ラジオ少年時代の思い出と・・・いま

現在50歳を越えるおじさんたちは、子供のころ拾ってきた廃品のテレビやラジオを直してあそんだ・・・・あぁ懐かしい

MULTI-2700 (FDK)

2013-11-16 | Rig

2700

同一出品者から2台の出品があり、そのうちの1台である。

(ちなみにもう1台はローカル局が落札=1,100円 問題なく使えたとも事)

商品を受け取り ワクワクしながら開梱。”まあこんな状態かぁ”

マイク、電源ケーブルなど一切無い。(あればもっと高値になっていただろう)

電源コネクタはTS-700シリーズと同一。蓋を開けて配線を確かめる。4  いざ電源ON 3 

VFO側の表示はでるがSIMPLEXは表示が全くでない。

VFO側で全てのモードで音が出ない。 

やはり駄目だったか・・・・出品者は電源が入りませんと書いてあったから・・

蓋をかけてみると、スピーカにつながるコネクタの半田が少し変。半田が無い?

 Photo ・・修理して いざ 音がしない。近くから電波を出しても全く受信しない。

送信も全くパワーが出ない。

回路図も無い、ネットで調べても確たる情報が無い。このような状態で修理とは・・・出来る事か確認してみよう。

電源を確認

オオにして、電源が壊れているケースは、これまでも経験してきた。

Ps87  5V,6V,7V、9V 13.5V,22Vが出ている。そのうちの5Vと9Vは半固定VRがあったので調整。他は通常より0.5V程度高めだった。

各基板に書かれている5V,9Vなどの電圧を測定。送信時、受信時それぞて確認。

周波数の表示をする基板の5VはVFO,SIMPLEX 切り替えたが現れない。

SELECTORのスイッチの接触不良も考えられるので、接点復活材を使い、また、何度モスイッチを切り替えて接触不良を試みたが駄目である。

VFO時とSIMPLEXのとき切り替わるリレーがある。これを別の物と入れ替えてみたが変わりなし。

 

同じように、SYNTHESIXER のスイッチも切り替えてみた。これも駄目のようだ。

まぁ 1,100円で落札した物。壊してもいい覚悟で VFOの発振に関係有りそうなトリマをさわる。

Vfoosc

さらに TS-520やTS-700のと時のように、バリコンの接触不良も考えられ、何度も何度もVFOを回した。すると徐々に改善の兆候が見られた。

ダイヤルの表示の周波数とは異なるが、送受信が確認された。

問題はSIMPLEX側 同じようにPLLがアンロックかもしれない。

めんどくさいが、PLLだろうと思われるユニットの箱をあける事にした。

Pll11 Pll2 Pll3

さわっている内に配線が切れる可能性があるため、配線など写真で保管する。

やはりPLLだ SN7400,(懐かしい) SN7490が3個使われている。

水晶発振を SN7490で分周しているようだ。

ここのトリマを回していると音が出てきた。 

セレクトスイッチは何処を示しているか検討つかないので、 多分 144MHz、145MHzだ有ろう周波数にあわせて、別のトランシーバーにダミーを接続し、トランシーバーのダイヤルを回しながら周波数を変え、・・・・おっと受信出来ているではないか。

今度はMULTI-2700にダミーをつなぎ変え送信 同時に周波数も確認した。

送信と受信の周波数はほぼ一致し、PLLの基板はOKが確認された。周波数は後であわせることとする。

これまで送信はマイクのコネクタをショートさせて行ってきたが、TRIOのMICを使うべく、マイクコネクタの配線をTRIOと共通化する。Mic

まずはFMモードから

VFOで確認。受信の周波数はトリマを適当に回しながら双方を確認した。変調も大丈夫のようだ

USB,LSBの受信の音は決して良くない。送信はキャリアが出ている。

本来ならキャリアバランスの調整用の抵抗がどこかにあるはずだが、Rx3  受信基板を見ても

どれなのかわからないので・・・別の基板にUSBとLSBの水晶があり、これをさわって受信の聞き取り安さを変えてみた。Usb  送信のキャリアも少なくなった。

ただ変調が浅い。マイクゲインをMaxにしても駄目。ちなみにTRIOのマイク インピーダンスは500Ω 合っていないのだろうか?

送信基板 Tx

ファイナルの調整

Tx_f8   調整前Bf9

調整しましたが 5W以上は上がりませんでした。Af1

デジタル表示について

PLLから正常な電圧が発生するとデジタル表示が出るかは未確認ですが、表示ユニットとSELECTORの接点の電圧を確認します

配線が確認しやすいようにパネルを外します。

A16  さらにB17                ICはSN7447ANが使われていました。C19

7447  ここのVCCには電圧が掛かっていません。

接点を確認  E1  何処にも5Vはありません。

思いきって 外部から5Vを入れてみました。 5v

すると、ちゃんと周波数の表示は現れました。D10

暫定的?に電源ユニットから5V供給する事にしました。F5

元に戻し 確認 

 SELECTORがVFOを選択した時 本来はデジタルの周波数表示は出ませんが、両方が現れます。1dscf8049

SELECTORをSIMPLEXを選択した場合  2dscf8050  

VFOの時は不自然ですが・・・・・

周波数の確認 

周波数の表示と実際の表示が違いましたので、VXOの調整をしました。

写真では判別できませんが 可変抵抗の1個が駄目です。

交換して VXOに調整を行いました。

2dscf8031  可変抵抗交換後 2dscf8032

センターメーター

センターメーターの振れが変です。

受信基板のFM検波あたりには調整用の可変抵抗は見当たりません。

追って行っているうちに、この基板にたどり着きました。

可変抵抗をさわろうとしたところ・・・・  3dscf8027

手持ちの抵抗に交換しました3dscf8082

受信感度 測定器の校正がしてありませんので 何台かのリグと相対比較しております

IC-7000やIC-271とあまり変わらない・・・この程度です。

 

VFOがガタツキと回りにくい

VFOを構成しているギヤが古いグリスが固くなっています。全てを取り除いて

Vfo  さらに100円均一で買ったグリススプレーG163

CRCの方が良かったなと・・・・後で

スムースに回ります

仕上げ

パネルを中性洗剤とマジックスポンジで洗いました。

洗浄前Bfdscf8014  洗浄後Afdscf8023

錆が多かったので塗装をしました。

Tdscf8054  Tdscf8060  ダイソーのTdscf8076

残りの課題

SSBの変調の問題:回路図が入手困難でこれから先ネットで情報集め

Vox の時間が長い:おそらく可変抵抗の不良 Vox3

日を改めて 残りの課題を処理しました。

VoxとSSBの変調が直りました。

単純な基板のハンダの浮き。これまでも確認してきたつもりですが、見落とし?

B2  怪しいところにハンダ盛をしました。 Af4

ディップ槽の条件が悪いのか、フィレット(ハンダの裾広がりの形状)が小さい。後で手直しをしているが、芋ハンダのようなところもある。

あまり良い設備で作っていないような気がします。と言うことは他の基板でも同じような事がおきるかもね・・・・・・・・。

少し音が良くないが・・・(電解コンデンサーなどは交換していないので、容量抜けなど)また次回に

RFのPowerが出ないのは(Max:5W)妥協です。

回路図がほしいが・・・・せめて取り説が (ブロック図でも)入手困難です。

1,100円の落札で結構楽しめました。

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