外出の時間を遅らし、早いテンポで進んだ準決勝の第一試合を最後
まで見ていた。6回まで無安打に抑えられていた関東一が7回に逆転。
しかし9回2死一塁二塁、1点を追う神村学園は代打玉城がセンターの
前にヒット。同点は必至、そしてその勢いで逆転か。だが、関東一の
センター飛田が見事なワンバウンド・ストライク投球。
ホームベースを回り込むようにヘッドスライディングした神村学園の
岩下は「完璧なスタートと走塁(本人)」だったはずだが、一瞬おいて
主審の手が挙がった。ゲームセットだと気が付いたのは少し経ってから。
28年前の同じ8月21日、夏の甲子園は熊本工と松山商の決勝戦だった。
3ー3と追いついた熊本工は延長10回裏一死満塁。大きなライトフライが
上がった。松山商の監督がライトを矢野に変えた直後だった。
犠牲フライでサヨナラと思った。しかし変わった矢野がノーバウンドの
送球。滑り込んだ3塁ランナーのちょうど頭のあたりのストライクだった。
次の回、松山商業が3点挙げて勝ち優勝した。
だから、8月21日は「奇跡のバックホームの日」としよう。
全天曇りの今朝、粘り強く日の出を待つ