ハイ.こちら人権110番!

人権思想の啓発・啓蒙と実践活動・助言と指導などが活動目的です。日常に起こる様々なトラブルについて意見、体験をどうぞ。

職質事例は掲示板にも:坂君は反撃へ

2005年04月23日 01時08分12秒 | Weblog
050422 金 
 調べてみると、職務質問と銃刀法違反とか軽犯罪法違反容疑で検挙されたことが
納得いかずに、この人権110番に訴えてこられたケースがかなりあるのだ。「掲示板」
にもあった。
 先日は坂光正君が訴えてきたが、その反応はいくつかあった、坂君には数日前に
面談した。しっかりと取り組む姿勢と学習能力がある。後は具体的にどう反撃するか
だが、作戦は整ってきた。

 さて、以下に掲示板に訴えてきた人の声を紹介しておく。この人がどのように取り
組んだかは不明名だが、せめて抗議なりをして欲しいものだ、闘わざる者には人権は
与えられないと言うのが、現実社会の厳しさだ。


№・1980 秋葉原で職質多発!
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けーさつやさんににつかまったー!@罪状:軽犯罪法違反!!

 秋葉原を上野より銀座方面に歩行中、後ろから自転車に乗ったけーさつかんふたりぐ
みに職務質問を受けるのー。
なんだか危険物を持っていないかという事。急ぐので、とか任意ですか?強制ですか?
任意なら拒否しますっ!とか言っていても埒が開かず路上で持ち物検査ーっ!

 で、出てきたのが電子系ガジェットにパソコンのばらし道具一式運の悪い事に(…って
いうか、標準装備なんだがw)この中に「レザーマンツールナイフ」が入っていたのが運
の尽き。
 任意同行という形ではありますが
「めでたく捕まりましたー!!」

 警官に周りを囲まれパトカーに乗りこみ、もよりの万世橋警察へ向かう事に…
どきどき、こんなの初めてだよー!!

http://psyclone.m78.com/diary/200411.html#20041111

 業務用あるいは趣味で使う工具あるいはナイフ などを持っていただけで
職質 逮捕 とは!警察国家許せません!

 以上投稿

職質が検挙の端緒になった事例

2005年04月21日 22時27分09秒 | Weblog
振り込め詐取金、引き出し専門グループ逮捕 報酬は3% (朝日新聞) - goo ニュース

 おれおれ詐欺から「振り込め詐欺」の呼び名に替わっても、連中のすることと被害者は相変わらずいることは報道の通りだ。騙す悪党、騙されるバカと言うが、警察捜査はしばらくは追い付かなかった。が、天網恢々疎にして洩らさず、という。
 停まっている不審車両を警官が職務質問したことから、逮捕に至るわけか。もしも見逃していたら、詐欺グループはまだまだ稼ぎまくっていた可能性はある。検挙という点だけに絞れば「良かったね」となるが、その陰の部分は表には出てこないものだ。
 どういうことかというと、職質が効果があったと言うことになれば、市民の方も「頑張れ、警察」と言うだろうし、警官は余計に張り切る。その結果が犯罪の摘発である、という面だけ強調されるとちょっと待てと言いたいのである。
 何故か? それは警察活動は犯罪の予防と検挙が責務ではあるが、同時に適法、適切な法執行、法律厳守と人権の擁護がある。最近の相次ぐ警察不祥事は、警察の勇み足や職権の濫用、その結果は重大な「人権侵害」の危険性に結びつくのである。
 まだある、被害者は騙された人だが、ここまで社会問題にならないと警察は動かなかったのである。被害が続出したことからようやく警察は動いた、警察活動の責務は法に定められているが、犯罪の謙虚だけではなく、むしろ事前の予防や牽制である。
 鈍い警察であったから、振り込め詐欺集団は暴力団関係者と手を組み、サラ金地獄と高利貸付の流れの一端にこの犯罪を生み出したのである。
 騙される人はもちろん被害者で、悪いのは騙す詐欺師グループや便乗組の犯行だ。ようやく犯罪という陰の部分に焦点が当てられたが、反面、当てられたライトのために陰に隠れた新しい「陰」があることに気付くべし。特に警察は犯罪予防の見地から読むことが必要である。


 

日々是好日哉・2  ガストラブル記 

2005年04月15日 14時28分42秒 | Weblog
 晴 在宅 原稿執筆中心に
 [ガストラブル顛末記・現在進行中]ーーー5月23日に完結せり

200年4月14日 水 晴
 ガスの調子が悪くて、炊事に不便を来している。何度家主の小貫夫妻に言っても一向にガス屋が来ない。着火しにくく、時間にして10分以上、ガチャガチャとスイッチを回す回数は最高100回以上にもなる時があった。好い加減腹が立つが火がつかないと役に立たぬ。
 初めに告げたのが三ヶ月前のこと、回数にして五回くらいは「ガスの出が悪いので困っている、何とかしてくれ」と要求してきた。
 「ハイ、ハイ、分かりました、業者に言います」というのが最初の返事。一週間経っても二週間しても来ないので、電話で請求した、また玄関口であった時にも告げた。家主は返事だけは良いのだ。
 「ガス屋には言っているんですがねぇ」、と。こんな調子が続いた。
 返事だけは良いという人間がいる。家主も段々と惚けて聞いたがすっかり忘れてしまったのかな、と思ったりした。半分は同情もしかかったが、困っているのはこちらである。
 大家が言い忘れているとは思えない、とすればガス屋が忘れているか注文殺到で、家主の注文に応じられないのかも。いや、待てよ、もしもそうならば「いまは忙しくて、そちらまで手が回らない」と断ってくるはずだ。

 業者の返事があれば家主は当方に伝えるはず、という順繰りに考察していくと、家主の調子の良い返事がますます不審になってくるのだ。腹が立ってきても不思議ではない。
 我慢も徐々に限界に近づきつつあった。最後の手段の一つとしては、家主に「家賃で相殺するぞ」、通知するのだ。多少でも脅しを掛けることだ、こんなやりっ放しのヤツには相手の一番大事な家賃収入に影響があることをすれば、すぐにやるだろう。
 そしてつい数日前に何度目かの通知をした。「ガス屋はどうなっているのですか?」と怒りの気持ちを抑えながら丁寧に。
 家主曰く「言っているのですがねぇ」。そして昨日のこと、私は東京ガスに電話をした。大元のガス会社に連絡をしてとにかくガスが出る状態にしてくれ、という要求を伝えることにあった。
 本来は東京ガスは関係はない、直接はなくても間接的にはあるといえる。かくて事情を話した。そして当方に来手もらうことになった。「どこが悪いか見てみましょう、出張費が二千円掛かるがいいですか」というので、金の件は了解した。
 ガス会社から家主に正規有させる道もあるが、事前に了解や通知をされていない立場の家主にすれば、ガス会社と一悶着ある可能性もある。そのトラブルが発生も予測の範囲内だから、そのようにしても良いのだが、新しい紛糾は不要だと考えた。
 ガス会社も小生から払ってもらった方がスムーズに運ぶと思うだろう。そこでそのようにすることを告げた。会社は喜んだ。
 「私の方で払いますよ」と告げた。この件は話が付いた。本来は家主が払うべきものだから立て替え払いになる。または告知の上で家賃から引くのである。
 本来は家主がすべき仕事私が代行するものだ、家主と工事業者の怠慢を替わってするわけで、本当は慰謝料も取りたいくらいだ。加算しても良いが今回は放棄しよう。

