じんべえ時悠帖Ⅱ

転び方教室、秩父編

「   

  人間の身体は、転ばないようにではなく、うまく転ぶように

  作られていく(那須耕介遺稿集「つたなさの方へ」)

 

 赤ん坊は歩けるようになるまでさんざん転ぶが、やがて、転びかける

ととっさに手をついたり、体を捻ったりして衝撃を和らげるようになる。

歩けるというのは、上手な転び方をわきまえているということだと(50

代半ばで早逝した)法哲学者は言う」

      昨日の朝日朝刊コラム「折々のことば」(鷲田清一)から

 先日、秩父の山中で無様に転んだ。下手をすれば尾根から谷へ落ちる

ところだった。浮石や折れ枝だらけの細い尾根道、三百段の石段登りの

あとだったから、脚が上がっていなかったのだろう。

 でも、転ぶかも知れないと思いつつ歩いていた。木の根に躓いた瞬間、

谷底へ向かいそうな上体を咄嗟に前方に捻ることが出来た。自慢しよう

と思ったが、老いて赤子に還っただけのことと那須耕介に教えられた。

 穿いていたズボンは歴戦の勇士、両膝には何ヵ所も繕いの跡がある。

今回も左の膝部分が少し破れた。「もう捨てたら」、いつも繕いを頼む

女房がまた言うだろう。そろそろ潮時かも知れない、ズボンも俺も。

 

尾根道からの眺望と下り道(10/27)

真下の大渕寺まで降りる


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コメント一覧

jinbei1947
ワイコマ様
特に真下にある寺(大渕寺)への下り道は最悪ですね。
多分通るひともほとんどいないのかも知れません。
地元のハイキンググループが別の道(三百段の石段)で下ったのも頷けます。
とにかく「ハイキングコース」には違和感を感じました。
ykoma1949
このハイキングコースは、イカさまですね~ 道路整備が
されていない・・これはある意味危険な誘導ですね~
このあたりの山道も、森林管理者や我々が年に二回春と秋に
草刈りや痛んだ道路補修の作業があります。毎年少しずつ
でも手を加えますと、それなりに道が判ります。
多くの観光客や札所巡りの修験者に対してのサービスと
安全管理の責務をもう一度見直し点検の必要がありそうです
私も一年に数回は転びますが・・やはり上手に転ぶように
なってきました、足が上がっていないとき、躓きが続くとき
これは転ぶかもしれない・・と思いつつ転ぶときは怪我も
なく、予想していないときの転倒が一番怖いですね
お互いに 用心しないと・・下りはいつも注意しています。
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