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新潟県中越沖地震からみた、ヘリコプターの威力

2007-07-17 00:57:36 | 
 埼玉県の自宅で朝風呂に入っている際、平成19年新潟県中越沖地震が起きた。地震には全く気が付かなかった。妻の話しによると、風呂やトイレは、他の部屋に比べ狭く四方を覆われているため、ガッチリとしており、地震の影響を受けにくいそうだ。
 地震の報道は、時間が経つにつれ、その被害状況が大きくなる。早くから情報の確認が取れるところの被害は、実はそれほど大きくないケースが多いからだ。甚大な被害を受けているところは、電話が通じない。報道各社は情報を得られないのだ。
 
 伊勢湾台風(1959年)を取材したテレビスタッフの話を聞いたことがある。被害状況がわからない中、彼はヘリコプターをチャーターし飛んだ。もちろん空撮するためだ。
 しかし飛んでビックリ。一面浸水しており、屋根にのぼり救助を求める人の姿があちらこちらに。いちいち地図をチェックして戻り、救助関係者に渡したのだそうだ。この地図に救助関係者もビックリ。ヘリコプターを飛ばしていなかった彼も、これほど被害が大きいとは認識していなかったそうだ。
 
 今回の地震も、柏崎市の情報がなかなか入ってこなかったことが、震度の割にさほど大きな地震ではないなぁ…と思わせた。
 しかしその後、続々と入ってくるヘリコプター取材の情報で、これは大変な地震だぞ…と、いっぺんさせた。
 現在、ドクターヘリなど、ヘリコプター活躍の場が広がっている。消防庁を取材していたスタッフの話によれば、火災の際もヘリコプターが飛び、上空から状況確認。現場で消火活動を行う消防士に貴重な情報を提供しているのだそうだ。
 
 ただしこのヘリコプターには大きな欠点がある。航続距離が短いこと。そして、どこにでで降りられるわけではないことだ。
 報道各社もヘリを飛ばす場合、その航続距離の短さゆえ、燃料補給などを行うベース作りに苦労していると聞く。ドクターヘリも、離着陸できる場所がなければ使用できない。
 今後の活躍が期待できそうなヘリコプター、その運用の問題点や基盤整備が気になるところである。