 一時間後にガス会社から技術者が来た。同じ繰り返しの説明をせざるを得ないことあったが、状態を実況見分した、その結果は部品交換が必要だということになった。
 彼が電話で確認をしたところ、その部品はガス器具を製造した会社にはもう無いということも判明した。ガスは何とか付くようになった、しかし部品交換をしないとダメであることには変わりはない。
 ガス会社の佐藤青年はガス器具の特徴などをちゃんと説明してくれた。わたしは納得した、部品の有無も調べてすぐに電話で返事をくれた。
 次はこちらが家主に伝えることがある、ガス会社を呼んで判明した事実と修理の必要性だ、部品を探して交換出来れば良し、ダメな時は器具セットを全て交換してもらわねばならない。
 店子の小生は、家主に家賃をキチンと払っている、その対価としてガス、水道、電気のライフラインは供給することは必須条件だ。今回のように三ヶ月間以上も放置し、挙げ句に店子をしてガス会社に直接連絡をさせるとは言語道断である。

 が、済んだことはもう良いとしよう。ガス会社からの返事を待って、次は小生の方から家主に伝える。「家主がしないのでこちらで手当をしました、故に代金は払って欲しい」と。家主がどう言うかが楽しみである。
2005年4月15日 木 晴 午後二時半記録

2005年4月17日 金 晴 暖 ごご3時半校正と一部変更、追加
 コメントが二件入る
 ガス会社からの返事は来週以降になろう。その間に家主には黙って待ちの状態で臨むことにしよう。家主から来週末になっても返事がない時には、「ガス工事業者には連絡をしたのですか? まだ来ないがどうしてか? 私は何度も家主の貴方に告げているが、どうしたらいいと思うのか?」と詰めていくのである。さて、段々面白くなりそうだね。

職質後本署で取り調べ(坂光正)

2005年04月15日 09時46分06秒 | Weblog
Subject: 坂  取り調べ内容 
To: jinken110ban@yahoo.co.jp

 お世話になっています。
早速ですが、取り調べの内容を報告させて頂きます。

1/25PM10:00頃、私の車のナンバー灯が消えていたため、パトロール
中の警察に停められ、車内からナイフが出てきたので、浅草警察へ連れて行かれ
ました。

 警察署に着くと、署の前で写真を何枚か撮られた後、取調室に入れられ、 ま
ず、車内を検査した警官に、
「今から色々と聞かせてもらうけど、あまり反抗的だったり、素直に協力しない
と逮捕ということも出来るんだから、そうなると後々、自分に不利になるぞ。」
と、脅かされました。
 その後も、何人かの刑事に「なぜナイフが、ドアポケットにあったのか?」
を聞かれ、その都度、私は説明しましたが、刑事達も同じように
「あまり認めないでいると、逮捕できる、帰れない、後に自分に不利になる」
等、言われ、私は段々と不安になっていきました。

そのナイフは、仕事で使う道具なのですが、毎日、必ず使う道具ではないので、
今年の始めに使ったのを最後に、ドアポケットに置き忘れていました。
 いつもは道具箱にしまっているのですが、その時は、車を発進させた後に、
ナイフを入れ忘れた事に気が付いたので、とりあえずドアポケットに入れ、後
でしまおうと思っていたのですが、そのまま、警官に発見されるまで忘れてい
ました。

 その後の取り調べですが、最後は、大阿久係長(当日の責任者)と堀内刑事
(本件の担当者)に取り調べを受け、書類を作成する段階にはいりました。
 
 それまで、私は一貫して、仕事に使っていると主張していたのですが、その
当時、私は、今の仕事を始めたばかりなのもあり、名刺や、それ以外にも、今
の仕事をしている証明をする物が無く、その日は私服な事もあるので、
「このまま認めないと、今日、帰す事が出来ないし、先に進めないよ、今度、
来てもらうときに、また、ゆっくり話しを聞くから」と、取り調べは続き、堀
内刑事から「これと同じに書いてくれ」と、書類を作るために下書きを見せら
れ、その文章を、書きながら読んでみると、(以前、仕事に使っていたナイフ
を所持していた)と、過去形になっており、私は、堀内刑事に
「これでは内容が全く違います」と伝えた所、
「俺はそう思ったんだ」と言われました。
私は、そんなのおかしいとは思いながらも、しょうがないのか?と、思い始め、
「書類を作らないと、今日は帰せない」
 と、言われると、友人にも迷惑がかかることや、色々な不安がよぎったのも
あり(以前、仕事で使っているナイフを所持していた)と、変な文章を苦し紛
れに書き、その書類とナイフ所持の書類にサインをしてしまいました。
その後、指紋を採るからと、言われたので、
 私は、「ちょっと待って下さい、弁護士に連絡させてください!」と、言う
だけ、言ってみたのですが、大阿久係長は、
「そんなもの必要ない!これぐらいの事で、そんなものいらない、ただ、今は
坂君が、本当に電気工事の仕事をしているか、分からないから、こうするしか
ないんで、今度、来てもらう時、その時に証明出来る物を、見せてもらえれば
いいから」
「一応、立場上、絶対に事件にしないとは言えないが、これくらいの事では、
そんなもの必要ないよ、それに身元引受人になってくれた友達も待ってるし、
先に進めないから」
 と言われ、私は、渋々、指紋を採られ、その日は帰りました。

以上が、当時の取り調べ内容ですが、私は、やはり納得がいきません。
 道具も無いと困りますし、これは絶対に、事件ではないと思いますので、私
は、出来る限りの事をしたいし、千代丸先生の言葉を借りるようですが、闘い
たいと思います。
 力を貸して下さい、宜しくお願い致します。

 坂 光正

柿鶴さんに返信:悪徳弁護士は多いぞ

2005年04月13日 15時18分22秒 | Weblog
054013 発信
 拝見しました、面白く興味深く読み、そして参考に出してい
たUrlもすべて開いてみました。
 なかなか丁寧な案内というか、問題提起の参考資料の紹介も
含めての投稿は非常に適切というものだと感じました。幾つか
の感想がありますが、貴兄自身が述べておられるように「警察
権力と関わる直接のテーマではない」ということですが、具体
的な事件に関わる問題の提起でもなさそうだし、弁護士や司法
についての事に絞られるのかな、と思いました。

 映画「レインメーカー」は小生も観ました。映画館での干渉
とテレビ放送を含めると三回以上観て、司法試験受験生にも「
この映画は観た方が良いよ」と勧めたものです。アメリカの司
法のあり方やまず保険会社の悪辣さ、それに金儲けだけに専念
する弁護士事務所の実際が赤裸々に描かれていること、日本の
司法、弁護士理念とは相当に違うことが分かり、日米の違いが
映画表現の面白味と相俟って、うん、面白い映画だと思った次
第ですね。

> 答が見つからない。いくら考えても、ぼくの頭では全くわか
らないことです。
ーーー答えとは何か具体的な事案のことですか? 問題を持っ
ていてその答えを求めているものでではないと言うことでしょ
うが、何を想定しての投稿に繋がるのでしょうか?


> 弁護士を利用した人はみんな暗に認めていることです。弁護
士は資格を担保にして仕事をしています。
ーーー「暗に認める」のではなく、実際に悪徳弁護士に被害に
遭った人たちが沢山いるのです。その一部が「人権110番」に
訴え、投稿し、懲戒請求や訴訟を起こしているのです。実名を
挙げて追及していますよ。法匪と名指ししてバッジを取り上げ
るまで追及する市民、依頼者がいることはご存じないですか?

