Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

The Best of Dunwich Records

2009年01月08日 | Psychedelic,Garage-Punk
Dunwich Recordsというと真っ先に思い浮かぶのは"Gloria" "Oh Year!"で知られるシャドウズ・オブ・ナイト。そのファースト・アルバムを探しまくったのはもううん10年も前。結局米盤は入手出来ず、欧州盤の再発でやっと聴けたという怨念盤。これは80年代に入った頃だったか「青春のなんとか」というシリーズでラヴとかエレクトリック・プルーンズとかと一緒に日本盤も出たはず。

と、そんなことがあったのとこのレーベル名と余りにかっこいいレコードのセンター・レーベルに惹かれDunwich Records~Dunwich Productionsは私の中では特別な存在でした。

レーベル名は私の大好きな「クトゥルフ神話」で知られるアメリカの怪奇小説作家H.P.Lovecraftの代表作 "The Dunwich Horror~ダニッチの怪"から取られたもの(Dunwichiとはマサチューセッツに存在するというラヴクラフトの想像上の地名)でしょう、Dunwich ProductionsにはPhilipsで2枚のアルバムを残すそのものズバリのH.P.Lovecraftを名乗るバンドもいたくらいですから(本CDにもラジオ・スポットが入っています)。

またまた前置きが長くなってしまいましたが、シカゴをベースに1965年に創設されたというDunwichレコード/プロダクションが制作したシャドウズ・オブ・ナイトを初めとするガレージ/サイケ・バンドのコンピレーションCDの第2集です。

1,If You're Ready!: The Best of Dunwich Records Vol.2/V.A. (Sundazed) 1CD 840円
1曲目のヤードバーズを彷彿とさせるブリティッシュ・インベイジョンの影響バリバリのガレージ・サウンドから、シャドウズ・オブ・ナイトのR&Bパンク、メチャかっこいいシングス・トゥ・カム、元祖ガールズ・ガレージのラヴド・ワンズからGSチックな曲までお腹一杯の28曲。楽しめます。

1. If You're Rady - The Pride and Joy
2. I'm Gonna Make You Mine - Shadows of Knight
3. I'm Not Talkin' - Things to Come
4. 'Til the End - Things to Come
5. I'm Leaving You - Luv'd Ones
6. Walkin' the Dog - Luv'd Ones
7. Bad Little Woman - Shadows of Knight
8. Same Old Thing - Light Nites
9. Born on Saturday - Saturday's Children
10. You Don't Know Better - Saturday's Children
11. Something I Can't Buy - Wanderin' Kind
12. Away - The Knaves
13. Girl - Rovin' Kind
14. Didn't Want to Have to Dot It - Rovin' Kind
15. Dance Kid Dance - Luv'd Ones
16. Stand Tall - Luv'd Ones
17. Tomorrow Is Her Name - Saturday's Children
18. Deck Five - Saturday's Children
19. Radio Spot: The Alone Phone - The American Breed
20. It's Getting Harder - The American Breed
21. Take Care - The Troys
22. Dirty Ernie - The Warner Brothers
23. Oleo Margarine - The Warner Brothers
24. You're Gonna Lose That Girl - Sounds Unlimited Orchestra
25. Radio Spot: Ban Deodorant - H.P.Lovecraft
26. Black Cat Blues - Beau Gentry
27. Quit Your Low Down Ways - George Edwards & Friends
28. I Got My Mojo Working - Shadows of Knight


Dunwich

Dunwich

「Oh Yeah! : The Best of Dunwich Records Vol.1」
Dunwich Vol.1

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6 コメント

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> クトゥルフ神話 (通りすがり)
2009-01-09 21:25:32
> レーベル名は私の大好きな「クトゥルフ神話」で知られる
ムー、ヤバイ。
購入していた、創土社版、ラヴクラフト全集が
多分、訳者、荒俣宏氏の息が続かず(?)、中断し、
その後、国書刊行会版を購入できず、
最終的に、創元推理文庫版で、やっとほぼ全貌を入手できた、
という、経緯があります。

