以前ここでも取り挙げた英郵便局の大量冤罪事件は、ほゞ完全な
救済を目指した法案が発表された(朝刊記事から)。
富士通の英子会社「ホライゾン」が作った郵便局会計システムの
不具合で実際の現金とシステムの計算が合わず、700人を超える個人
経営などの郵便局長が不正をしたとして有罪となった。
これを取り挙げたドラマがきっかけとなって詳細な調査が行われ、
システムの不具合が立証された。これを受けた英政府は被害回復を
決定し、有罪判決の取り消し、救済金支払いの法案を発表した。
1.ホライゾンを使用していたこと
2.対象期間が1996~2018年であること
3.罪名が窃盗、詐欺、不正会計であること
を満たせば全員が無罪となり、約1億1千万円が補償されるというもの。
また差額を自分で穴埋めして有罪とはならなかった場合も、1千4百
万円が支払われる。ウジウジといろいろな被害者認定を渋るどこかの
国の政府とはだいぶ異なる英断、即断である。
「道義的義務はある」としている親会社富士通もこのうち数百億円を
負担すると思われる。救済金(補償金)の総額は不明だが半分程度は
富士通が負担することになりそうだ。
寒の戻りで桜の開花予想が一週間ほど遅れ、東京などであはお彼岸
あたりとなった。
散歩の花たち