 貴兄の意見や内容についてとても面白くかつ重要な問題提起
もあるので、小生も感じるところ多く、もう少し書きたいがま
た改めて、とします。
 最後に一つ教えてください、どういう手順、手続きでこのHP
に投稿をされたのですか・ 管理者の許可とか了解が必要とな
っているが、そうした上でのことですか・

 ともあれ、とても面白い内容と問題提起でした。今後もこう
した提起や意見を出して下さい、一読者としても非常に嬉しい
ですね。

 千代丸 健二

柿鶴さんの「人権と弁護士」矛盾について、(投稿)

2005年04月13日 14時59分21秒 | Weblog
人権と弁護士についての投稿を紹介
ーーー柿鶴さんからの問題提起としてーーーーー読者の意見募集します!--ー

初登場の柿鶴です。東京の中小企業の独身サラリーマンの若造です。皆様、よろ
しくお願いいたします。
 警察権力と関わる直接のテーマではございません。ご了承く
ださいませ。

答が見つからない。いくら考えても、ぼくの頭では全くわからないことです。
弁護士を利用した人はみんな暗に認めていることです。弁護士は資格を担保にし
て仕事をしています。
レインメーカーという映画でダニー・デビートが言っていましたが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000657R8C/qid=1103806475/sr=1-1/re
f=sr_1_2_1/250-1824539-3624215
弁護士の守るべきルールは「盗むな」「嘘をつくな」「依頼人のために戦え」だ
けだそうです。依頼人の不利益になる言動をする弁護士はいません。依頼人から金を
もらうのですから。企業や行政機関を相手に交渉をしなければならないときは、依頼
人にとって死活問題です。手を抜くバカな弁護士はいません。しかし、一点だけ利害
が一致しない点がある。

「依頼人が弁護士に支払う報酬をいくらにするか?」ということです。依頼人か
らすれば弁護士報酬は安く済ませたい。弁護士は反対です。依頼人からたくさんの
報酬を受け取りたい。本質的に利害が対立しています。

揉め事が大きくなればなるほど、依頼人が弁護士に支払う報酬は増大します。も
し、弁護士の助言通りに行動して失敗しても、弁護士は「最善を尽くしました」
としか言ってくれないでしょう。家族や親友に弁護士がいるなら話は別です。そうで
なければ、弁護士(のアドバイスの内容)が「仕事が欲しくて言っている」のか「本
当に依頼人の利益を考えて言っている」のか見極めるのは、依頼人の孤独な判断です。
たとえば、医療のセカンドオピニオンのように、別の弁護士に助言を求めても、その
の弁護士との利害の対立は生じます。医療のセカンドオピニオンは、
「患者が、ある医師の診断が妥当かどうか別の医師の助言を求めること」です。
その別の医師との利害の対立が生じない保証は無いです。依頼人(患者)と職業
専門家との関係では、利害の対立は不可避に思えます。
大分前にこんなことわざを聞いたことがあります。たしか、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4882618508/qid%3D1113311838/250-045
0563-3016258
という本にあったと思う。

「全ての専門職は素人を欺くための詐術である」ということわざです。
 専門職の人間が、きちんと仕事をしているのか?そして仕事の内容に見合った
妥当な報酬を請求しているのか?」を素人が確実に見極める方法は無い。もし、見極
めるだけの能力があるのなら、人任せにせずに最初から自分で全部やったほうが利口
です。たしか、千代丸さんも、「被告は最大の弁護人」とおっしゃっていた気がい
たします。

「弁護士の仕事の質に文句を言うぐらいなら、てめえで法廷に立てる能力を身に
つければいい。弁護士を信頼できないなら、てめえで全部やれ。」
というのはもっともだと思う。しかし、普通に市民として生活している人間に弁
護士並みの能力を要求するのは酷です。どうすればいいか本当にわからない。誰にき
けばわかるのかもわからない。皆様は、いかがですか?かくいうぼくはまだ、全く弁
護士を利用したことがないです。民事と刑事をちゃんぽんにして、議論をしています
が、論点の本質は動かないと思う。
なお、今回のテーマは
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4380800008/qid=1107093394/sr=1-1/re
f=sr_1_8_1/249-1461517-8549948
という本で、「報酬の請求という点では、弁護士も第二の敵と思え」という言葉に触発
されました。
三一書房の伝説的名著です。筆者の増尾由太郎氏はいかがされているのでしょう?非常
に気になります。
長くなりすぎてごめんなさい。見落としがたくさんあると思う。どしどしご指摘くださ
いませ。
皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

柿鶴より



熱海署事件第2回控訴審に山本麻衣子さんの意見

2005年04月13日 04時44分52秒 | Weblog
東京高裁刑事第四部で4月8日午後から開かれた熱海署事件は冤罪主張をしてい
る。その主張がほぼ認められそうな審理内容になってきた。一審では本人の「有
罪を認める」という自供があったが、その反省から直ちに控訴したものだった。
 裁判所の姿勢に一番喜んでいるのは被告の鈴木正勝さん本人だが、同じように
娘の麻衣子さんも心から喜んでいる。その気持ちと裁判傍聴記が届いたので紹介
する。検察官の高橋という男は意地悪質問をしきりに発したが、それは成功しな
かった。次回の公判は5月24日午後である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
 控訴審の第二回公判は、はらはらしましたが、とても楽しかったです。静岡地
裁沼津支部での一審に比べると夢のようでした。3名の裁判官の質問を聞いても
真剣に審理しようとしているのが伺われました。今まで公判では主張したいこと
が、全く主張できず苦しい思いをしました。もちろん判決のことも気になります
が、今はこの事件が審理されているという事実だけで、非常にうれしく思ってい
ます。
 初め仙波裁判官が「時間は厳守で」と強調していたので、厳しく時間を制限さ
れるのだろうか、と心配しましたが、先日の証人尋問では時間をかなりオーバー
しました。仙波裁判官は「時間はどうしてもオーバーするようですが、それは仕
方ありませんからね。」と言っていたので、時間をかけて審理してくれそうです

 静岡地裁沼津支部の傍聴席に座っていたときのことを思い出しました。あのと
きから考えると、高裁で柳沢さんが証言しているのを見るのは夢のようでした。
一審では福地弁護士に煙たがられながら何度も話し会って、結局柳沢さんについ
ては、最終弁論で申し訳程度に情状の範囲で名前が出ただけでした。裁判官にも
検察官にも無視されました。「だめでもともと」という思いで頑張ってきました
が、4/8の第二回公判は私の夢が叶った瞬間だったと言っても過言ではありま
せん。高橋検察官が私を「お父さんの無実を信じて頑張っておられた。」と私を
評してくれたのも非常に嬉しいです。おそらく高橋検察官は柳沢は私にそそのか
されたとかなんとか言いたかったのでしょうが。
 これは一つ反省なのですが、大熊弁護士には私の不注意で迷惑をかけてしまい
ました。田中さんの陳述書はもっと慎重に書き、田中さんに何度も確認をとるべ
きでした。私は田中さんの性質を知っている訳ですから、もっと慎重になること
もできたはずです。今後肝に命じます。
 大熊弁護士について言えば、田中さんの証人尋問は上手で感心しました。私が
陳述書を書くために田中さんと話をした時のことを思うと、田中さんから話を聞
き出すのは大変でした。田中さんが証人調べで「柳沢さんに証人になって欲しい
と頼まれたのは、手島さんの入院後まもなくのことで、それは確かなこと。」と
言ったとき、「鈴木さんの逮捕後でしたか、それとも前でしたか。」と基点の切
り替えをした質問は素晴らしいと驚嘆しました。優秀な人です。これだけの能力
があればソーシャルワーカーも崩せるかもしれません。
 この事件に命をかけてくれたと言っても過言ではない千代丸さんには、本当に
お世話になりました。父母の逮捕から一貫してお力添え頂き、本当にありがとう
ございました。ここまで来ることができたのも千代丸さんのおかげです。今まで
私は、これほど私たち家族が恵まれていると感じたことはありません。今後とも
よろしくお願い致します。

山本麻衣子

職質体験しました

2005年04月06日 12時47分14秒 | Weblog
 こんにちは、読者の皆さん、お変わりありませんか? ということで本日は
「職質質問を体験して困った」お話をします。ご意見をどうぞ。
   「ハイ、こちら人権110番!」編集子より
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前略、突然ですが、HPを見させていただきメールさせていただきます。

