Jimmy 頁の「なんでやねん」

世の中にある「なんでやねん」に(むりやり)答えを出す

野田内閣の増税と法人税減税

2011年09月10日 12時33分37秒 | Weblog
『国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」』 という、メルマガがあります。
下記で、バックナンバーを読めますので、参照下さい。

http://archive.mag2.com/0000154606/index.html

この、最新のメルマガで彼は、

「野田内閣が個人増税するのは、法人税を減税する為である。法人税の減税は、
現在殆どの日本企業の株主である所の、外資への利益を増やしたいが為である」

と述べ、批判している。

この批判は、全くの的外れであるばかりでなく、日本国民のマインドセットに悪影響を与えるものであり、
看過できませんので、以下述べさせて頂きます。

まず、「外資への利益が増える」とはどういう事であるかを考えましょう。
それは、株主への配当が増えると言う事でありますから、「その会社の利益が上がった」と言う事です。
「会社の利益が上がる」というのは、良い事でしょうか、悪い事でしょうか?
言うまでもなく、良い事です。
会社が儲かれば、株主も儲かりますが、従業員も儲かるのです。
この、不景気極まりない状況において、それは正に望まれる状況です。
これは、当たり前の話なのですが、何故その当たり前の事を、彼はネガティブに批判するのでしょうか。

それは、恐らく、外資という「非日本人」が儲けるという構図が、面白くないという気持ちが働くからでしょう。
私も日本人ですので、その様な気持ちになる事をとてもよく理解できます。
しかし、その様な気持ちになる事は、百害あって一理なしです。
先にも述べましたように、「外資」を儲けさせたくないという気持ちは、即ち、その会社の利益を損なう、という事に
直結しているのです。

或いは、株主であるというだけではなく、経営まで「非日本人」に奪われてしまうのではないか、という危惧を
抱く事もあるかもしれません。
しかし、それがどうした?です。
経営は、日本人だろうが非日本人だろうが、会社の利益を上げる事が出来る経営者が、会社及び
従業員にとってベストなのです。

「非日本人が儲けるなんて許せない」等と言う、ある意味間違ったナショナリズムは、撲滅していかなければなりません。