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Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Nashville Skyline (1969)

2018年09月16日 | 60's,70's Rock
1,Nashville Skyline/Bob Dylan (Columbia) 1LP 550円
おいおい、今更どーした!? という声も聞こえてきそうな「ナッシュヴィル・スカイライン」を買ってきました。だって、360 2Eyeが安かったんですもの(笑) 購入動機は不純ですが久し振りにこのアルバムを再びかみしめることが出来て二重に満足、でした。

テッカテカの声でジョニー・キャッシュとデュエットする「Freewheelin'」に入っていたあの名曲"北国の少女"、続くは脳天気なインスト・カントリーラグ。以下揺らぐことのない見事なカントリータッチのラヴソングが続く約30分間。あのディランが青空をバックに微笑んでいるし。これがあのウッドストック・フェスティヴァルが開催される数か月前にボブ・ディランによって録音されたものというある意味信じ難いアルバム。

私がディランに興味を覚えた時期がこの本盤から「Self Portrait」「New Morning」がリリースされた69年から70年。「セルフ」は2枚組だったため当時は手が出ず、「ナッシュビル」と「ニュー・モーニング」は創設されたばかりのCBSソニー盤を購入。「ナッシュヴィル」クリーム、ジミヘンに狂ってウッドストックフェスにイキリ立つロック小僧が聴ける音楽ではとてもなく、ディランが、らしくしかめっ面した「ニュー・モーニング」はタイトル曲が耳に残ってエレクトリックなブルースも演っていて結構聴いた、と。その後Asylumから出した「Planet Waves」でグッとやられて....。

で 「ナッシュヴィル・スカイライン」、そんな調子で長らく忘れていたアルバムでしたが良さに気づいたのは90年ごろだったかCDであらためて聴き直した時。ジョニー・キャッシュとのづれ捲る名曲デュエット、かっこいいカントリー・ラグ、こりゃーヒットするわなの"Lay Lady Lay"、隠れた名曲"I Threw It All Away"、ディランが微笑むのも判ろうというもの。
異色作かもしれませんが、良いアルバムを残してくれたものです、と、あらためて。

Side A
A1 Girl From The North Country
A2 Nashville Skyline Rag
A3 To Be Alone With You
A4 I Threw It All Away
A5 Peggy Day
Side B
B1 Lay Lady Lay
B2 One More Night
B3 Tell Me That It Isn't True
B4 Country Pie
B5 Tonight I'll Be Staying Here With You


Columbia


Bob Dylan And Johnny Cash - Girl From The North Country




Bob Dylan ~ I Threw It All Away~ Live on The Johnny Cash Show 1969




Bob Dylan - Lay Lady Lay

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Dylan (Gravenites)
2018-09-16 11:06:17
この名盤がコロンビア2つ目でこの値段とは驚きますね。確かにこのアルバムが出たのは社会が揺れに揺れていた1969年で、いったいなぜディランがこんな風になったのかと、ニュー・ミュージック・マガジンで論議されていたのを思い出します。ディランのこのアルバムの前後の流れをあまり考えないで、ストレートに聴くとその良さがわかるのではないでしょうか。
やはりギター主体のブルーズ・ブームが花盛りのこの年、ジョン・メイオールがそれに背を向け、内省的な、ガット・ギターとサックスを入れた方向に変換したのと、このディランのアルバこのアルバムへの姿勢に共通するものを感じます。こんな比較をする物好きはあまりいないでしょうが......。
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dylan (woopy)
2018-09-16 14:36:04
私の場合、DYLANは知ってましたが、聴き始めたのがLike a RSからでした、遡って時代は変わる(これなぜかお金がないのにLP持ってたんですよね)とか聴いてました。Gravenitesさんが言うようにストレートに聴いていたのかな?あまりディランがどうとか考えなかったですね。アコースティクだろうがエレキだろうが良いものは良い。78年の武道館見に行きましたがあまり良くなくてそこからあまり聴かなくなりましたね
でも今日は久しぶりにこのアルバム聴いてみます。
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追記 (woopy)
2018-09-16 14:37:47
このジャケットのディラン、らしくないですが良い顔してますよね。
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Re: Dylan (Jahking@管理人)
2018-09-16 17:42:23
>Graさん
さすがGraさん、メイオールの変化と重ね合わせるとは! 確かにメイオールは時代の変化を感じ取っての舵取りだったのかなぁと思いますがディランの変化(というか本盤の制作スタンス)はどうなのでしょう。気まぐれだったりかとも邪推してしまいます。

>woopieさん
こんな微笑んだ(しかもバックは青空)ディランを使ったジャケットはほかにはありません。結局そういうアルバムだと思います、「ナッシュヴィル・スカイライン」は。
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Dylan (t-izu)
2018-09-17 11:42:56
Dylanは私にとって今もなお謎の人です。聴き手側が思いもしなかった変化は勿論、初めて耳にした折は今一つピンとこなかった音源が時を経て聴きなおすとやたら素晴らしく思えたり。Dylan自身の演唱では気付かなかったのに他人のカヴァーのよってその魅力を再確認したことも度々です。崇高かと思えば俗っぽかったり、その存在は一筋縄ではいきません。だからこそ聴き続けているんだと思います。
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Unknown (へなちょこ)
2018-09-17 21:37:56
多くのディランファン(ディランを聞き続けている人)にとって、途中で評価が変わったアルバムでしょうね。最初から絶賛はあり得ないし、最初にこれから聞く人もいないでしょう。ディランの変貌の歴史の中で、結構いいじゃないかとか、何となくわかるとか、自分の中での落ち着き先を見いだせたのではないでしょうか(自分がそうなので)。それとこのアルバムの収録曲は、いい曲が多いですね。今更、何言うてんねん、ですが。
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Re:Dylan (Jahking@管理人)
2018-09-18 08:45:52
>t-izuさん
もう全く同意です。
「Slow Train Coming」あたりからとか、何度かあらっこの人何処に行くのだろうと思わせる時期があって離れた時期があっても勿論気にはなるわけで実際のところ付かず離れず。また、ライヴアルバムだったりBootlegシリーズなんてのが間を挟んで結局は聴いてる...。自分の中でもこんなアーティストは他にはいません。

>へなちょこさん
ここに入っている"北国の少女"、これが「Freewheelin'」のあの曲? ウン十年前に初めて聴いたときはびっくりしました。バーズが演った"マイ・バック・ペイジ"しかりアルとマイクの"悲しみは果てしなく"、ジミの"見張り台からずーっと"等々等々、t-izuさんも仰っていた通り他人の歌唱で素晴らしいソングライティングに気付かされたことは 枚挙にいとまなし。
その点、このアルバムはいい曲をストレートにいい曲に歌っているというアルバムのような気がします。そう、そんなこんなのこのアルバム良さに気付いたのはCD化されたものを聴いた作られてから20年も経った時期でした。
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