先週、新宿区の路上にて職務質問を受け軽犯罪の罪で明日火曜日に出頭を求めら
れて困っております。
この事件の経緯をお話します。
12月9日の午後9時45分ごろ新宿区の新大久保近くの路上で韓国からのお客様を食
事に連れて行くため路肩にウインカーをつけて停車していました。
そこへ第二自動車警ら隊の管田峰治と表木博徳という2名の乗ったパトカーが私
の前に停車し2人が降りて近寄ってきました。

管田(以降管)『すいません。お兄さん。何やっているのですか?』
私『また職質ですか?』
管『また?って、お兄さんはいつも職質に合うんですか?』
私『会いますね。何か風体でも気に入られないのかな~』
管『そんなこと無いと思いますけどね。ちょっとトランクを調べさせてもらって
いいですか?』
私『はいど~ぞ!開いてます』
管『お兄さん。これからどこに行くのですか?』
私『今、お客さんが海外からいらしているのでこれから食事に行くので携帯のサ
イトで検索しているんですよ。』
 『ですから、失礼の無いように早く終わらせてくださいね。』

で、後ろのトランクを調べていた表木警察官が前に来る。
2人でコソコソと話をしている。

管『お兄さん。このトンファーなんですがね。軽犯罪法違反なんで署まで来ても
らわないといけないんですよ。』
私『トンファー?なにそれ?それは懐中電灯ですけど。(大体トンファーなんてし
らないので・・・)』
管『これは懐中電灯でもトンファーとして使用できるので署まで同行してももら
いますよ。』
なんだかうれしそうだな・・・
私『これがトンファーだなんて知らないし、赤色の懐中電灯を積んでるとしか認
識して居ないのにですか?』
管『お兄さんがなんていっても、危ないものは危ないので今から一緒に行っても
らいます。』
私『どうしてもダメですか?』
管『ダメです』
私『今、海外からのお客さんが一緒に居てこれから食事なんだから後からでもダ
メですか?』
管『お兄さんがなんていってもダメです。』
そこで表木警察官が
表木『じゃあ、後日新宿署まで出頭してくれる?』
私『しなければだめ?』
2人とも『ダメです』
私『じゃあ、出頭しましょう。で、連絡はどういう風にしたらいいです?』
管『その前に運転免許証見せてください。』
私『見るだけですよ。』
管『この名前、なんて読むの?お兄さん』
私『大路(たろう)ですよ!』
管『で、電話番号も教えてくれる?』
私『090-xxxx-xxxxです。』
管『え?XXXX?』
私『XXXX!聞えないの?』小さい声じゃないのに・・・
管『分かりました。』
私『じゃあ、お巡りさんの名前と、連絡先教えてよ。』
管『私は第2自動車・・・』
私『警察手帳あるでしょう?』
管『ハイ見てください』
私『もう一人の方もお願いしますね』
表『どうぞ』
私『電話番号は?』
管『わからないな~お兄さんの連絡先聞いてるからこっちからかけるよ』
私『いいから教えてよ。』
表『携帯を取り出し、え~とXXXX-XXXXです。)
私『自分の勤務先も空でいえないの?困ったものですね・・・』
私『ところで、菅田さん!さっきからそのお兄さん!って言うのが
  とても不愉快なんだけど?』
管『じゃ、だんなさん』
私『あなたのだんなさんじゃないしね!』
管『じゃあ貴方様!』
私『もう何でもいいや。言葉遣いには気をつけてね』
表『このトンファー何処においたらいいかな?』
私『懐中電灯です』何が何でもトンファーにしたいんだな・・・
表『じゃあトランクにしまおうか?車内がいい?』
私『元のところで結構です』
 『ところで、この懐中電灯は3日前にも浅草で職質にあって見られているし、
  その前も何度か見られてるんだけど・・・』
管『じゃあ、その警察官が分からなかったんじゃないの?』
私『だって、錦糸町の職質のときなんかちょっと待ってくださいね。
  メモ見るから・・・あった。5月の7日の夜10時ごろ錦糸町の路上にて森達之、
荒川巡査に杉野さんて上司の方ですね。この杉野さんには(これな~に?)って
聞かれたから(懐中電灯です。)って答えたらあ!(じゃあ大丈夫ですね。
気をつけて帰ってください。)って太鼓判押されてるんですよ!』
管『その警察官が知識なかったんでしょ!ダメなものはダメですね。』ニヤニヤ
している。

 結局この後開放されました。しかし、翌日連絡しても新宿署に居ないので
警視庁の相談係に電話して昨日の経緯、お兄さん呼ばわりされて心外であること
などを伝えて連絡が欲しい旨伝えたところ、後から第2自動車警ら隊の渋谷分隊
長という人から連絡が来ました。
で、またはじめから説明しましたが明日の午後に新宿署に出頭せよ!
との事です。今回の件では、懐中電灯がトンファー?に見えるとのことですが、
錦糸町でお墨付き?をもらっているし、何度も検問、職質で何も言われないでき
たこと。
今回も隠していれば軽犯罪法違反らしいのだがトランクの荷物の一番上が隠して
いる?といえるのか?疑問です。
 海外での仕事が多いので、犯歴に載るような事はVISAにも影響しますし困るの
でまずは相談と思い、メールさせていただいたしだいです。
是非よきアドバイスをお願いします。

宮田000

静岡大生を起訴、弁護側は「十分な証拠はない」と異議

2005年04月01日 03時44分13秒 | Weblog
2女性殺害で静岡大生起訴、弁護側「十分な証拠ない」 (読売新聞) - goo ニュース
静岡大学生が女性殺人事件で勾留満期日の3月31日静岡地検から起訴された。容疑者から被告人という呼び名に変わる。弁護側は『充分な証拠もなく起訴は不当だ』としており、検察は状況証拠を積み上げて自信はあるというが、凶器に使ったとされる刃物も発見されていないし目撃者の証言も曖昧である。
 小生の見解は「起訴は不当」というものだ。処分保留で釈放し、引き続き捜査を継続するのが適正な捜査手法だ。
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女性殺害で静岡大生起訴、弁護側「十分な証拠ない」

 静岡市新伝馬の健康用品販売店「クオリテ」で女性従業員2人が殺害された事件で、静岡地検は31日、同市大谷、静岡大4年生高橋義政容疑者(24)を強盗殺人と住居侵入の罪で静岡地裁に起訴した。
 高橋容疑者は黙秘を続けているが、同地検は「状況証拠の積み重ねにより、公判維持が可能と判断した」として起訴に踏み切った。
 起訴状などによると、高橋容疑者は1月28日午後5時過ぎ、同店に侵入し、従業員の井本嘉久子さん(当時60歳)(静岡市西島)と竹内真知子さん(当時57歳)(同市清水村松原)の首を刃物で切って殺害、レジなどから約6万6000円を奪ったとされる。
 直接犯行を裏付ける物証はないとされる中、静岡中央署の捜査本部は〈1〉凶器とは異なるが、同店で高橋容疑者の小型ナイフが発見された〈2〉現場近くに残されていた自転車のタイヤ痕が容疑者のものと一致した〈3〉犯行時間ごろ、その場から自転車で若い男が立ち去るのが目撃された――などの状況証拠を積み重ねた。

 静岡地検の中屋利洋次席検事は「自信をもって起訴した。有罪にするだけの証拠はあると思っている。動機は複数の要素があり、公判で明らかにしたい」としている。これに対し、高橋容疑者の弁護士は「接見で聞いた取り調べの状況などから、十分な証拠があるとは思えない。国選弁護人を増やしてもらい、今後も全力で弁護活動する」とのコメントを出した。

 高橋容疑者は、公務執行妨害、器物損壊、傷害、銃刀法違反罪で既に起訴されており、初公判は5月11日に予定されている。


大熊弁護士についての論考(山本麻衣子)

