京田辺市「個別指導塾 時習館」代表の日記

『真面目』の危うさ

「真面目」という言葉を調べると、次のようになっています。
 1.うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。
  本気であること。また、そのさま。「―な顔」「―に話をする」
 2.真心のあること。誠実であること。また、そのさま。
  「―な人柄」「―に暮らす」
本来の意味は、精神的な部分や心の部分のことで、人の内面を表す
ものです。もっと言うと、社会や自分自身などの全てのことに向き
合うとも言えます。

しかし、学校教育の中で一般的にイメージされる「真面目」とは、
 1.決まりやルールを守り、他の人に迷惑をかけない。
 2.授業や学級運営が円滑にすすめられる協力をする。
といったところでしょうか。
つまり、言動や振る舞いなど人との関係で目に見える部分、外面を
表しています。

実際、多くの人が「内面の真面目」と「外面の真面目」が存在する
ことは知っていると思います。そして、「内面の真面目」がとても
大切なものであるということも。
ただ、小中高生が内面の真面目さが過ぎると褒められるよりも面倒
がられることもあるかもしれませんが、外面的に真面目にしてさえ
いれば大人には間違いなく褒められることです。そんな経験を繰り
返しているうち、子どもたちが内面の真面目よりも外面の真面目の
ほうに価値をおくこともあるでしょう。

そうなると、一番危ないのは「内面の真面目さがなくて自分に向き
合うことができないのに、外面が真面目で褒められている」ケース。
内面が磨かれず、外面を当たり障りなく過ごす日常になってしまい、
しかも自覚症状がない状態です。そのまま大人になってしまうと、
自分で解決策を見いだせず、周囲に責任を求めるようなタイプに
なりかねません。
これらのことは、子どもたちの努力によって変えることができる
かもしれませんが、大人の誘導によって大きく変わってきます。
いや、子どもたちを導くというよりも、大人が本気の姿を見せる
ことこそ子どもたちの「内面の真面目」を磨くことにつながるの
でしょうか。
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