ちなみに、青心社版の「クトゥルー」全13巻は購入しました。
現在、国書刊行会版の「新編 真ク・リトル・リトル神話体系」
(これも、オリジナルの箱入り上製本を入手できず)
の購入を検討しているところです。

ところで、ラヴクラフトと関連深い、
コナン・シリーズ(ロバート・ハワード)の訳者
団精二(もちろん、ダンセイニから)氏は荒俣宏氏であることを御存じですよね。
返信する
ついでに (通りすがり)
2009-01-09 22:34:05
ダンセイニ ネタ

ダンセイニ -> 稲垣足穂 -> あがた森魚
で一応、音楽的辻褄は合わせられるのですが、

ダンセイニのファンタジーに
The King Of Elfland's Daughter (邦題、ヱルフランドの女王)
というのがあるのですが、
そのファンタジーを元に、
ヱルフランドの王役に Christopher Lee (高名な、ドラキュラ役者)
ヱルフランドの王の娘役に Mary Hopkin、
その他、Frankie Miller、Alexis Korner、P.P. Arnold、Chris Farlowe 等が
歌手を務める、
Bob Johnston と Peter Night の Steeleye Span な二人の音楽監督の下、
ロックオペラ(?) 風のアルバム
The King Of Elfland's Daughter (Chrysalis CHR-1137)
があります。
Edsel から CD 化されたこともあるようです。

と、まあ、一応、このページ向けの辻褄合わせで...
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Lovecraft (Jahking@管理人)
2009-01-09 23:06:23
うーん、よもやLovecraftに反応があるとは思ってもみませんでした!
かなり古くからのファンのようですね。私が初めて知ったのは創元推理文庫の「怪奇小説傑作集」ででした(勿論ここでは「ダニッチ」では無く「ダウニッチの怪」ですね)。
私が知った頃は図書刊行学会の箱入りは既に入手困難、創元文庫の全集(当時は5集まで)をむさぼり読んでいました。青心社の暗黒神話大系シリーズは出た当時数冊買って最近また古本でポツポツ。
そんなことで荒俣氏の創土社版、ラヴクラフト全集はまったく買っておりません。
団精二氏=荒俣宏氏、知りませんでした。

そういえばネクロノミコンを名乗るバンドが70年代のドイツにいましたね。バンド名だけで即高価なLittle Wingからの4枚組LPを買ったのを思い出します。後にCD化もされましたが買いませんでしたか?
もうひとつ日本には70年代にアーカム・ハウスを名乗るバンドもいました(といってもコチラはレコードも出していないアマバンドですけど)。
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The King Of Elfland's Daughter (Jahking@管理人)
2009-01-10 11:31:12
これですね。
http://www.informatik.uni-hamburg.de/~zierke/steeleye.span/records/kingofelflandsdaughter.html
云われてみればメリー・ホプキンが参加しているということで聞いた事があるような。先ずはロード・ダンセイニを読んでからかな。でもちょっと聴いてみたい。よくあるそれぞれが配役に扮して語り合うってものだと辛そうですけど。

Necronomiconですが、ちょっと検索したら日本にもアメリカにもこのバンド名を名乗るバンドは今じゃ無数いるみたいですね。どれもデス・メタル系みたいですけど。

私が先に書いたNecronomiconはこちらのバンドです。
http://www.necronomicon-1972.de/discography_e.htm
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高2の時に (DUC-T)
2009-09-29 15:28:08
「アーカム・ハウス」
今から35年位昔でしょうか…
渋谷のジャンジャンで観たことがあります。
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アーカム・ハウス (Jahking@管理人)
2009-09-30 09:08:16
>DUC-Tさん
はじめまして、コメント有難うございます。
驚きです! ご覧になった方からの反応があるとは! 
ジャンジャンに出ていましたか。明大の学生バンドだって聞いた記憶があります(私が見たのが明大(明大前キャンパス)でだった(はず)ので勝手にそう思っていたのかもですが。実を申せばバンド名だけが印象に残っていて肝心の音のほうはまったく記憶になかったりします。
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