2005年04月01日 00時19分54秒 | Weblog
山本麻衣子 □タイトル:「打ち合わせに向けて思うこと」

 昨年の5月から、今まで全く縁のなかった弁護士という職種の人々と突然接す
るようになって色々な弁護士と会いました。弁護士さえ付けば負担が軽くなると
期待していたのですが、それは全く逆で「父は無実です。」と主張すると、私は
弁護士とは対立する立場におかれてしまいました。これには驚きました。

 そんなことをしているうちに弁護士に偏見を持ちつつあったのですが、大熊弁
護士がついて「中には良い弁護士がいるというのは本当なのだな。」と実感でき
ました。
 今回の打ち合わせ(4/1)にも快く応じてくれました。いつも「土日でもい
いですよ。」と言ってくれるのには驚きます。私なら土日は出勤したくありませ
んから。私が「実際のところ、土日に働くのはお嫌でしょう?」と聞くと「全然
かまいません。」とのことです。真面目な人だなあと、つくづく感心します。

 大熊弁護士は善意あふれる人で、共に父の無罪を勝ち取ろうと力を貸してくれ
ていますが、やはり、弁護士としての立場と私と父の立場では考え方に違いが出
るときもあります。「無罪を勝ち取る」という目的は同じでも、どのようにして
勝ち取るかという過程が違うこともあります。そういう意味で今回の打ち合わせ
は重要でしょう。

 これは推測ですが、窃盗を外す目的だけならば、もしかすると大熊弁護士は地
検の検察官と柳沢調書を作成した刑事の証人尋問は必要がないと思うかもしれま
せん。裁判官は柳沢が証言すれば、調書の開示は必要がないと思っているようで
す。大熊弁護士も異議を唱えなかったので、柳沢の証言だけで十分と思っている
可能性があります。

 ソーシャルワーカーの尋問に関しては、これは主に検察側に有利な証言として
調書にありますので、矛盾を明らかにして裁判官に被害者の証言の信憑性に疑い
を持たせるには、高度な技能を必要とします。失敗すれば逆に検察側に有利な印
象を持たれかねません。弁護士の立場であれば、もしかするとこんな風に考える
かもしれません。

 しかし、私たちにとって地検の検察官と調書を作成した刑事の尋問は、犯罪の
でっち上げを明らかにするという点で重要です。私たちは何の根拠もなく柳沢調
書を隠蔽した検察官の悪行を見過ごすわけにはいきません。今後このようなこと
があってはならないと思うからです。ソーシャルワーカーに関しては、大熊弁護
士に自信がなければ仕方ないでしょうが、微妙な問題です。詐欺の反証が少ない
ので、ソーシャルワーカーの矛盾も利用できないかと思ったのですが。

 とにかくそういう意味でお互いに良く話し合い、考え方の溝を埋めることは、
検察との争いに勝利する上で、とても重要です。私はそう認識しています。
 お手数をおかけしますが明日の打ち合わせ、よろしくお願い致します。

新聞論考:朝日のスキャンダル、静岡大学生は起訴か不起訴か?

2005年03月31日 14時48分22秒 | Weblog
2005年3月31日 木 晴
 昨日の遅くからのラジオ報道では「朝日新聞のスキャンダルな武富士との裏金5千万円協賛費」
の話であるが、今朝の一部の新聞には載っているようだ。
 パソコンでニュースを見ると共同通信の記事が最初に眼についた。以下である。
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文春広告の一部を黒塗り 協力費報道で朝日新聞

 朝日新聞社が週刊朝日の連載企画に対する「編集協力費」名目で、消費者金融大手・武富士から
5000万円の提供を受けたことを報じた31日発売の週刊文春をめぐり、同日付朝日新聞朝刊に
一部が黒塗りされた同誌広告が掲載された。
 広告の当初の見出しは「人はそれをブラックジャーナリズムと言う 朝日新聞が武富士から受け
取った『ウラ広告費』5000万円」だったが、このうち「人はそれをブラックジャーナリズムと
言う」の部分が黒塗りされた。
 朝日新聞社によると、同社の広告基準に不掲載の基準としてある「本社の記事を中傷、否定する
もの。ただし本社が妥当と判断するものを除く」に抵触するとして、広告代理店を通じて文春側に
見出しを変えることを要求。だが、文春側が拒否したため、広告代理店が黒塗りしたという。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 以上だが、これを見て朝日が相当に困っている表情が見て取れるではないか。TBSラジオの森本毅郎キャスターのニュース分析でも触れていなかった。もっとも私が聞き落とした部分で放送したか
もしれない。
 広告費ならともかくとして、スキャンダルまみれのサラ金大手から裏金のような形で、記事企画協賛費で受け取るのは賢明ではない。朝日には「クリーンハンド」という社是がある。汚い金は受け取ってはならない、という厳しい枠ハメだ。
 武富士は会社不正を追及するフリーライターに圧力を掛けたり、盗聴を仕掛けたことで、新聞の立場からは当然に追及をしなくてはならない。そんな相手から金を受け取るというのは、文春の記事タイトルにあるように「ブラックジャーナリズムと人は言う」のではないか。至極当たり前の話である。

2 静岡大学の学生が女性を殺した被疑者として勾留をされていた。本日が勾留の満期に当たる、そこで起訴か不起訴かが焦点である。直接の証拠はない、あるのは目撃者だけ、それも明白な証言ではない。
 殺人の凶器も発見されていない、何よりも「自白」がないのだ。一貫して黙秘を続けているというのが新聞報道だ。弁護士は冤罪の可能性を主張している。地元の静岡では大きな話題になっている、山本麻衣子さんからも聞いた。
 ラジオやパソコンの検索でも報道は見付からない。学生の弁護人は袴田事件再審を担当している弁護士が付いている。これだけでも大きな話題になる事案である。
 只今の時間は午後2時45分だ。(刑事コロンボを見ながら書き込んでいる)夕刊に出ることは確実だ、ということはこの時間なら早版には出ている。
 ここまで書いた時に麻衣子さんから電話あり、明日の大熊弁護士との打ち合わせ時間は午後五時ということ、それに本日未明にかきこんだブログの「熱海署事件証人調べと警察の任意捜査の問題点」についての件など。その折りに静岡の殺人事件の報道を聞いた、そして「キーワード」は何かを確認した。「静岡、殺人事件 静岡大学学生」の三点で。


以下は参考の記事:
ーーーCUTPLAZA Plus 大学生、被害者と面識なし 前日に犯行試み断念?
... 静岡2人殺害、逮捕の大学生は黙秘. 静岡市の健康関連グッズ販売店で従業員2人
が殺された強盗殺人事件です。10日に逮捕された大学生は依然、黙秘を続けています。
強盗殺人の容疑で逮捕された高橋義政容疑者(24)、静岡大学4年生です。
  
ーーー静岡の2人殺害 強殺容疑で大学生再逮捕 医院関係者逆恨み? (産経新聞 ...
静岡市新伝馬のリラクゼーショングッズ販売店「クオリテ」で女性従業員二人が殺害された
強盗殺人事件で、県警捜査本部は十日、銃刀法違反罪などで起訴された ... ニュース >
社会 > 静岡の2人殺害 強殺容疑で大学生再逮捕 医院関係者逆恨み? (産経新聞)


ーーー静岡県内ニュース(社会)
... 強盗殺人容疑の取り調べに対して黙秘を続けているが、静岡簡裁で公開された勾留
理由開示の法廷で、犯行をきっぱりと否定 ... 容疑者の大学生はやや前かがみの姿勢で
簡裁の裁判官と対面した。犯行時間帯とされるのは1月28日午後5時から6時までの ...


