随喜功徳 (逆のものさしをもってみませんか)

黙々と穏やかにさり気なくおまかせする

20180410

2018-04-10 04:45:24 | 日記


宗教と宗教でないものとの違いは、孔子と釈迦やキリストをくらべればはっきりする。

孔子は「天、道を我に生ず」といっているが、この「天」は「四時運行し万物流転生ず」といった大自然の行政機構のことである。また、「仁」については説けず、ただ理想として語り得たにすぎない。孔子の述べたものは道義であって、宗教的ではなかったといえるだろう。
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理性的な世界は自他の対立している世界で、これに対して宗教的な世界は自他対立のない世界といえる。自他対立の世界では、生きるに生きられず死ぬに死ねないといった悲しみはどうしてもなくならない。自と他が同一になったところで初めて悲しみが解消するのである。

春宵十話
岡潔 著

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最後の一行が、心に染みます。
悲しみや、苦しみは見方によればマイナスのイメージですが、始まりはそっからの方が魂が磨かれる気がいたします。