「馬の後ろに行くと危ないよ!」
「後ろに行くと蹴られるよ!」
一度は聞いたことがあるか、言ったことがあるでしょう?
馬語手帖
によると・・・
後ろ肢で蹴る
ウマの後ろ肢は強力な武器になります。怒ってるぞ、と警告しても、聞かない相手には、ウマは後ろ肢で思いっきり相手を蹴りあげます。
やっぱり…後ろに行くと蹴られるから危ないんだ…
いやいや、そう単純に馬を凶暴な動物、危険な動物と思いこまないで下さい。
人間だって同じですが、意味もなく突然暴力を振るう人はいません。
意味があっても暴力はいけませんが…
仮に、馬に蹴られることがあったとしたら、それは結果的にそうなったのであり、必ず原因があります。
ファームでは、こんなこともしますが…
もう一度、馬語手帖から引用します。
「怒ってるぞ、と警告しても、聞かない相手には、ウマは後ろ肢で思いっきり相手を蹴りあげます」
怒ってるぞ、と警告しても・・・とありますね。
この警告を見逃してはいけません。
おしりを向ける
なにか気に入らないことがあると、ウマはおしりを向けてきます。
すぐに蹴ることができる姿勢です。
これは相手を威嚇しているのだけれど、反面、ちょっと怖い気持ちも含まれています。
防御しつつ、おどかす、という動作です。(馬語手帖より)
警告…は、おしりを向けてくることですね。
“なにか気に入らないことがあると”…警告してきます。
そこには、“ちょっと怖い気持ちも含まれて”いるのですね。
“ちょっと怖い気持ち”が含まれている、“なにか気に入らないこと”とは?
色々とありますが、そのうちの一つが、人間が「馬の後ろに立つこと」です。
では馬が、人に後ろに立たれると、ちょっと怖い気持ちになる…のはなぜでしょうか?
馬の気持ちになって、想像して下さい。
後ろを振り向けない状態で、誰かに真後ろに立たれていることを…
この人は、背後に立たれないように、常に壁を背にしています…
馬の目は、人間と違って顔の横についていますから、人間よりは視野が広いです。
350度あるとも言われます。
真後ろ(と真ん前下方)以外は、頭を動かさなくても見えるようです
後ろを振り向けない状態で、背後に立たれたら…
どうですか?
どんな気持ちになりますか?
どんな行動に出ますか?
おそらく、馬もあなたと同じ気持ちです。
馬は草食動物ですから、本来、おとなしくて臆病な動物です。
本能的に攻撃するようなことはありません。
後ろに立たれ、“ちょっと怖い気持ちになる”
でも、自慢の脚を使って、走って逃げることができない…
防衛本能=自分の身を守るために、肢が出る…のですね。
ポニースクールでは、「馬の後ろに行くと危ないから気をつけなさい!」と言う注意はしないようにしています。
「危ないから注意しなさい。でも優しく接して、仲良くしてね」は矛盾していると思うから。
これから仲良くなろうとしている、目の前のポニーを怖がらせないようにしよう。
優しくすることは、怖がらせないことでもあるでしょう。
見えないところ(真後ろ)に立たれると、不安で、心配で、怖いと思うよ。
「後ろに行くと蹴られるから注意しよう」ではなく、
「後ろに行くと、ポニーが不安で怖い気持ちになるから、注意しよう」
それが、思いやりを持った行動ですよね。
想像力=思いやり
詰め込みではなく、自分の頭で考え、想像しながら、覚え、学んでいく。
ポニースクールでは、そんなことをしています。
ありがとうございました。
あた
「後ろに行くと蹴られるよ!」
一度は聞いたことがあるか、言ったことがあるでしょう?
馬語手帖
によると・・・
後ろ肢で蹴る
ウマの後ろ肢は強力な武器になります。怒ってるぞ、と警告しても、聞かない相手には、ウマは後ろ肢で思いっきり相手を蹴りあげます。
やっぱり…後ろに行くと蹴られるから危ないんだ…
いやいや、そう単純に馬を凶暴な動物、危険な動物と思いこまないで下さい。
人間だって同じですが、意味もなく突然暴力を振るう人はいません。
意味があっても暴力はいけませんが…
仮に、馬に蹴られることがあったとしたら、それは結果的にそうなったのであり、必ず原因があります。
ファームでは、こんなこともしますが…
もう一度、馬語手帖から引用します。
「怒ってるぞ、と警告しても、聞かない相手には、ウマは後ろ肢で思いっきり相手を蹴りあげます」
怒ってるぞ、と警告しても・・・とありますね。
この警告を見逃してはいけません。
おしりを向ける
なにか気に入らないことがあると、ウマはおしりを向けてきます。
すぐに蹴ることができる姿勢です。
これは相手を威嚇しているのだけれど、反面、ちょっと怖い気持ちも含まれています。
防御しつつ、おどかす、という動作です。(馬語手帖より)
警告…は、おしりを向けてくることですね。
“なにか気に入らないことがあると”…警告してきます。
そこには、“ちょっと怖い気持ちも含まれて”いるのですね。
“ちょっと怖い気持ち”が含まれている、“なにか気に入らないこと”とは?
色々とありますが、そのうちの一つが、人間が「馬の後ろに立つこと」です。
では馬が、人に後ろに立たれると、ちょっと怖い気持ちになる…のはなぜでしょうか?
馬の気持ちになって、想像して下さい。
後ろを振り向けない状態で、誰かに真後ろに立たれていることを…
この人は、背後に立たれないように、常に壁を背にしています…
馬の目は、人間と違って顔の横についていますから、人間よりは視野が広いです。
350度あるとも言われます。
真後ろ(と真ん前下方)以外は、頭を動かさなくても見えるようです
後ろを振り向けない状態で、背後に立たれたら…
どうですか?
どんな気持ちになりますか?
どんな行動に出ますか?
おそらく、馬もあなたと同じ気持ちです。
馬は草食動物ですから、本来、おとなしくて臆病な動物です。
本能的に攻撃するようなことはありません。
後ろに立たれ、“ちょっと怖い気持ちになる”
でも、自慢の脚を使って、走って逃げることができない…
防衛本能=自分の身を守るために、肢が出る…のですね。
ポニースクールでは、「馬の後ろに行くと危ないから気をつけなさい!」と言う注意はしないようにしています。
「危ないから注意しなさい。でも優しく接して、仲良くしてね」は矛盾していると思うから。
これから仲良くなろうとしている、目の前のポニーを怖がらせないようにしよう。
優しくすることは、怖がらせないことでもあるでしょう。
見えないところ(真後ろ)に立たれると、不安で、心配で、怖いと思うよ。
「後ろに行くと蹴られるから注意しよう」ではなく、
「後ろに行くと、ポニーが不安で怖い気持ちになるから、注意しよう」
それが、思いやりを持った行動ですよね。
想像力=思いやり
詰め込みではなく、自分の頭で考え、想像しながら、覚え、学んでいく。
ポニースクールでは、そんなことをしています。
ありがとうございました。
あた