4月1日に大熊弁護士と更打合せの意味と狙い

2005年03月31日 04時53分29秒 | Weblog

大熊弁護士と4・1に打ち合わせの意味 (千代丸 健二)

2005-03-30 17:35:49
2005年3月30日書込み分を一部は再構成して

2024 熱海署冤罪事件4月公判と大熊弁護士との打合わせ
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ハイ、こちら人権110番!ニュースから 

ひと言:3・24に記事を更新の後もさらに熱海署事件控訴審に向けて調書の徹底検証をした
きた。
 弁護士の大熊祐起さんは熱心且つ判断力もある良い弁護士である。国選弁護人ではなか
なかここまで時間を取っての打ち合わせや、事件取り組みをしないものだ。
 「何しろ弁護料が安いから」というのが国選弁護で手抜きをする弁護士の言い分だ。本
来はとんでもない言いぐさだが、多くの被告人は我慢をして裁判に臨んでいる。だが、どっ
こい、本件の熱海署冤罪事件被告と家族、そして支援の中心者・千代丸健二さんたちはそ
のような因習には取り込まれなかった。
 大熊弁護士との関係が抜群によいのは、こうした取り組みの姿勢があるからだ。

 次回の打ち合わせは更に一日を入れて貰った。4月1日午後に。細部と方針に加えて関
係者の陳述書面をもっと採用させる必要があるのではないかという事を中心に。
 理由としては、次回での証人尋問が山場であり、それ以外の証人採用は新たに認められる
可能性はないのではないかと思われるからだ。
 事件はもっと全体的に見る必要がある。そのためには事件捜査の最初からの間違い、すな
わち「任意捜査」で充分に事実と真実が発見されるはずであったのが、歪められて今回の逮
捕、そして起訴、公判となった。これはまず警察捜査に間違いありき、なのである。
 その辺のところから大熊弁護士としっかりと打ち合わせをする必要ありとおもうからであ
る。

 次回控訴審は東京高裁803号で午後1時15分から午後5時までの予定。
 
 控訴審を勝つためにはもっともっと緻密に調書を分析することで問題点を洗い出すことだ。
その作業をこの数日間は集中してきた。いくつか出すことができた。可笑しいと思う点をい
ろいろな角度から検討を加えるのだ。普通に読み流すだけでは見逃してしまう。
 裁判は書面がものをいう。だから警察も検察も上手に調書を作り上げる。その裏側をじっく
りと読み込み新しい事実や矛盾を探し出すのだ。取調べた熱海署の斉藤刑事や児玉検事も証人
尋問をする必要がある。他にソーシャルワーカーも追及対象だ。チャンスはこれが最後だから徹底的に
やろう! 麻衣子さんとも話した、鈴木さん本人もその決意が固まってきた。
 これを読んで麻衣子さんは、意見や感想を何度でも送って下さい!
 息を抜かずにもうチョットの辛抱だからね。

*検証の仔細はブログ:URL http://blog.goo.ne.jp/jinken110ban/3・24付けに掲載した
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既報分記事は以下である。
050315 火 東京高裁の初公判で被告・弁護側の証拠、証人申請のほとんどが認められ、
逆転勝訴の見込が出てきた。
 鈴木正勝さんは無実を主張して来た、報いられればこんな嬉しいことはない。
 次回は4月8日午後1時15分から:カギ握る柳沢証人と田中証人の採用が認められたこ
とは当然とはいえ、裁判所への論理的な説得が功を奏したものだ。検察官は反対を言う
も裁判所の判断で採用へ。この検察官は北海道札幌の恵庭冤罪事件でネチコク絡む嫌な
タイプだ、と言うのは恵庭事件を支援、取材している山口正紀さんの評だ。ネチネチと
ネバッて来るだろうと。早速その一面が出てきた、本件では新証拠も出すという。考え
られる証拠物とその物が何か、その価値、意味などを仮説を立てて考えよう。検察の立
場に立ってみて、どのように使うかを考えるのだ。
 油断は大敵で検察の手を十分に読む必要あり。本日の傍聴は仁平信幸君とジャーナリ
ストの山口正紀さん。公判後に弁護士控え室で大熊弁護士を囲んで本日の評価と今後の
方針などを意見交換した。大熊裕起弁護士にもやりがいのある事件になってきた。
 弁護士、被告・家族、支援団の三者が一致する事が絶対に必要条件なのだ。逆転無罪
が獲得できる確率が大きくなってきた、嬉しい限りじゃないか。支援は傍聴席を一人で
も二人でも多くしよう。
 明大学法学部の学生二人が傍聴していた。閉廷後に「何故この法廷に?」と聞いた、
何となくと言う、傍聴していて事件のことが分かるかと聞くと「よく分からない」とい
うので事件のポイントを簡単に説明した。そして関心を持ってくれるように頼んだ。
 この青年たちのように裁判所をブラリとぞくと面白い、裁判の審理には生のドラマが
ある、裁判員制度も話題になっているではないか。
 裁判の仕組みや事件を通して物事を知るチャンスでだ。記事はブログにも掲載せり
  URL http://blog.goo.ne.jp/jinken110ban/

 熱海署冤罪裁判控訴審の初公判は3月15日午前11時半、東京高裁803号
法廷で、仙波厚裁判長係りで開廷した次回の4月8日午後1時15分からの法廷にも是非、
、傍聴をどうぞ!必ず参考になるからね。
毎日がドキュメント欄に記事を紹介、読むと大いに得るもの多し
鈴木正勝被告は絶対無実を主張,娘の麻衣子さんが献身的に証拠集めた!

 裁判をするという事は、本人と家族にとっては大変な事である。勝ち負けという事も
あるが、時間はともかくとして、エネルギー、費用が掛かる、金はいくらあっても邪魔
にならないのだ。
 幸い本件では国選弁護人でやる、という一貫した方針でやってきた。一審の静岡地裁
沼津支部ではあまり上手くいかなかった。橋本裕子という27期のおばさん弁護士はゼニ
ゲバ弁護士で、とんでもない悪徳弁護士だった。悪徳とか法匪と言うのはこのような人間
を指す。
 二人目の福地弁護士もベテランではあるが、顔は裁判所の方にのみ向いており、被告人
の人権擁護の理念にはほど遠いといって良いだろう。無実で無罪を取らなくてはならない
被告が、長期拘留に苦しんでいるのを見て、「自白をして早く出たい」というのを「仕方
ない、ではそうしよう」といとも簡単にその方針に切り替え、裁判所と検察との三者談合
で「有罪」を認めたのである。

 何としてでも一審の裁判で無罪の主張をすべきだったのだ。返す返すも残念な事だった。
控訴審に向けて二倍も三倍もの努力をしなくはならないのは、この為でもあるのだ。
 すでにサイは投げられた。無実は無罪に!を強く主張して、何としてでも裁判所に認め
させなければならないのである。


2005年3月31日 執筆 千代丸健二


寺西君曰く、千代丸さんってライオンのようなオーラでいっぱいですね

2005年03月24日 17時32分35秒 | Weblog
 ライオンのようなオーラがいっぱいと言われて

2005年3月24日 雑感とメモ少々
 職質警官とわたり合った寺西輝行君が面白いことを言った。
 どうして当時の事件報告や結果をキチンと連絡をしなかったの? と聞いたときの事だ。彼曰く
 「しなくてはいけないとは思っていたのですが、上手くいかなかったこともあるけど、千代丸先生の前に出るとすごく勉強になるけれど、何て言うのか、ライオンのようなオーラを感じるのですよ、そのオーラってほんとに凄いんです! だから気合負けと言うか、ダラシナイ結果を報告するのが恥ずかしいのと叱られるのではないかとかでーーー」と。
 えっ、それってと思わず聞き返したくなるような事であったが、何となく分かる気もした。これまで小生との関わりでそれぞれの印象を述べてくれるのだが、ほとんどの人が褒めてくれる。
 怖いもの知らずで、絶対に弱音を吐かない、権力の悪を許さない、警官だろと検察官だろうと裁判官でも弁護士でも相手が、市民をバカにしたり、人権を侵害する時には恐れずに闘う人だと。他の人には真似の出来ないことだと評価の言葉が出てくる。

