
明けましておめでとうございます。
写真は、横浜の画家 すずきゆきお氏が描かれた油絵のお地蔵様です。
100号もあります。
優しい色合いです。
元日の挨拶参りの方たちには、このお地蔵様の絵の前でお抹茶を頂いてもらいます。
<平成二十二年地福寺報・新年号より>
万邦和楽(ばんぽうわらく)
新年に世の中の平和と幸福、仏教の興隆などを願って各寺院、宗派を問わず行われるのが年頭の法要 『修正会』 です。
「修正」とは過ちをあらため、正しきを修めるということなので、
『修正会』は年頭にあたって、去っていった年の反省をし、新たな年の決意をする新年初頭の法要なのです。
当寺でも、日付けが一月一日になる午前零時から、『大般若経』を読む修正会法要を行っております。
『大般若経』は全六百巻から成る大経典です。
さすがに全巻唱えるというわけにはいかないので、六百巻あるうちの般若心経の元ともなる五百七十八巻目の経典、理趣分経をお唱えしております。
荒れ果てた人々の魂を救済したいという熱意を持ち、仏教の経典をインドに求て、灼熱のシルクロードや雪山を越え、十八年にも及ぶ長い過酷な旅を行った三蔵師。
私たち僧侶は玄奘三蔵法師のその徳に感謝して経典を唱えます。
「万邦和楽」とは字のとおり読めば、全ての国が和やかに楽しく、ということになるのでしょう。では「世界平和」と同じ意味なのかと思えますが、仏教でいう「万邦」とは、全てあらゆる方角に発するところという意味。
勿論、世界平和はいうまでもありませんが。つまり、「万邦和楽」は、世の中の理(ことわり)全てが循環よく丸く治まりますようにということです。
『修正会』でも、お経の最後に
『冀い願う所は、正法興隆、国土安穏、万邦和楽、諸縁吉祥ならんことを。』
とお唱えいたします。
このとき仏前に供えられる「お札」は、法要後、家庭の幸福や平安などの祈りが込められた御符(ごふ)として、檀信徒に配られます。
当、地福寺は「火除けのお札」をお配りしております。このお札は当山地福寺の先々代住職・小出牧宗和尚の師匠で、能登から今の鶴見に総本山・總持寺(曹洞宗は永平寺と總持寺の両本山)をご移東された石川素童禅師のお筆によるものです。
「お札」は松の内にお寺へお参りにされた方皆さんにお配り致しております。
元日の午前一時前、『修正会』法要が終わり、参拝者の皆さんと和やかに新年の挨拶を交わし合う…
真に「万邦和楽」。
今年も『諸縁吉祥ならんことを。』
今年の行持予定(一般参拝者向け)
一月二十四日(日) 初地蔵
四月二十九日(木) 花まつり
八月 十一日(水) 盆施食会
八月二十三日(月) 地蔵盆
○坐禅会
毎月第一日曜日・午前七時~
○写経会
毎月第一日曜日・午後一時~
○女性だけの写経会(お茶とお菓子と写経の時間)
毎月第ニ木曜日・午後一時~
§お知らせ§
今年の第一回目の坐禅会と写経会は一月三日、
『お茶とお菓子と写経の時間』は一月十四日です。
心新たに、新年の坐禅や写経も良いものです。
どうぞ、ご参加ください。
地福寺住職 安田賢悟
写真は、横浜の画家 すずきゆきお氏が描かれた油絵のお地蔵様です。
100号もあります。
優しい色合いです。
元日の挨拶参りの方たちには、このお地蔵様の絵の前でお抹茶を頂いてもらいます。
<平成二十二年地福寺報・新年号より>
万邦和楽(ばんぽうわらく)
新年に世の中の平和と幸福、仏教の興隆などを願って各寺院、宗派を問わず行われるのが年頭の法要 『修正会』 です。
「修正」とは過ちをあらため、正しきを修めるということなので、
『修正会』は年頭にあたって、去っていった年の反省をし、新たな年の決意をする新年初頭の法要なのです。
当寺でも、日付けが一月一日になる午前零時から、『大般若経』を読む修正会法要を行っております。
『大般若経』は全六百巻から成る大経典です。
さすがに全巻唱えるというわけにはいかないので、六百巻あるうちの般若心経の元ともなる五百七十八巻目の経典、理趣分経をお唱えしております。
荒れ果てた人々の魂を救済したいという熱意を持ち、仏教の経典をインドに求て、灼熱のシルクロードや雪山を越え、十八年にも及ぶ長い過酷な旅を行った三蔵師。
私たち僧侶は玄奘三蔵法師のその徳に感謝して経典を唱えます。
「万邦和楽」とは字のとおり読めば、全ての国が和やかに楽しく、ということになるのでしょう。では「世界平和」と同じ意味なのかと思えますが、仏教でいう「万邦」とは、全てあらゆる方角に発するところという意味。
勿論、世界平和はいうまでもありませんが。つまり、「万邦和楽」は、世の中の理(ことわり)全てが循環よく丸く治まりますようにということです。
『修正会』でも、お経の最後に
『冀い願う所は、正法興隆、国土安穏、万邦和楽、諸縁吉祥ならんことを。』
とお唱えいたします。
このとき仏前に供えられる「お札」は、法要後、家庭の幸福や平安などの祈りが込められた御符(ごふ)として、檀信徒に配られます。
当、地福寺は「火除けのお札」をお配りしております。このお札は当山地福寺の先々代住職・小出牧宗和尚の師匠で、能登から今の鶴見に総本山・總持寺(曹洞宗は永平寺と總持寺の両本山)をご移東された石川素童禅師のお筆によるものです。
「お札」は松の内にお寺へお参りにされた方皆さんにお配り致しております。
元日の午前一時前、『修正会』法要が終わり、参拝者の皆さんと和やかに新年の挨拶を交わし合う…
真に「万邦和楽」。
今年も『諸縁吉祥ならんことを。』
今年の行持予定(一般参拝者向け)
一月二十四日(日) 初地蔵
四月二十九日(木) 花まつり
八月 十一日(水) 盆施食会
八月二十三日(月) 地蔵盆
○坐禅会
毎月第一日曜日・午前七時~
○写経会
毎月第一日曜日・午後一時~
○女性だけの写経会(お茶とお菓子と写経の時間)
毎月第ニ木曜日・午後一時~
§お知らせ§
今年の第一回目の坐禅会と写経会は一月三日、
『お茶とお菓子と写経の時間』は一月十四日です。
心新たに、新年の坐禅や写経も良いものです。
どうぞ、ご参加ください。
地福寺住職 安田賢悟