1,Harmony Row/Jack Bruce(Polydor) 1CD 1,350円
当時未だクリームの幻影を追う身としては1枚目の「Songs for a Tailor」で見事にこけて、「Things We Like」であれれ、ジャックってジャズもやるんだとビックリした矢先の71年に出された3枚目のソロ・アルバム。当時は勿論買いませんでした。
その後、クリームの幻影を追うこともなくなりほぼすべてのソロ・アルバムを聴くことになるのですが、なかでも一番好きなアルバムがこれです。
ジャックのピアノとベースに、クリス・スペディングのバッキングに徹する職人ギターとジョン・マーシャルの実に堅実なドラムスというシンプルな編成。ピアノの弾き語りからクリームを彷彿とさせるリフを持つ曲まで地味ながら聴かせる曲が続きます。何といってもこのアルバムに惹かれるのは全編をおおう英国風味。初期プロコル・ハルムのゲイリー・ブルッカーとかレイ・ディヴイスを彷彿とさせます。
アルバム・タイトルの「Harmony Row」とはジャックが育ったというスコットランドはグラスゴーにある通りの名で、ジャケ写もこの通りにあるアパートで近所の子供達を交えて撮ったものだそう。このジャケ写がこのアルバムのサウンドを見事に表しているような気がしてなりません。
今回の購入盤は少し前にユニヴァーサルが出した紙ジャケCD。ジャケットの復刻具合は素晴らしい出来。
短いのですがかっこいいジャックをこちらでどうぞ。
2,Mann Made/Manfred Mann(Columbia) 1CD 1,150円
これも数年前に東芝が出した紙ジャケCDです。2枚目のアルバムに12曲ものボーナス・トラックを収録した「Complete Collections Vol.2」。
マンフレッド・マンをはじめてまとめて聴いて好きになったのは、そのその昔東芝が独自編集・独自ジャケットでだした「オリジナル・マンフレッド・マン」(なんと最近紙ジャケで復刻されましたね)。
そのアルバムは一枚目のアルバムを元にしたR&B風味満載のものでしたので、後年このセカンド・アルバムを聴いたときには結構違和感があったのを記憶しています。なんせ1曲目からしてスカイライナーズのカバーですから。今聴けばその後のマンフレッズに通ずるものなのですが。
ということで、私の好きな時代のマンフレッズはこちらで。
3,One More Chance/Alvin Lee(Oh Boy) 1CD 500円
CD Boot初期に大変お世話になった懐かしのOh Boyレーベルから出ていたTYA解散直後1975年のアルヴィン・リー、ソロ・コンサートを収録したもの。
いくつかの音源を使っているようですが、いずれもサウンドボード録音ですので音質は問題なし。ボーカル、ギター共にあのTYA時代のイケイケ路線と較べると随分と落ち着いたサウンドになっています。
95年のアルヴィン・リーはこちらでどうぞ。
当時未だクリームの幻影を追う身としては1枚目の「Songs for a Tailor」で見事にこけて、「Things We Like」であれれ、ジャックってジャズもやるんだとビックリした矢先の71年に出された3枚目のソロ・アルバム。当時は勿論買いませんでした。
その後、クリームの幻影を追うこともなくなりほぼすべてのソロ・アルバムを聴くことになるのですが、なかでも一番好きなアルバムがこれです。
ジャックのピアノとベースに、クリス・スペディングのバッキングに徹する職人ギターとジョン・マーシャルの実に堅実なドラムスというシンプルな編成。ピアノの弾き語りからクリームを彷彿とさせるリフを持つ曲まで地味ながら聴かせる曲が続きます。何といってもこのアルバムに惹かれるのは全編をおおう英国風味。初期プロコル・ハルムのゲイリー・ブルッカーとかレイ・ディヴイスを彷彿とさせます。
アルバム・タイトルの「Harmony Row」とはジャックが育ったというスコットランドはグラスゴーにある通りの名で、ジャケ写もこの通りにあるアパートで近所の子供達を交えて撮ったものだそう。このジャケ写がこのアルバムのサウンドを見事に表しているような気がしてなりません。
