鹿児島(4校)を除くと、栃木(8)、群馬、埼玉(各12)の
関東3県が公立高校の「男女別学」王国である。鹿児島では2校の
共学が決まっている。
男女別定数があった都立高校も来年度からの撤廃が決まっている。
全国で公立の別学校は9県で44校。その7割が関東である。なぜ関東
の3県に別学が多く残るのか。
一つは戦後GHQが西日本では共学化を強く進めたが、東日本では
各県の意向を柔軟に受け入れたことがある。もう一つは、県のトップに
(別学)伝統校の卒業生が多く、別学の意見が強いことがある。
更に、栃木、群馬、埼玉では養蚕が盛んで、全国から女性労働者が
集まり地域が豊かになったことで女子の教育熱が高まり、女性が学ぶ
公立校がいち早く出来たことがある。
しかし昨日書いた通り、埼玉県が行った第三者機関による検討では
共学化を勧告しており、「性差によらず平等な教育を受ける権利」が
実行されることとなろう。
(昨日と今日、朝日埼玉地方版「県立高校のゆくえ」から)
近所の花壇から