用化されれば解消されるのかもしれませんが、
それはまだまだ先の話でしょうし…。
ただ、もしレールの幅が同じだったら…、
東武の「スペーシア」(日光・鬼怒川行きの特急)のようにJR東との共同運行という選択肢もあったでしょうし、
京成が日暮里でJR線に乗り入れできれば、
急カーブで線路条件の悪い京成上野~日暮里間は廃止してJRの上野駅へ乗り入れ、
さらには現在工事中の上野~東京間の列車線(東北縦貫線)に乗り入れて、常磐快速線とともに東京駅へ直通、
ということも可能だったかも…。
「越えられない壁」のために、貴重なビジネスチャンスを逃している京成が少し気の毒ではありますが…。
一方のJR東の成田エクスプレスの新型車は「E259系」を名乗ります。
こちらは朝の通勤時、幕張車両センターに停留しているのをよく見かけます。
車体の配色は現在の「253系」を踏襲し「NEX」のイメージを保ちつつも、
さらに洗練された内外装が魅力的です。
せっかく沿線に住んでいるのだから、
営業運転が開始されたら、空港に行く用事はなくても、一度乗ってみたい…。
そう思わせてくれる車両です。
しかし、残念ながら成田エクスプレスは大半の列車が千葉駅を通過します…。
同列車の通過時、ホームの案内ディスプレイには「NEXの通過」と表示されます。
わざわざ「NEX」なんて書かなくてもいいのに…。
『「NEX」は東京や横浜のお客様のための列車です。千葉の方のご乗車はご遠慮ください。』
とでも言っているかのようで感じが悪いぞ。