体罰がいいか悪いかというと『悪い』に決まっています。
やむを得ない場合もあるのではという考えもありますが、体罰が
なくて済むものなら、ないほうがいいに決まっています。
ただ、体罰の難しいところは、指導者から教え子へ、親から子へ
つながり、歴史であり連鎖であるところだと思います。
とくに、体罰があって結果もでたという場合はなおさら。
例えば、僕はバレーボールをやってきましたが、バレーボールの
歴史は、いや日本のスポーツの歴史は大松監督抜きに語ることは
できません。
全日本女子の監督として、1962年に世界選手権優勝(日本の団体
競技で初の世界大会優勝)、1964年に東京オリンピック金メダル。
アイデアや技術指導も長けていたそうですが、一方でスパルタと
呼ばれた厳しい練習もありました。
大松監督は、インパール作戦の数少ない帰還者でもあるので、
常人が耐えられないことを耐えてきた方でもあるでしょうから、
その凄さは想像できます。
しかし、これがスポーツ指導者の成功例として語られることに
なってしまったわけです。
では、大松監督を、東京オリンピックの金メダルを否定するのか
というと、そんなつもりはありません。
当時はスポーツ指導の目覚ましい成功事例もない中、指導者と
選手の信頼関係でやってきたということですから。
しかし、今は違います。
さまざまな成功事例もあり、時代とともに変わっていかなければ
ならないということ。
また、当事者が強い意志によって、体罰の歴史を断ち切ることが
必要になりますね。
最新の画像もっと見る
最近の「ひとりごと」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事