今回の購入盤は少し前にユニヴァーサルが出した紙ジャケCD。ジャケットの復刻具合は素晴らしい出来。
短いのですがかっこいいジャックをこちらでどうぞ。
2,Mann Made/Manfred Mann(Columbia) 1CD 1,150円
これも数年前に東芝が出した紙ジャケCDです。2枚目のアルバムに12曲ものボーナス・トラックを収録した「Complete Collections Vol.2」。
マンフレッド・マンをはじめてまとめて聴いて好きになったのは、そのその昔東芝が独自編集・独自ジャケットでだした「オリジナル・マンフレッド・マン」(なんと最近紙ジャケで復刻されましたね)。
そのアルバムは一枚目のアルバムを元にしたR&B風味満載のものでしたので、後年このセカンド・アルバムを聴いたときには結構違和感があったのを記憶しています。なんせ1曲目からしてスカイライナーズのカバーですから。今聴けばその後のマンフレッズに通ずるものなのですが。
ということで、私の好きな時代のマンフレッズはこちらで。
3,One More Chance/Alvin Lee(Oh Boy) 1CD 500円
CD Boot初期に大変お世話になった懐かしのOh Boyレーベルから出ていたTYA解散直後1975年のアルヴィン・リー、ソロ・コンサートを収録したもの。
いくつかの音源を使っているようですが、いずれもサウンドボード録音ですので音質は問題なし。ボーカル、ギター共にあのTYA時代のイケイケ路線と較べると随分と落ち着いたサウンドになっています。
95年のアルヴィン・リーはこちらでどうぞ。
クリームの結成直前もジャック・ブルースはマンフレッド・マンにもいました。「ソウル・オブ・マン」のインストルメンタルのポップ・ジャズとか歌物の「テネシー・ワルツ」や何曲かででベースやチェロでも参加していましたが、ボーカルは取らないにしてもあのブンブンいうベースは当時(1966年)から売り物だったようです。BBCのライブとか、ブートでもライブ音源は残っています。
「ハーモニー・ロウ」も彼自身のクリームの影響から脱して、やっと落ち着いて完成させたと思われる作品で、味わい深いです。キーボードはクレジットはないですが、グラアム・ボンドと思ってよさそうです。同じメンバーでBBCでの放送音源もCDになっていますが、ロカビリー転向以前のクリス・スペディングのギターも「ハーモニー・ロウ」よりワイルドでした。数多くのジャズ・コンボやオーケストラを掛け持ちしていたあの当時のクリス・スペディングの方が好きだったな。
マンフレッド・マンの日本独自編集の「マン・メイド」、1972年にアナログで買い、それからマンフレッド・マンにのめり込みました。一曲目の「モジョ・ワーキン」のグルーブをポール・バタフィールドのと比べると面白いですよ。録音はバタフィールドより早いはずです。マンフレッド・マンのアメリカ・アスコット盤のテイクはかなりそのノリが殺されていました。リミキシングの違いでしょうか。
イギリス盤の「マン・メイド」はその日本盤とはかなり曲目が異なるはずですが、あれはあれでなかなかいいアルバムで、同じジャケットでスターライン・シリーズでイギリスでも69年頃リイシューされていました。
1960年代のマンフレッド・マンはフォンタナ時代を含めてみんないいですね。クールな大人のバンドでした。ただし、アース・バンドになると自分の興味が急に萎縮するのがわかります。
マンフレッド・マンのブルース、R&B色濃いファーストはポール・ジョーンズ主導、以後マイク・ヴィッカーズ、マイク・ハグ、トム・マクギネスの才覚爆発で唯一無二のバンドになっていたような気がします。ポール・ジョーンズからマイケル・ダボに変わった以後は特にそんな気がします。
ポール・ジョーンズはやはりブルース、R&Bが好きだったのですね、その後のザ・ブルース・バンドでの活動がそのことを物語っています。