 嬉しいことではあるが、私は相手に決して理不尽な要求はしない。理に叶った事ならば私は相手の言い分には充分に耳を傾ける。どんな相手にも白紙で話を聞く。先入観はなるべく持たずに臨む。そうしないとすでに偏った判断をしてしまう危険性があるからだ。

 長年の友人で信頼しあっている草加市の大久保秀夫さんは、小生のことを「ランボーの如し」と言った。悪徳警官を相手に闘っているのを本で読んで、電話を掛けてきたのが付き合いの始まりである。もう30年前のことだ。
 権力に一人で立ち向かう姿をアメリカ映画のランボーに重ねたのだろう。
 「不正とは組しない人」「買収が効かない、信頼を裏切らない人」という見方もされているし、自分でもそう思う点がある。 
 一面では他人からの評価をあまり気にしないのである。特に世間体とかはほとんど無視する。格好が悪いとか「そんなことは世間では通らない」と言う人には、「では君はどう思うのか?」と聞く。ほとんどが「いや、僕は良いですけど、世間とかがーーー」と言うので、私は「いいじゃないか、彫っておけば、大事なことは君がどう思い実行するかという事でしょ」と言う。

 さらに「じゃ、その世間と言う人を連れて来なさい」と畳み掛けることもある。この日本社会では周辺の意向を嗅ぎ取って、「輪の調整」を最優先するが、私にはほとんど無縁である。ほかに大事なことは「遊び心」である。権力は法的権限を勝手に解釈して、乱用するものだ。警察が一番の代表的なものだ。権力は常に市民がチェックしなくては、悪いことをするものだ、それは市民の人権を侵すことに繋がるものだ。不条理、不正、不公正は常に糾さなくてはなるまい。
 出る杭は打たれる、というので多くの人は周りを気にしつつ、安全を確認して渡り始める。だが私は「出過ぎた杭は打たれない」というのがモットーである。ピンチはチャンスというし、押してダメなら引いてみな、引いてもダメなら寝技で、塀を越えて、地面を掘って、と様々な戦術を考えるのである。そうすると楽しくなるじゃないですか。
 
 座して沈黙を守は己の首を吊る縄を綯うが如し
ーーーこれが一番のモットーだ。人権とか自由とかいのち健康という大事なものは、誰も運んできてはくれないよ、レストランのメニューにも載っていないね、自分で闘い守り、奪われたら取り返すことだよ、便利屋時代だけど、他人や行政の窓口に行っても代理で解決してくれるところはありませんよ、と言い続けている。

 そんな考え方や生き方が、人をして違った評価をするのだろうと思う。
 己の法に従いて、その則を超えずと実践しています、というのが私の人生哲学であろうか。
 人は騙せても自分の心は騙せないものだ。悪いことをしているのか嘘をついているかどうかは他人ではなく、自分自身が一番よく知っているのだ。自分自身の心に問うて恥ずかしくない生き方をしている。それは母の教えでもあった。良い母を持って有難う。良い母から生まれて有難う。
 諸賢はどんな人生哲学を持っているのだろうか? このページでも使ってご披露してみたらどうだろ?
 寺西君も自分の心に恥ずかしくない生き方をしようと決心したのだ。
 山本麻衣子さんは父の自白は真実に反すると知って、断固父を説得して、冤罪裁判を闘うことに決めたのだ。ダメな弁護士を追及することで自分の良心を磨いている。そんな娘を見て、離婚した母と父は、「真実こそ宝」と知って戦いを挑んでいるのである。
 佐藤ちとさん然り、息子の未来君の人権と名誉、健康と命を守るために裁判官ともしっかりと闘っているのだ。まさに「ライオンの如し」であった。
 品川の鰻やさん夫婦の佐藤さんもそうだ。防犯グッズを持っていて警察に「軽犯罪法違反として長時間拘束をされた」屈辱は絶対に忘れない、人権回復のために何年かかっても闘い続けると継続中である。
 まだまだいくらでもある、そんな人たちと一緒に闘い続けることが出来るのは、人と人の『縁』であろう。 

山本麻衣子さん、頑張って!

2005年03月24日 04時34分29秒 | Weblog
  頑張れ山本麻衣子さん! 裁判とはなんだ? 怒りをもって闘え!
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 裁判とは一体何なんだ? 一度でも裁判をした事のある人なら多くの人は疑問を持つのではないでしょうか。
 労多くして益少なし。それでも特に刑事被告人に無理やりにされた時は逃げる事が出来ないから、何としてでもやり抜かねばならない。随分と辛いことでしょう。熱海署事件の控訴審裁判分析を読んでいてそう思いました。
 鈴木正勝さん、頑張ってください、無罪を信じてます! 
 娘さんの山本麻衣子さん、大変でしょうがもう少しですね!
 

3・24校正:熱海署事件控訴審に向けて調書の検証へ

2005年03月24日 04時07分31秒 | Weblog
熱海署事件控訴審に向けて調書の検証へ
作成日:2005年3月22日 水 小雨 3月24日午後3時40分校正

 控訴審を勝つためにはもっともっと緻密に調書を分析することで問題点を洗い出すことだ。その作業をこの二日間ほど集中している。
 いくつか出すことができた。可笑しいと思う点をいろいろな角度から検討を加えるのだ。普通に読み流すだけでは見逃してしまう。裁判は書面がものをいう。だから警察も検察も上手に調書を作り上げる。そのうらがわをじっくりとよみ、新しい事実や矛盾を探し出すのだ。

      熱海署事件の鈴木正勝調書を分析検証する
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1 令状逮捕:2004年5月6日夕刻 窃盗、詐欺、私文書偽造同行使

2 調書は第一回が5月8日、自白調書、担当は斉藤警部補:身上関係中心の調書:本人は「初めはやっていないから否認した、だが刑事は頭から言い分をまったく認めない。私も相当昔のことで記憶も曖昧だった。手島に成りすまして預金を引き出したことは事実だし、一部は自分のために費消した。警察は、「それはも盗んだと同じことだ」というので、自分でも「どうでもいいや、と思い込み、一日も早く出たいので警察の言いなりになった」と言っていた。

 実態を調べるとその本人の気持ちと経緯は正しいが、調書を見る限りでは「進んで自白をした」と受け取られよう。第一回公判廷では嘘の自白をしたことの反省から、「否認」し無実の主張をした。裁判所は国選弁護人を二人に増やし、裁判官も三人の合議法廷に移した。
 その法廷が開かれたのが第2回になるのだ、前日に裁判所と弁護士と検察官の「三者談合」で「鈴木被告は起訴状通りに罪を認めます」となったのだ。論告求刑と弁論になり最終回となるスピード裁判に変わった。それは本人が5ヶ月に及ぶ長期勾留に耐えられず、一日も早く出たいという気持ちを訴えたこと、加えて弁護士二人の弱腰が挙げられる。

3 調書第2回は5月13日で自白維持:手島の部屋に忍び込み盗んだ、一人の単独犯行になっている。
 :供述要旨としては冒頭に ①逮捕当時は何とか逃れたいので「手島の承諾得ているから逮捕、犯人扱い葉納得いかない、言いましたが実際は手島の入院を良い事にして、自分の為にした事です」と言うのlが認めた理由だ、調書には「言い訳」として記載あり。手島との関係と面倒を見ていた事など縷々述べる。


4 調書3回は5月18日で供述内容がかなり変化した、曰く「柳沢の連絡で手島の部屋に赴き、倒れている手島を救急車に連絡して病院へ運んだ。「その後に保険証などが必要だろうと思い手島の部屋に引き返して、保険証と郵便貯金通帳と実印を持ち出した」と盗みの状況を説明している。
 :すなわち盗みを自白した事には変わりはない。否認は全くしていない、柳沢からの連絡はこの段階で始めて明らかにされるものの、「病院から部屋に戻って、通帳と印鑑を盗んだ」となる構造だ。引き出した金の使途を縷々説明。

