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大起産業事件【働く者のために闘う、ユニオンみえ】

2012-11-26 16:33:26 | Weblog
大起産業事件【働く者のために闘う、ユニオンみえ】


三菱重工の下請け企業で航空機の部品を作っている大起産業株式会社で争議が発生しています。

同社航空機事業部門工場の木曽崎工場において、組合に加入し大起産業に対して直接雇用を求めた労働者達を、大起産業の工機事業部の常務で同工場の工場長の、天田淳一­氏が、職場から締め出しを行った。

http://youtu.be/p7Wk6bcO5zs

●大起産業事件の経緯

2010年6月、大起産業の木曽崎工場で働いているた派遣会社ニッケイアームの外国人労働者から、
有給が取れない、偽装請負であると、名古屋ふれあいユニオンに相談があり、組合に加入し闘いがはじまりました。

2010年6月25日、三重県労働局に申告したところ偽装請負などが認定され指導が入りました。
なかには10年以上も偽装請負として働かされている人もいました。
労働者が派遣先で長く働いている場合、派遣先にはその労働者を直接雇用する義務が発生します。
この件でも、偽装請負の契約解除、直接雇用となると思っていたところ・・・

2010年7月末、会社側が労働局に「適正な請負に移行する」という改善案を出します。
しかしながら、職場の実態は全く改善されませんでした。
そればかりか、職場では多くの労働者が解雇されるという噂が広がりました。
これに危機感を抱いた多くの労働者がユニオンみえに加入し、闘いをはじめました。

2010年8月、会社側の出した「適正な請負に移行する」というプランは実効性が無いので、
職場の適正化と直接雇用を、大起産業と派遣会社に申し入れます。
これに対して、大多数の派遣労働者を送り出しているコスモ技研は、偽装請負を解消できないとして、
廃業すると言いだし、コスモ技研の社長は、大起産業での直接雇用を求めると認めました。

しかしながら大起産業は直接雇用には応じず、もう一つの派遣会社(ニッケイアーム)で再契約してはどうかと言いだします。
労働条件の切り下げ、しかも一からの雇用となることから労働者たちは直接雇用を求めました。

2010年11月30日午後、労働者たちはストライキを敢行。
大起産業側は派遣会社との契約がなくなったことを理由に実質上の解雇を宣告してきました。

ストライキ後の12月1日、職場で直接雇用を求める労働者達が大起産業から締め出されました。

大起産業(ユニオンみえブログ)
http://unionmie.blog.fc2.com/blog-category-17.html

ユニオンみえ、大起産業前で抗議行動
http://www.youtube.com/watch?v=f6wmY3P6C_I
http://www.youtube.com/watch?v=ruGc0viEJ0U
http://www.youtube.com/watch?v=5U0kA62dRi0


http://sky.geocities.jp/wataraiguntamakichou/

9月24日・派遣会社都築工業に組合結成通告・ユニオンみえ

2012-11-14 05:07:18 | Weblog
9月24日・派遣会社都築工業に組合結成通告・ユニオンみえ


下記はユニオンみえからの転載になります。

都築工業に組合結成通告・社長居留守で文書を屋外で朗読?!

http://unionmie.blog.fc2.com/blog-entry-320.html

9月24日、ユニオンみえ・都築ユニットは、

都築工業の本社に対して、組合の結成通知と、団体交渉の申し入れ行動を行うべく、

名古屋市中村区に向かいました。

都築工業の本社は近鉄黄金駅のすぐ近く「黄金の陸橋」と呼ばれる、

津島方面と名古屋市外を結ぶおおきな陸橋の下にあります。

黄金の陸橋の上から「若い力募集・日当10000~15000保障・日払い可」という看板が

見えるのですが、その看板があるのが本社です。

都築ユニット一行は、都築工業の本社前に車を置いて事務所を訪問。

組合結成通告と、要求書を渡したいので、社長との面会を求めたところ、

いないの一点張りでした。

最近入社した事務員に聞いたら、社長は二階にいるということで、

居留守をつかっていました。

社長が居留守を使っているだけでなく、責任者も対応してくれないので、

都築ユニット一行は本社前で街頭宣伝を開始しました。

都築工業の寮では高い寮費を徴収するだけでなく、光熱費のピンハネがある。

特に鈴鹿事業所の所長はパワハラや差別などを繰り返していることなど、

組合結成した理由をなどの内容を訴えました。

しばらくするとパトカーがやってきて、警察官が下りてきました。

街頭宣伝している組合員らにたいして、マイクを使うなとか、音量を下げろとか言いました。

これにたいして組合側は、

街頭宣伝などは労働組合として法律上認められた権利であり、

労働組合の争議には警察は介入できないのでは、とやり返したところ。

「周辺住民がアレなので」と警察官が言ったので、つかさず

「アレってなんですか?」と聞き返したところ、

「周辺住民からうるさいと苦情が出たらいけないので」とのことでした。

周辺住民から実際に苦情が出ていいるのですか? と聞き返したところ、

周辺住民からは苦情は出ていないこと、通報は会社からなされたことを認めました。



組合員らは、周辺住民からの苦情も存在しないのであれば、

組合活動の妨害をしないでください、それとも、

中村署は都築工業側の便宜を図るために、労組の活動を妨害するのですか?

と伝えたところ、警察官は引っ込んでしまいました。

そのあと、街頭宣伝を続けたところ、

警察官を使っての妨害が失敗したからでしょうか、

それとも二階に隠れていると言われる社長に呼び出されたのでしょうか、

しばらくすると坊主頭の専務がやってきて、

駐車場でしか文書を受け取らないと対応、会社内での受け取りを拒否してきました。

組合側はマイクで通告書を読み上げました。

色々な会社があるけども、文書の受け取りそのものを拒否して、

会社の前でマイクで読み上げるというのは初めてだと、

ベテランの組合員は語っていました。

組合員らは、

『いざストライキが開始されると、たとえば大口町のリンナイの工場などの場合、

工場の入り口にユニオンの旗を立てて、

マイクではなしながら出勤時間にチラシ配りなどをするだけで、かなりの効果がある。

リンナイの工場には都築工業以外の派遣会社も沢山いるが、どこの会社に所属しているのかわからないので、全ての関係者にたいして宣伝は行う。

そうすると他の派遣会社からは迷惑がられるし、

リンナイさんからは、都築工業さん、ちゃんとしなさいという話になる。

そうなったら都築工業も困るでしょう。

話し合いに応じてください。』

という話をして、最後に会社の前で横断幕を拡げてアピールしました。