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朱のまじわり

外より室内がここちよいINDOOR派の「備忘録」、読んでいただければさいわいです

40年ぶりの「異邦人」

2021年04月10日 | 趣味と嗜好の事
アルベール・カミュ作「異邦人」

高校生のころ外国文学にハマった

そのきっかけになった小説

3時間で一気読みした初めての本

「どうでもいいこと」

ムルソーの科白

読書後しばらく口ぐせになってた

すぐに小説の影響を受ける高校生

よく言えば"素直"

悪く言えば"単純"

ウブな高校生

男と女の事はよくわからなかった

ムルソーがいじけた人間に見えた

高校生にとってまさに"異邦人"だった


いつかは読み直そうと思って約40年

実家の本を整理してたまたま気付いた

約2時間半で一気に読んだ

内容は忘れてたから初めて読んだ感じ

本の裏表紙に書かれたあらすじほどは

ムルソーを刹那的に思えなくて

40年前のようにいじけても見えない

ただ

運が悪かった

歯車が狂った

ボタンを掛け違えた

友人を暴走させないため預かった銃を

正当防衛で使って

事件とは関係ない母親に対する態度を

検事に都合よく利用された挙句絞首刑

不条理

不条理だけど

現実でも起こりそうな怖いストーリー


40年前は小説のジャンルとして

定義されていたかわからないけど

この小説は"ミステリー"と思った
( ̄_  ̄