 :取調べ刑事の斉藤jは、逮捕状請求では「元妻と共謀して、手島が留守を狙って忍び込み通帳、印鑑を盗みーー云々」となっている。それが逮捕後には少し変わり、さらに調べのたびに段々と整理され矛盾を解消するように、事実を合わせ鈴木が本当に供述したかのように作り上げていった。

 :柳沢の供述があったことから斉藤は慌て、全体の「整合性」を取るために
 ①柳沢との共謀
 ②鈴木が柳沢を庇っている
 ③柳沢が知らぬ間に盗んだ
ーーーとする必要が生じた。そこで、
 ④病院で柳沢が通帳を鈴木に示したことは「事実」と判断せざるを得ないところから、「一旦引き返して盗んだ」と作り上げた。
 だがこれも矛盾が出た。ずっと一緒に病院にて様子を見て待っていた、という柳沢の話しが真実であるから、斉藤は次の手を考えたのだ。

 :救急車を呼び、待っている間に盗むか、さもなくば救急車が来て患者を搬送するまでの間の「五分間」をひねり出し、その時間に盗んだとした。それも柳沢が気付かない訳がないので、保険証は柳沢に私、通帳はズボンのポケットにしまい込んだとした。こうすれば供述に矛盾はないと思ったのだろう。

 :ところが、柳沢は供述を変えず、あくまで自分が持ち出したこと、しかも通帳を開いて中身を見たが読み方が分からなかったので、鈴木に病院の待合室で「これは手島の通帳だけど見方が分かるか?」と述べた。
 この会話のくだりや通帳を柳沢が示したことなどはそばにいた第三者の田中が記憶していたことから、真実であろうとなった。

 :これは崩せない、そうするとどうすれば鈴木の「犯行」とすることが出来るかということになる、矛盾があり過ぎる、柳沢が供述を変えない限り、鈴木の窃盗は成立しない、そこで柳沢調書は「存在しない」ことにしなくてはならなくなったのだ。
 隠すのだ、そこで柳沢調書を警察は作成したが、また送致もしたが検察の児玉検事は大いに困りったのだ。柳沢を検察庁に呼ばなかったのは「鈴木無罪」を証明するからだ。

5 4回目の調書は5月19日、盗みに至る事情と状況は以下。
 「手島が自宅で倒れ入院したので着替えの用意をする為に病院から手島のアパートに戻った時に通帳、印鑑を発見したので盗んだ。時間は3時ごろだと思う」。

6 5回目の調書は5月21日盗みの状況は「手島の保険証を病院に持って行こうと、病院から手島の部屋に戻り、ボストンバッグの中を探していた時に通帳と印鑑を見つけたので、これで今後の生活費を繋げようと思ってしまった。
 そのまま通帳はジーパンの右後ろポケットに印鑑を、右前のポケットに印鑑を入れて盗んだものになります」と述べている。「私なりに良く思い出して、正直に話をしたものだ、嘘は付いて話したものではない」と述べている。

:この後に一問一答式で問答をしている。
 問い「通帳と印鑑は柳沢和江さんが発見したという事は無いのか?」 
 答え「ない、私が発見し私がいるのに私を差し置いて、柳沢が手島のボストンバッグの中を漁るのはちょっと考えられない」。

 問い「彼女は救急車を呼んでから、年金手帳や保険証が必要になる、と言った事を覚えているか?」
 答え「そう言われれば彼女が、老人手帳と保険証が必要になる、と言ったような気がする」

 問い「ボストンバッグの中を確認して、貴重品を取り出したのは彼女なるのではないか?」
 答え「いいえ、私がそれらを発見してポケットに入れたのだ。仮に彼女がバッグの中を見て取り出したとしても、彼女が私に渡しそれをポケットに入れたことは間違いない」

 問い「では保険証と年金手帳はどうしたのか?」
 答え「彼女だけを救急車に乗せたので、保険証が必要だと思い彼女に渡した。」
 問い「彼女が全部を持って病院に救急車で行き、その後落ち合った病院内で通帳と印鑑を渡されたということはないのか? 」
 (この辺の質問は柳沢の主張に基づくもので、彼女が証言を変えない為に斉藤刑事が鈴木に、どっ  ちが本当なのだ? と聞くところである。)
 答え「私の記憶の中では、病院で私が受け取った記憶はない。彼女がそのように話しているならそれは柳沢の勘違いだ。通帳、印鑑は部屋の中でボストンバッグの中にあったものだ、それをポケットに入れたのは部屋の中という記憶だ。私が部屋の中で盗んだもので間違いないのだーーー盗んだ時間は救急車を呼んで、来るまでの間だ、よって前に述べた3時頃ではなくて救急車が出た4時16分より1分前の4時15分頃だ」

 問い「前回の調書では病院からトンボ返りして盗んだといったが、違うということか?」
 答え「その通りだ、時間を勘違いしていたので手島が倒れた時間ももっと遅くなるーーー彼女を庇って話をしているものではない」 

7 6回目の調書は5月22日、この日は
 ①預金引き出しの状況
 ②その金の使途.サラ金支払い先
 ③手帳に引き出し金額、日時と支払先をメモしていること 
 ④女将に通帳と印鑑を渡して、「3万円引き出してきてくれ、手島の了解は得ているから」と言っ て依頼し、引き出した現金を受け取ったこと

8 7回目の調書は同じ5月22日、通帳、印鑑、払い出し用紙の写真確認事項のみ。  

9 5月24日、検察庁で初めての取調べ調書。警察での供述をそのまま認める。動機は「やみ金からの借金がありその返済に困っていたので、盗んだ通帳で手島に成りすまして引き出し、使った」と認容する内容になっている。全体に簡単な調書で三枚。  

10 検察の2回目調書は5月27日、
 ①盗んだ通帳で詐欺をした状況
 ②盗んだ状況
 ③病院に運び込む状況など
で、調書としても簡単にして要領良く纏まっている。
 新事実や矛盾を聞くとか確認する質問はまったくない。特に柳沢のことはまったく出てこない。警察調書を纏めたものと言える。

:2003年8月4日に手島が倒れているのを発見した柳沢からの連絡で行った。倒れて意識不明状態の手島を救急車で病院へ。その際救急車が来て出るまでの間に、通帳と印鑑を盗んだ、病院に運ぶには保険証が必要で、手島のボストンバッグを開けると中に郵便預金通帳と印鑑があった。
 サラ金などからの借金に追われて困っていたので、手島が入院してしまえばこの通帳と印鑑を使って金を勝手に引き出して使えると思った。そこで通帳と印鑑をズボンのポケットにねじ込んだ。保険証や年金手帳を柳沢に渡した後に、自分のポケットに通帳と印鑑をしまった。
ーーー全部で4枚の簡単なもの。新規な事実や検察が法的構成上に欠かせない点を特に確認した形跡はない。警察調書の通りと鈴木に言わせ、それで終わり。

 以下に問題点を指摘するとーーー

10ー1 柳沢の警察調書はあるが、開示されず。検察は知っている。検察は柳沢を調べず。

11 起訴は満期日の5月27日だ。起訴後の6月15日に児玉検事に呼ばれて調書を取る、犯行否認で柳沢が持ち出し、病院でその事実を知る、そこから預かる、手島の了解のもとに借り入れた、柳沢も常に同席しいたので知っている。5万円は入院保証金として。

12 したがって検察は盗みはしていない事、柳沢が証言している事は供述書になっているが検察は開示せず。また検察は柳沢を調べず。不利になるからだ。
13 検察による証拠隠しであり、権力犯罪である。取り調べ警察官と検察官を証人として申請すことが必要である。

 以上 千代丸 健二

2005年3月23日

 校正:3月24日午後3時50分