歯科医物語

歯科医、現在 休養中、「木偶庵」庵主、メインサイト http://www.jiro-taniguchi-fan.com/

鳥インフルエンザとは

2020-11-09 22:02:48 | ☆エッセイ・コラム
ウイルスの病原性は、OIEの定める判定基準に従って判定される。家畜伝染病予防法では、家禽に感染するA型インフルエンザウイルスのうち、HA亜型に関わらず病原性の高い株による感染症を高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)、病原性は低いがH5もしくはH7亜型である株による感染症を低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)としてそれぞれ法定伝染病に、H5およびH7亜型以外の亜型で低病原性のものを鳥インフルエンザとして届出伝染病に指定して区別している[1]。


鳥インフルエンザとは文字通り「鳥のインフルエンザ」であり、ヒトが感染するインフルエンザとは別物である。ヒトのインフルエンザの原因となるヒトインフルエンザウイルスと、鳥インフルエンザの原因となる鳥インフルエンザウイルスは、感染対象となる動物(宿主)が異なるため、一般的には鳥インフルエンザウイルスがヒトに直接感染する能力は低く、また感染してもヒトからヒトへの伝染は起こりにくいと考えられている。


しかし大量のウイルスとの接触や、宿主の体質などによってヒトに感染するケースも報告されており、H5N1亜型ウイルスなどでは家禽と接触した人間への感染、発病が報告されている。ただし感染者は、ヒト型とトリ型のインフルエンザウイルスに対するレセプターを有していた。



またヒトインフルエンザウイルス自体が、水鳥の鳥インフルエンザウイルスが何らかの過程で変異して生まれたものだと考えられているため、鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスが混じり合って変異し、ヒトの間で感染(ヒトヒト感染)する能力を持つウイルスが生まれ、新型インフルエンザが発生する危険性も指摘されている。将来それが爆発的感染(パンデミック)を引き起こす可能性があることから、鳥インフルエンザの感染の動向が注視されている。

 

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