そんなある日、知り合いの奥さんが家に遊びに来ました。娘さんの腎臓に問題があることを知ると「もし娘さんと血液さえ合えば私の腎臓を提供します」と申し出てくれました。腎臓は2つあるので、1つ提供したところで大きな支障なく生活ができると知っていたそうです。その言葉を聞いたご両親はてっきり冗談を言っているとばかり思ったのですが、「腎臓はひとつあれば十分です。腎臓を提供することで1人の女性が幸せになるのであれば、それは神から祝福されることだと思います」と言ってくれました。奥さんの気持ちが本気であることを知ったご両親は泣きながら感謝をしたそうです。当時は腎臓移植が一般的ではない時代でしたが、病院で精密検査をした結果、驚くべきことに移植が可能であることが分かりました。
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